hyakuman_amaneのブログ

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【 中高年の心の栄養に・・・ベストセラーになった『世界の教養365』はいかが? : <6日目> 現象(目に見える世界)と実在(ものごとの本質)とはナニ? 】

ねえ、あそこに見える月って
ほんとうに存在しているの??

 

こんにちは、百萬です。

 

いまの中高年は・・・中学校の理科で、この世の最小単位は原子であると 学んだ人が多いのではないでしょうか?

 

当時それを信じて、そうなんだ!と思っていたら・・・あれよあれよという間に、さらに小さな単位がドンドン発見されていきました。

素粒子とか、どんどんと細かなものが発見されていく中で 中高年は大混乱かも・・・

 

『世界の教養365』の6日目は・・・「現象と実在」

ちょっと、とっつきにくいけど 案外に興味深いかも・・・

よかったら、ご一緒にどうぞ。

 

目 次

 

『世界の教養365』6日目は「現象と実在 」・・目に見える世界と ものごとの本質・・・これって、けっこうめんどくさいのでしょうか?

 

この本によると・・・ソクラテス以前の哲学者は、この世をつくっている根源について諸説を唱えた、とあります。

 

・・・たとえば、タレスは水、ヘラクレイトスは火、パルメニデスはすべて幻想だと主張。

 

これは、昔の授業で習ったような。でも、それはなぜ?と聞かれると、実験を通しての根拠はありません。

けれども、すべての元になる何かを深く考えたことは事実のようです・・

 

この世の根源って何?・・・見方を変えると、これらの哲学者の考え方は、仏教思想である「空即是色、色即是空」につながる考え方である、と説明しています。

 

1.原子と素粒子の関係・・・原子の中にはさらに小さな世界があるというけれど、もしかして今後 素粒子よりも もっと小さなものが発見されるかも?!

 

宇宙の最小単位はドンドン
小さくなっていくみたい・・・

 

 原子がこの世の最小単位だと習った・・・かつての学生時代!

 

私が中学生だった50年ほど前・・・世の中の最小単位は原子であると授業で学びました。多くの中高年はそうじゃないでしょうか?

 

原子は、原子核を中心として、その周りを電子がクルクル回っているというモデルでした。人間の目にはとても見えない世界ですが・・・なるほど、最小単位はそのようになっているのかと感動したような??・・・記憶があります。

 

原子が複数個 組み合わさると分子になる。その分子には実にさまざまな形があって・・・その無限の組み合わせでモノができあがり、さらには宇宙ができている・・・みたいに習ったような。

 

原子の世界って・・・もしかして、宇宙の世界と同じような構造? 何か宇宙の中心になるものがあって、それを軸にしてすべてが回っているようなイメージ??

子どものころは、とにかくすべてが新鮮。あまり深く考えずに、いろいろな知識を吸収していたような・・・

 

 素粒子って、そんなに小さいの?

 

研究がさらに進み、宇宙をつくっているすべてのものは・・・最小単位が原子ではなく、さらに小さな素粒子があるという学びを得ました。

これにより、中学生時代に学んだ「最小単位 = 原子」という知識がガラガラと崩れました。これはけっこう驚き・・・何これ?みたいな。

 

原子は陽子と中性子というさらに小さなものからつくられていて、ぞれがさらにクォークというものから構成されている・・・

当時、最小単位と思われていたものが、さらにその内部まで細かく確認できるようになり・・・理論でも実験でもそれが当たり前になりました。

 

さまざまな仮説をもとに、人間が見えない世界のさまざまな研究と実験がなされた結果でしょうが・・・これって、まさに驚異的なことではないでしょうか。

 

 本当に素粒子が最小単位なのでしょうか?

 

けれども、素粒子が本当に宇宙の最小単位であるのか?・・・これについては、今後の研究によって大きく変わることがありうるかも。

研究が進むにつれて、最小単位のさらにさらに奥があって・・・もっと小さな根源的なものがドンドン見つかっていくかもしれません。

 

こうなると、中高年の妄想は尽きることを知りません。一体どこまで小さな単位が発見されるのだろうと思うと、とってもワクワク気分。

 

2.般若心経の教え・・・形が見えるものと、形が見えないものは 実は同じもの・・・これってどういうこと?!

 

わずか262文字の世界が
宇宙の本質を示しているのでしょうか・・・??

 

 「空(くう)」ってなに?

 

仏教の経典の1つである般若心経・・・それを解説した本がたくさん出ています。また、お寺により写経できる場が設置されているところもあります。

わずか262文字で書かれた経典ですが・・・それが意味するところは、この世のすべてには実は実体がないということでしょう。

 

この世のすべてのものを半分に切り、それをさらに半分に切っていくと、最後はどこまでいくのでしょう・・・そんなことを考えた中高年は、それなりにいるかも。

すべてのものは最終的には実体がない・・・と般若心経は言っていますが、これはどういうことなのでしょうか?

 

実体がないとはいえ、それを積み上げていくと1つの塊になり、その塊をさらに積み上げていくと、もう少し大きな塊になる。それをどんどん繰り返していくと、今の宇宙があるのではないでしょうか。

般若心経でいう空とは、何もないということではなく・・・すべては常に変化しているため、その意味で実体はないということでしょうか。

 

 「色(しき)」って な~に?

 

般若心経でいう色とは、実体があるように見えるもの。宇宙の中に、地球という惑星があります。そこには、人間のほかにさまざまな動植物がいます。人間のつくったたくさんのビルなどもあります。

 

人間にそれらが見えている限り、確かにそこに存在しているのは明らかなはず・・・これが人間の一般的な見方であり、常識でしょう。

実態があるというのは、人間の目に見えるものが確かにそこにあり、大勢の人が確認できることのはず・・・

 

 「空即是色 色即是空」っていったい なんでしょう?

 

けれども、般若心経が考える世界では「空と色は同じもの」であると言っています。実体のないものは、実体のあるものと同じ・・・逆に、実体のあるものは、実体のないものと同じ。

 

これはいったいどういうことでしょうか?・・・とってもわかりにくい考え方でしょう。例えば、人は自分の体が確かにそこにあると感じているはず。手で触れば、確かに触れている感覚があります。

感覚は、実は脳が認識しているだけで、自分の手が認識しているわけではない・・・

というのが事実でしょうが、それでも確かにそこにあるという感覚を得ることができます。

 

そこに自分の体があると感じるのに、その体には実体がないというのは どういうことでしょうか?

人間の体も、体を構成している最小単位も・・・両者はそれぞれが変化している過程のものであって、その本質はまったく同じものであるということでしょうか?

しだいに中高年の頭は大混乱になりそうな感じ・・・

 

3.『死は存在しない』の著者の 田坂広志さんの仮説は・・・原子や素粒子レベルの考察に通じるところがあって、中高年は興味シンシンかも?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

 死の判定基準はなに?

 

人の死を判定するのは医師。その判定基準は、①呼吸の停止、②脈拍の停止、③瞳孔の拡大だといわれます。

生死に関する人々の考え方はさまざまでしょうが、脳死の判定はさらに複雑。いずれにしても、このような基準は人間がつくり出したもの・・・

 

 死が存在しないとは、どういうこと?

 

ベストセラーになっている『死は存在しない』の著者である 量子物理学者の田坂広志さんによると・・・

 

① この世界に物質は存在しない。すべては波動エネルギーである。量子物理学的に見るならば、我々が「物質」と思っているものの実体は、すべて「エネルギー」であり、「波動」に他ならない。

それを「質量や重量を持った物質」や「固い物質」と感じるのは、実は我々の日常感覚がもたらず「錯覚」にすぎない。

 

② 宇宙が約138億年前に誕生する前の「量子真空」(※1)の中に存在する「ゼロ・ポイント・フィールド」(※2)が、すべての人間の意識を含めて、この宇宙で起こったすべての「出来事」、すなわち「波動エネルギー」を「波動情報」として記録している。

 

・・・という仮説があれば、いわゆる「死」のあとにも人間の意識は記録され続ける。そこには、実は人間が考えている 生も死も存在しない。

 

そのような仮説を持つと、宇宙のさまざまな不可思議な現象(予知、予感、直観、生まれ変わりなど)を説明できるとしています。

 

また、これは 般若心経でいう色即是空 空即是色の考えにも通じているようです。

宇宙のすべては変化していて、実体があるようで実は存在しないし、何もないように見えて実は刻々とさまざまに変化している状況・・・

けれども、138億年前からの宇宙のすべての記憶が情報として残っている・・・というこの仮説に立てば、宇宙の不可思議と思われる現象が説明可能としています。

 

※1:宇宙が誕生する前の真空状態のこと。専門用語で量子真空といいます。

※2:量子真空の中に ゼロ・ポイント・フィールドと呼ばれる場があり、この場に宇宙の出来事のすべてが波動情報として記録されているとの仮説。現在の量子物理学では、量子真空がゼロ・ポイント・エネルギーで満たされているのは、科学的事実として認められている・・・とのことです。

 

 誰がそれを証明できるの?

 

138億年前からの、人間の目に見えない世界の物事を証明することはできないでしょう。この仮説によって、すべてが合理的に説明できるかどうかという愉しみはありますが・・・

 

この先も、ある程度の確度を持って説明できる理論が出てくる可能性は高いと思います。けれども、人間の目に見えない宇宙の事象を証明するとか、138億年前から情報をすべて保持していることを証明するということは困難でしょう。

 

けれども、今後研究が進むにつれて、最小単位がどこまでも小さくなっていくかもしれないこと、それによって新たな枠組みのモデルが提示されるかもしれない・・・そう思うと中高年はワクワクです。

このようなところに、最小単位を考える楽しさと、それによって「現象と実在」の考察がさらに深まる期待があるような感じがして しょうがありません・・・

 

まとめ

 

ひろいそら・・・
これって空っぽなの??

 

原子と素粒子・・・どちらも人間の目には見えません。

今後、量子レベルの観察力がどんどん進歩していっても、宇宙のほんとうの最小単位に行き着くことは難しいかも・・・

 

けれども、その研究がドンドン進むことによって・・・これまで説明できなかった現象が、少しずつ解明されていく楽しみがありそう。

 

その意味で、今後の研究にさらに期待したいと思います。

中高年がこの世界にはまってしまうと、とっても楽しくてしょうがない人という人が増えるかもしれません・・・

 

・『世界の教養365』6日目は「現象と実在 」・・・これって、けっこうめんどくさいのでしょうか?

1.原子と素粒子の関係・・・原子の中にはさらに小さなものがあるというけれど、もしかして今後 量子よりも もっと小さなものが発見されるかも?!

2.般若心経の考え方・・・形が見えるものと、形が見えないものは、実は同じもの・・・これってどういうこと?!

3.『死は存在しない』の著者の仮説は・・・原子や素粒子レベルの考察に通じるところがあって、中高年は興味シンシンかも?!

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「中高年の心の栄養」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<5日目>・・・「音楽における「音」とはナニ?」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その4>・・・「クローン技術ってナニ?」編

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<その3>・・・「ラスコー洞窟の壁画ってナニ?」編

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