こんにちは、百萬です。
何ごとも目標を立てて、さまざまに取り組むことは とってもいいこと。
中高年が立てた目標を達成するうえで、最も大切なことはいったい何でしょうか?
それは、なんといっても セルフコントロールでしょう・・・
ただし、中高年の体力・気力・知力が50代にピークを迎えるため、その現状を自覚したうえでの自律がとても重要です。
今回は中高年が立てた目標を、最後までやり遂げるためのセルフコントロールについて、考えてみたいと思います。
目 次
- 目標管理の重要点が セルフコントロールであることは誰でも納得できますが、・・・ピークを過ぎた中高年が自律性を高めるには、自分の得意分野を「本当に自覚する」ことが必要です!
- 中高年が目標達成に取り組む際に、すべてを自分だけでゼロから考えると失敗しやすいもの・・・まずは身近にいる「スゴイ先輩」などをじっくり観察して、自分にマネできることから取り組むのがけっこういい方法です!
- 中高年のまわりにスゴイ人がいないときは・・・自分が取り組みたい内容のビジネス書から「スゴイ例」を探して、できるものからマネするのがいいやり方です!
- まとめ
目標管理の重要点が セルフコントロールであることは誰でも納得できますが、・・・ピークを過ぎた中高年が自律性を高めるには、自分の得意分野を「本当に自覚する」ことが必要です!
目標を立てても、ゴールに無事たどりつける中高年が少ないのも事実でしょう。
中高年はどのような点に留意すれば、所期の目標を達成できるのでしょうか?
中高年が頭を悩ませて考えた・・・それなりにやりがいのある目標。
それを決意したときは、けっこう気合を入れて決めたはず。けれども、その気持ちを維持するのはけっこう大変なものです。
半年とか1年の長丁場を、一定のモチベーションを保ったまま前進させるには、「目標内容とプロセスが 誰かの役に立つことがとっても重要」とはよくいわれること。
誰かとは・・・社会、会社、家族・友・自分などであり、その人たちの役に立つことが 最大のモチベーションアップにつながるものです。
目標管理は、経営学の父といわれる P.F.ドラッカーさんによって提唱された生産性アップの方法。その目指すところは、突き詰めるとセルフコントロールです。
自分の現在の実力を冷静に見極めた上で、自分が担当する業務や 自分の人生において・・・
どのような目標を持って日々取り組めば、満足できる成果や実績が伴うのかを、自分で考え実行し、定期的にチェックしていく「自律的」なものです。
そのため、上司や他人から あれをやりなさいなどと言われて取り組むのではなく・・・
自らが目標を持つことの必要性を感じ、かつ実行するセルフコントロールが最も重要事項となります。
日本総合研究所「意識と生活実態に関するアンケート調査(2019年)」(※1)によれば・・・中高年のうち4分の1が、何かをやり遂げたいという強い意欲を持っている人たち。(逆に、意欲の薄い割合は3割ほど)
けれども それとは裏腹に、目標管理の手法をよく理解しないままに、自己流で取り組んでいる人も多いのではないでしょうか?
目標管理をうまく進めるうえで、その目的と具体的な進め方などを自分なりに理解できると・・・
自ら適切な目標を立て、実行しチェックして、出来ばえを定期的に振り返って、・・・それをもとに さらにいいものにしていく好循環が生まれやすいもの。
中高年がそれまでの経験の中で、いい成果が出たもの、またはそれほど成果が出なかったもの・・・これは自分自身がよくわかっているはず。
大切なことは、その経験と結果を振り返ってみた上で、自分の得意な分野を改めて再認識すること。
その振り返りをもとに、これからの人生において得意分野をもっと体系的に発展させる計画を立てる、またはさらに学習を深めることによって進化させることができるはず。
これまでの自分の軌跡を振り返り・・・今後どのような分野で自分をさらに磨いていけば、自分のこれからの人生を望む方向に導いていけるか。
それを、目標管理という手法が手助けしてくれることになります。
※1:民間企業で東京都内のオフィスに勤務している、東京圏に所在する大学または大学院を出た中高年男性45~65歳を対象にしたもの。
中高年が目標達成に取り組む際に、すべてを自分だけでゼロから考えると失敗しやすいもの・・・まずは身近にいる「スゴイ先輩」などをじっくり観察して、自分にマネできることから取り組むのがけっこういい方法です!
目標を設定して、それにそって日々 計画的に1つずつ取り組んでいく。
その必要性は誰でもわかるものですが、それをゼロから自分だけで考えると、はたして長続きするでしょうか?
頭でわかることと、実際に日々取り組めるかどうかはまったく別物。
わかっていても、なかなか実際にずっと継続して取り組めていない・・・これも中高年の実態ではないでしょうか。
中高年になると役職定年や、さらには自分の元部下だった社員が自分の上司になってしまう・・・こんなことも、それなりに起きてきます。
そういうことがあると、まちがいなく中高年のモチベーションは低下。何とも言えない喪失感も出てくるかもしれません。
けれども そのような精神状態に甘んじて、今後の自らの人生の生き方を低下させるのは、とてももったいないこと・・・
自分のおかれた環境の中で、今後に向けて自分は何ができるかという点から、少しでも前向きに考えた方がいいのではないでしょうか?
その気持ちさえ持てれば、中高年は目標管理に自分なりに取り組むことができるようになります。
これまでに自分が成果を出せた分野で、やってきたことをさまざまな点で改善工夫しみる。さらには、改革して取り組んでいく。
そのようなときに、中高年はどのようにしたらいいでしょうか?・・・中高年の何割かの人は、他人から言われなくても、自ら考える力のある方がいるでしょう。けれども、それはごく少数派。
そのため、今後のことについて 目標を立てて取り組む場合には・・・やはり手本となる先輩などを見て、それなりにスゴイと思う人をじっくり観察して それをマネるのがいいでしょう。
あの先輩はどうしてあんなに早く、的確に、スゴイことができるのだろう・・・??
そういう視点からじっくりと観察してみると、すごい点とその理由が見えてくるものです。
そして、そのスゴイもののうち、自分にもマネできそうと思えるものがきっとあるはず。
そういうところから 自分の目標設定のきっかけをつくれば、中高年はだれでも前に進めるのではないでしょうか?
社会の進歩は先人の努力の蓄積を土台に、その上にさらに後輩たちが工夫と改善を加えて、少しずつ実現してきたもの。
そうであれば、そのようなやり方を踏襲しないと とても損でしょう。
その意味では、会社の中に必ずいる「スゴイ人」について、何がどのようにスゴイのかを観察して、それをヒントにできるものからマネしてみることはとっても重要。
そして、マネがスムーズにできるようになったなら、それにさらに自分なりの工夫や改善をドンドン加えていけば、それはやがて自分の技になるはずです。
中高年のまわりにスゴイ人がいないときは・・・自分が取り組みたい内容のビジネス書から「スゴイ例」を探して、できるものからマネするのがいいやり方です!
社内にスゴイ先輩などがいない場合は、どうすればいいのでしょうか?
特に 自分が意欲をもって取り組みたい分野に、そのようなスゴイ人がいないときはどうするか?・・・中小企業においては、けっこうその傾向が強いでしょう。
そのような場合は、自分が取り組む業務分野において、それに関連するビジネス書を探すといいでしょう。
ビジネス書を読むと、さまざまな考え方や事例がたくさん載っています。それらを読むと、中にはスゴイと思われるものがきっとあるはず。
読んでみてこれはスゴイと思ったならば、いくつかをピックアップして・・・そのうち自分でもマネできそうなものから 試みのがいいでしょう。
実際にやってみて、やりにくいところは工夫や改善をして 自分に合うように変えていく・・・その過程の中に、中高年の能力開発のヒントがけっこうあるもの。
ビジネス書は、その分野に関するものを1冊だけ読んで終わりとするのは、けっこう危険・・・
それぞれの著者は、自分の経験をもとに最高の本を書いている自信があるでしょう。
けれども、とらえ所のポイントや書き方などには、やはり著者の得意・不得意があるものです。つまり、どの書籍も偏りがあるもの。
したがって、同じジャンルやテーマのビジネス書を見ても書き方はさまざまです。
また、自分が目標としたい分野に関して、わかりやすく詳しく書いてあるかどうかもまちまち。
そのため、ビジネス書を読むときは、同じテーマで著者の異なる本を3冊は読んでみて、ある程度 偏りのない知識を得るようにするのがいいでしょう。
なお、ビジネス書は金額がそれなりに高いものです。したがって、中高年は図書館を利用するのがとってもお得。
書店にあるビジネス書が、図書館にすべてあるわけではありません。けれども、自分の住んでいる地域や会社の近くにある図書館、あるいは通勤途上の図書館などを利用すれば、かなりの書籍を読むことができます。
最近は、その地域に住んでいなくても、一般人が借りられる図書館が増えています。
そのため、行くことが可能な図書館のホームページから検索して、なるべく時間とお金をかけずに本を入手するのが、特に中高年にはお勧め。
自分が取り組む分野で、さまざまなビジネス書を入手するのはとても重要です。
ビジネス書に書いてあるスゴイ手本は、中高年の目標管理をとても助けてくれます・・・
まとめ
中高年の目標は、どのようなものが いいのでしょうか・・・?
多くの中高年は、大企業、中小企業を問わず、それなりに厳しい状況に置かれているもの。中高年に特有の「喪失感」を感じることも、多くなってきているでしょう。
そのような中でも、輝いている中高年は必ずいるもの・・・!
まずはその秘訣を探ってみるのは、とてもいい方法でしょう。
すべては無理にしても、自分にできそうなものからまずマネしてみて、それに創意工夫を加えることによって・・・自分流のものにしていく。
これを実行すれば中高年は誰でも、会社、人生、社会生活それぞれにおいて、自分の目標に近づけられるのではないでしょうか。
目標管理の重要ポイントは・・・なんといっても、セルフコントロールにあります。
そして、今後の人生をどのようにしたいのか・・・それが、中高年の目標管理の出発点になります。
心に思い描けるものは、必ず実現できると言ったのは・・・大ベストセラーになった『思考は現実化する』の著者であるナポレオン・ヒルさん。
心の中で強く思い続けることができれば、実現できないものはないという心強い言葉です。
とすると・・・自分の人生を今後どうしたいかを、まずはじっくり考えてみる。心に強く思ってみる。それをやろうと決心する。それを継続する。
それを目標管理というツールを使って 日々思い続けることができれば、その目標に1歩でも2歩でも近づくことができます。
「目標管理」は中高年にとって、それを手助けする「スゴい」ツールになると思います・・・
・目標管理の重要点は セルフコントロールであることは誰でも納得できますが、・・・ピークを過ぎた中高年が自律性を高めるには、自分の得意分野を「本当に自覚する」ことがとっても必要です!
・中高年が目標達成に取り組む際に、すべてを自分だけでゼロから考えると失敗しやすいもの・・・まずは身近にいる「スゴイ先輩」などをじっくり観察して、自分にマネできることから 取り組むのがけっこういい方法です!
・中高年のまわりにスゴイ人がいないときは・・・自分が取り組みたい内容のビジネス書から「スゴイ例」を探して、できるものからマネするのがいいやり方です!
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「50代からの中高年の目標はナニ?」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その9>・・・「中高年にピッタリ合う目標管理の方法は?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その8>・・・「 中高年の体力・気力・知力にピッタリ合う目標づくり」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その7>・・・「目標は 何をどのくらい?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com