こんにちは、百萬です。
中高年が目標を達成する上で、最も重要なことは何でしょうか?
適切な目標設定の方法、PDCAというツールをうまく利用するなど、重要な要素はいろいろあります。
その中で、目標達成の「できばえ=成果」を高めるツールの1つがQCD。
もっといい品質にしたいとか、コストをさらに下げたいとか、できるだけスピードを上げたいなど・・・目標管理にはさまざまなニーズがあるもの。
QCDはこれらの目的に対応できる道具。
社内研修で中高年社員と意見交換していると、それなりに効果ありとの QCD。
今回は目標の成果を高める上で、効果のあるQCDについて考えたいと思います。
目 次
- 目標達成のQCDとは何でしょうか?・・・このツールを使うと できばえが驚くほどよくなるみたい?!
- PDCAのDのやり方をもう少し工夫できないか?・・・1日の終わりに、今日の業務のやり方を振り返って5〜10分ほど考えてみると、意外な発見がありそう?!
- 目標が1つ達成できたら、その全体のプロセスを忘れないうちに、PDCAのA(アクション)を行なって、さらに創意工夫を考える習慣を!・・・これはQCDを行うことであり、中高年の能力アップに効果バツグンかも?!
- まとめ
目標達成のQCDとは何でしょうか?・・・このツールを使うと できばえが驚くほどよくなるみたい?!
せっかく取り組むなら、目標のできばえをよくしたいと 誰でも思うもの。
そのためのツールとして、中高年は何が最も使いやすいでしょうか?
その答えの1つがQCD。
きゅ〜・しぃ〜・でぃ〜?
何それ・・・という感じかも。
工場勤務の経験がある人は、たぶん1度は聞いたことがあるはず。
QCDの・・・
① Qはクオリティー、つまり品質のこと。
② Cはコスト、つまり費用のこと。
③ Dはデリバリー、つまり納期(スピード)のこと。
QCDの3つの点から、より品質のいい製品を、1円でも安く、お客さまの希望どおりに納品しようという手法のこと。
これが後に、製造だけでなく、さまざまな分野の仕事にも応用されて・・・
いまでは仕事全般について、品質、費用、スピードそれぞれの面で もっとよくするために活用されるようになりました。
中高年は目標設定をしたあと、それを実行するための計画やスケジュールを立て・・・
あとはそれにそって、実際にコツコツと進めていきます。
そして、最終的に一定の成果が得られた・・・
となると、やったぁ〜と、とってもうれしいもの。
そのようなときに、終わったで終わらせずに、そのできばえをもう少し高めたい・・・
という気持ちがわいたら とてもいい感じ。
そのときに使うツールがQCD。
目標を立て、それに取り組んで一定の成果が出たときに・・・
いま一度、その品質、コスト、スピード面からもう少し創意工夫ができないかと考えてみる。
ここをもう少し変えたら、さらに使いやすくなるのでは・・・
ここをこんなふうに改善してみたら・・・もっと費用が下がるのでは・・・
他の人のやり方を観察して、こういうふうにするほうがいいのでは・・・
一度終えた目標について、いろいろな視点から見つめ直してみると、新たな工夫ができそう・・・
こんなところから、仕事の内容やレベルがしだいに高いものになっていくもの。
それがQCD・・・
もちろん、目標達成に向かって実際に取り組んでいる最中にも、QCDはドンドンしていいもの・・・
PDCAのDのやり方をもう少し工夫できないか?・・・1日の終わりに、今日の業務のやり方を振り返って5〜10分ほど考えてみると、意外な発見がありそう?!
がんばって設定した目標は、けっこう大きいものが多いもの・・・
そのため、すぐに手をつけられずに、ズルズルと後回しになることが多くないでしょうか?
これを解決するためには、大切なことが2つあります。
① 大きな目標は、いくつかの小さな目標に分ける
こうして、今日やるべきことを考えるようにすると、けっこうスムーズにいくもの。
大きな目標であっても、今日はこの部分だけやろう・・・
そして今日やろうと思う部分についてトライしてみて、少しずつでもいいので一定の成果を出すようにしよう。
そうすると、昨日よりはちょっとでも前進できたことがわかり、翌日もトライしようという気持ちにつながるもの。
そして、もう1つ大切なこと・・・
②目標達成に向かう作業の中で、1日の終わりにその日に行ったことを振り返る
今日行ったことについて、もう少し違った角度から振り返ってみるのは とてもいい方法・・・
もっと効率的なやり方がないかなあ。
もっと質のいいものにするために、さらに工夫できないかなあ。
日々取り組む業務というのは、それほど華やかなものではなく、むしろ地味なもの。
コツコツとやることが多いものです。
そして、その作業だけに専念していると、それに没入してしまい・・・
違った角度から物事を見るとか、工夫してみるなどの観点が失われがち。
そのため、1日の仕事の終わりに、一定の時間をとって・・・
一定の時間といっても、せいぜい5〜10分くらいがいい感じ。
それ以上やっても疲れてしまい、いい考えが出にくいもの。
集中できるくらいの時間で、業務の進め方やできばえを振り返ることによって・・・
もう少し工夫できないかを考えてみる。これが現実的。
QCDとは、ささいな工夫の積み重ね・・・
なお、これは目標達成の行動だけでなく、日ごろの定型業務などにおいても同じ・・・
あるやり方に慣れてしまうと 楽なため、それ以上考えないことが多いもの。
物事を上から見てみる、横から見てみる、下から見てみる、他人の視点を拝借しながら見てみるなど・・・
見方をさまざまに変えることができれば、新たな創意工夫が思いつくヒントが得られそう。
目標が1つ達成できたら、その全体のプロセスを忘れないうちに、PDCAのA(アクション)を行なって、さらに創意工夫を考える習慣を!・・・これはQCDを行うことであり、中高年の能力アップに効果バツグンかも?!
がんばって1つの目標が達成できた!
これはとてもうれしいこと・・・
けれども、PDCAを回すという意味では、最後に残っているのがA・・・
これを忘れることが多くないでしょうか?
大きな目標を小さな目標に分けて取り組む。
それがやがて一定の成果を出し、やれやれという感じですべてが終わるもの。
けれども、そこで終了としてしまうと、とてももったいない感じ。
Aのアクションがまだ終わっていないので・・・
1つの目標を達成したのちに、QCDの観点からもう少し工夫できないかと考えてみる・・・
実は、そのプロセスの中に、自分の能力を高めて、そして成果をさらによくするヒントがあるはず。
これはPDCAやQCDの教科書に書いてあること・・・
最初はちょっとしんどい感じがします。
やっと目標が達成できたばっかりなのに・・・という感じでしょうか。
けれども、ここで少しがんばれば、次の目標に向かうときに きっと役に立つことが多いもの。
慣れると、これも定型業務のようなものかも。
1つずつの作業の積み重ねで、目標を達成できたことはすばらしいもの。
これはとってもすごいことですが、そこで終わらずに、最後の仕上げの作業をすると次にとても活かせます。
PDCAのA・・・これはQCDを考えるプロセスと同じもの。
最後の最後に 行うといいものはこれ・・・
目標を達成したプロセスをすべて思い出せるうちに、QCDの点からもう少し工夫できないかと考えてみるのは・・・とてもとっても効果的。
これを行うことによって、次の目標を達成するプロセスの効率やできばえが1〜2割アップする可能性 大。
いったん終わった業務を、違った角度から見直すことによって・・・
自分の能力をさらに高め、もっといい成果を出せるようになる。
そのような創意工夫を考えるのは、とても重要ですが・・・
自分の頭だけで考えていると、なかなか創意工夫が広がらないもの。
そこで、次のような方法をとると効果的・・・
①社内で仕事ができる先輩のやり方を参考にする。
②関係するビジネス書を3冊ほど読んで、違った視点を確認してみる。
方法はいろいろ・・・
大切なのは実際のアクションを起こすことでしょう。
中高年の目標設定と実行。
成果をより高める方法として、PDCAとQCDというツールをうまく活用すれば・・・
中高年の能力を もっと効果的に高めることができるはず・・・
まとめ
中高年の目標。
一定時間 考えて目標を立て、それを小さな目標に分割して・・・
日々 地道に作業を行い、最終的に一定の成果が得られた。
目標を立てて、それをゴールに導くためのツールがPDCA。
そして、そのできばえをよくするツールがQCD。
この両輪がうまく機能して、中高年の能力も成果も高まるはず・・・
中高年は50代から体力や知力がどうしてもドンドン低下するもの。
これは仕方がないこと・・・誰でも通る道。
けれども、中高年こそ このようなツールを効果的に使えば・・・
知力の低下を補い、けっこう高い効果を出すことができそう。
逆に、このようなツールを知らない、あるいは知っていても使わないと、なかなか成果は出にくいものかも・・・
今回は、中高年の成果や能力を高めるQCDについて考えてみました。
・目標達成のQCDとは何でしょうか?・・・このツールを使うと できばえが驚くほどよくなるみたい?!
・PDCAのDのやり方をもう少し工夫できないか?・・・1日の終わりに、今日の業務のやり方を振り返って5〜10分ほど考えてみると、意外な発見がありそう?!
・目標が1つ達成できたら、そのプロセスを忘れないうちに、PDCAのA(アクション)を行なって、さらに創意工夫を考える習慣を!・・・これはQCDを行うのと同じで、知力の低下する50代からの中高年には能力アップに効果バツグンかも?!
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「50代からの中高年の目標はナニ?」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その4>・・・「PDCAにはホンモノとニセモノがあるの?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その3>・・・「目標設定って何をどうやるの?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その2>・・・「本物の目標管理ってなに?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com