hyakuman_amaneのブログ

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【 中高年の心の栄養に・・・ベストセラーになった『世界の教養365』はいかが? : <3日目> ラスコー洞窟の壁画ってナニ? 】

 

中高年は心にもっと
栄養が必要かも・・・?

 

こんにちは、百萬です。

 

中高年には心にも栄養が必要・・・若者よりも、もっともっと必要ではないでしょうか?

 

中高年も 心にじわぁ〜と沁みてくるような感覚を、ときには味わってみたいもの。

けれども、そういうトキメキはなかなか訪れないものかも・・・

 

そうであれば、心に栄養を与えられる何かが身近にないでしょうか。

そんなとき、少し前にベストセラーになった『世界の教養365』を、少し掘り下げて考えてみるのはどうでしょう・・・

 

今回のテーマは、ラスコー洞窟の壁画の・・・「するどい観察力」です。

よかったら、ご一緒にいかがですか?

 

目 次

 

①狩猟民族にとって、自然界の動物たちは命の糧・・・そのため きわめて重要なものとして、人は動物たちを真剣に観察して描き、保存し、それをみんなで大切にしたのではないでしょうか?

 

むかしむかし、人は洞窟に住んで
狩猟採集で得た食料を調理していた・・・??

 

ラスコー洞窟の壁画・・・

それは 今から80年あまり前の1940年に、フランス中部の村で、4人の少年が偶然に見つけたもの。

壁画の数はなんと1500点にも及び、フランス人の絵画能力の源流と考えられるものです。

 

なぜ、この洞窟の中の壁面に、動物のさまざまな絵が描かれたのでしょうか?

 

実に多種多様の動物が描かれていますが、驚くべきなのは・・・

駆けるときの動物の前足と後ろ足などのすばやい動きが、きわめて正確に描写されていること。

 

たとえば犬や猫が早足で走っているときに、それらを単に眺めているだけでは・・・

前足と後ろ足の位置を正確に描くことはけっこう難しいでしょう。

 

動物の俊敏な動きを精密に描くためには、かなり鋭い観察力が必要だと思われます。

しかも、集中力がとっても必要。

 

狩猟民族の主たる栄養源は 自然界の動物だったはずですから、動きの俊敏な動物を捕獲するには・・・

さまざまな動物ごとに、動きの特徴と独特のクセなどをとらえる必要があったはず。

 

その必要性から、狩猟民族の観察眼がきわめて鋭くなったと考えていいと思われます。

ラスコー洞窟の壁画は、人間を含めた生き物が「本物の必要性」を感じると、とってもシャープに行動する1つの例ではないでしょうか。

 

必要は発明の母と言われますが・・・

ラスコー洞窟に描かれている動物の壁画がきわめて精巧であったのには、明確な理由がありそうです。

 

②動物の動きを 壁画に描く必要性は・・・建築デザイナーになりたい思いから、こどもが一所懸命に勉強し続けた事例に通じるかも?!

 

デザイナーの描く世界って
中高年にも案外おもしろいかも・・・

 

人間は必要性を感じると 自発的に行動するというのは、行動心理学の分野で認められている事実のようですが・・・その効果はどのくらいなのでしょうか?

 

他人から いかに重要性を説明されても、また 一般的に確かにそのとおりだろうと思う人が多くても・・・

当の本人がそう思わないと、何も前には進まないもの。

 

やはり本人がその重要性を理解して 必要性を真に感じないと、自ら積極的に行動することはないでしょう。

仮に、無理やり行動を強いられたとしても、すぐれた成果は期待できないでしょう。

 

私の知っている女性で、建築業界のデザイナーの仕事をしている人がいます。

娘の仲間で、学生時代に勉強もスポーツもそこそこできる感じでした。

 

あるキッカケから、その女性が建築のデザインに魅了されるようになって・・・

何がなんでも、デザイナーになりたいと思うようになりました。

 

それからは、建築関係のデザイナーになるために、自らさまざまに調べて大学・学科を選び・・・

努力を続けた結果、念願だったデザイナーの仕事に就いて いまイキイキやっています。

 

このようなプロセスは、ほかにもいろいろと聞けるもの・・・

人間がホントに必要性を自覚すると、ものすごいエネルギーを得て、ズンズン前に進むことができるものだとつくづく思います。

 

デール・カーネギーさんの世界的なベストセラー著書である『人を動かす』によれば・・・

人を動かすポイントは3つ。

・決して非難しない

・いいところを見つけてほめてあげる

・相手が動きたくなりような仕掛けをする

 

本人自ら動きたくなるような仕掛けの例として、デール・カーネギーさんは次のようなことを述べています。

 

幼稚園に行きたがらない子どもがいると、家の中で、子ども以外の何人かで楽しいゲームをします・・・

すると、子どもはその楽しそうな雰囲気を感じ取って、ボクもやりたいといいます。

 

ダメだよ、幼稚園に行ってやり方を習っていないと、ゲームを楽しむことはできないんだよ・・・と誰かがいいます。

そして、また何人かでゲームを続けます。

 

すると、子どもはゲームをしたくてたまらなくなり、自発的に幼稚園に行きたいと言い出す・・・

 

相手が望むものを考え、それに合った仕掛けをつくると、相手は自ら動き出す・・・

デール・カーネギーさんの方法を使うと、自ら動きにくい人を動かすことがけっこうできそうです。

 

中高年は50代半ばから体力、気力などが著しく低下し始めるもの。

けれども、必要性を感じる能力が衰えなければ、もう1つ高い目標を達成できる可能性がありそうです・・・

 

 ③目的が明確になると、観察は鋭くなる・・・洞窟の細密画は、それを物語っているのではないでしょうか?!

 

観察力が鋭いと、とにかく
描きたくなるかも・・・

 

ラスコー洞窟の壁画の話に戻ると・・・

 

人は自ら明確な目的をつくると、鋭い観察力を手に入れます。

これは当たり前でしょう・・・けれども、それって けっこう重要な事実ではないでしょうか?

 

何をやるにしても、その目的を改めて再確認してみると・・・漠然と感じていた自分の気持ちが、けっこうクリアになります。

自分でわかっていたと思っていたことが、もう少し奥深く理解できて、取り組み方に変化が生じたりします。

 

ラスコー洞窟の壁画がなぜ緻密なのでしょうか?

 

細密画の傑作といわれても、普通なら ああそうかで終わるところでしょう。

けれども、食料の獲得という明確な目的があれば、動きの激しい動物の細かな変化を、人々がつぶさに観察する理由がわかるのではないでしょうか。

 

目的がはっきりすると、観察が鋭くなる。

さらに、その目的をもっと絞り込むと、どうなるでしょうか?

・・・観察力がさらに深くなるでしょう。

 

ラスコー洞窟の壁画・・・それはフランス人の祖先の芸術的センスを象徴しているという説があります。

その可能性は十分にありそうです。

 

さらに その壁画は、動きの激しい動物を 命の糧として捉えるという・・・

目的を絞りにしぼった上での観察を、絶対的に必要とした産物だったともいえそうです。

 

まとめ

 

人はいろいろな思いを
さまざまに描いてきました・・・

 

残念ながら。能力が少しずつ低下していく中高年・・・

そんな中高年が観察力を維持し、さらにもっと高めるには 何が必要でしょうか?

 

これを考える際に、「ラスコー洞窟の壁画」の緻密さの話は とっても参考になりそうです。

 

中高年は時間ができると、ぼけ〜とすることが増えるかも。

忙しすぎるのも問題ですが、ぼんやりしすぎるのもけっこう問題かもしれません。

 

中高年が自分にあった、何か明確な目標が持てれば 観察が鋭くなるかも・・・

 

・①狩猟民族にとって、自然界の動物たちは命の糧・・・そのため、きわめて重要なものとして、人は動物たちを真剣に観察して描き、保存し、それをみんなで大切にしたのではないでしょうか?

・②必要性を感じれば、子どもは勉強する・・建築デザイナーになりたいから、工学部へ進学するために勉強をがんばった事例!

・ ③目的が明確になると、観察は鋭くなる・・・スゴイ細かな絵を描く人の観察力と細密画は語る?!

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「中高年の心の栄養」のシリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<2日目>・・・「ジェイムズ・ジョイス(小説家)」

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<1日目>・・・「アルファベット」

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