hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 中高年の激しい思いこみを20%ゆるくするステキな絵本・・・今週の3選!: < その30> とっても好きな動物たち 編 】

さあ、今日はどの絵本を
読もうかねえ・・・

 

こんにちは、百萬です。

 

会社の若手社員と話をしていると、中高年は自分の頭のかたさを思い知ることがありませんか?

 

これまでの長い経験で、それはそういうものだとの思い込み。それがはっきりとわかる瞬間が、ときにあるもの。

そういう感覚を持ったときは、絵本の世界に浸ってみると案外にいいかも・・・

 

今回は「とっても好きな動物たち」というテーマ。

よかったらご一緒にどうぞ

 

目 次

 

ジョン・バーニンガム & ヘレン・オクセンバリーさんの『パイロット マイルズ』(2021年)は、愛するワンちゃんとの最期の別れが迫ったときに、飼い主がしてあげられることは・・・??を考えさせてくれるかも?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

◼️ ストーリーは?

 

とっても仲良しだった、犬のマイルズ。

だんだん歳をとってきて、足も弱くなり、目も見えなくなってきた。とってもかわいそう・・・

 

それをずっと見ていたお隣のパディさんが、マイルズのためにミニ飛行機を作ってくれた。マイルズは最初、座席にやっとの思いで乗れた感じだった。

 

けれども、操縦方法を少しずつ教えてもらいながら、やがて興味が出てきた。

近くであれば、そこまで飛んでいって戻ってくることができるようになった。

 

でも、やはり年齢には勝てない・・

今回がもう最期だと思ったマイルズは、みんなの力を借りて飛行機に乗り込みます。

 

マイルズは、今回は果てしない大空にずっと飛んでいくんだ との決意を込めて力いっぱいに飛び立ちました。

そしてはるか、彼方に消え去っていきました。もう戻ってくることはなさそうな感じ・・

 

◼️ 大切なこと

 

人も動物も、必ず歳をとるもの。

これはどんなに逆らおうとしても、誰も逆らうことができない宿命。

 

それはわかっているけれども、年齢とともに衰えていき、ついに気持ちまでしぼんでしまった人や動物を・・・どのようにしたら、元気づけることができるでしょうか?

 

人や動物の好きなことをしてあげるとか、何かおいしいものを食べてもらうとか、1人ではできないことを手伝ってあげるとか、方法はいろいろあるでしょう。

けれども、その人や動物にぴったりと合うかどうかがとっても大切・・・

 

今回は、マイルズの好きなことは空を飛ぶことだと見抜いた、お隣のパディさんの眼力。日ごろからずっとマイルズの行動を見ていた人だからできたこと。

 

その人や動物はいったい何が最も好きなのか・・・

そんなことをやさしい目で ずっと見てあげられる人のいることが、とっても大切。

そして人や動物も、その行為にたまには甘えてみる・・・ある種の勇気が必要かもしれません。

 

ガヤ・ヴェズニウスキさんの『わたしのバイソン』(2021年)は、わたしとバイソンが 死ぬまでずっとお互いに愛し続けた話に、何か熱いものがジーンとこみ上げるかも?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

◼️ ストーリーは?

 

バイソンに会ったのは、私が4歳のとき。私とお母さんが、森にいるバイソンに挨拶した。

そのときから、私はとってもバイソンが好きになった。バイソンといろんなお話をして、楽しい時を過ごすことができた。

 

けれども季節は巡って、バイソンが森の奥深くに帰る日がついにやってきた。

それはもっとも恐れていたことで、私はとっても悲しかった。

けれども、それがバイソンの1年の過ごし方なので、最後は諦めた。

 

バイソンはまた冬に会おうと言って、森の奥深くに帰っていった。

私は、次の冬が来るのが待ち遠しくてウズウズし始めた。取るものが何も手につかない状態。

 

そんな感じで時が流れて行き、ついに待ち望んでいた冬がやって来た。

けれども、バイソンなかなかやってこない。約束を忘れたのだろうか・・・

 

私の心がモヤモヤしてる間に、ついにバイソンが現れた。

バイソンと私は、この冬が来るまでの間にあったいろんなことを、お互いに話し合った。私はひどく嬉しくて天にも昇る気持ちだった。

 

バイソンも私も・・・そんなふうにして毎年、ステキな楽しいときを過ごしながら歳を重ねていった。

バイソンと私はいつの間にか、お互いの母さんの思い出話をするようになった。それはとても濃密な時間で、毎日が充実していた。

 

けれども・・・バイソンの姿がある日から見えなくなった。

どうしたのだろう? 私はとても不安になった。それから何日がたってもバイソンが現れない。

 

そんなとき、ある日 空から不思議な声が聞こえてきた。そこら中から、バイソンの気持ちや話が聞こえ始めた・・

姿は見えないけれど、私は1人ではない。

バイソンのステキな声が、私の耳を毎日のようにやさしくなでてくれるのだから・・・

 

◼️ 大切なこと

 

人間と動物の関係は、深まるほどに濃くなっていきます。

これはバイソンだけでなく、犬でも猫でもライオンでもみな同じでしょう。

 

思い入れのある動物ほど、人は好きになるもの。そんないい関係でいられるのも・・・おたがいに命の限界がある以上、必ず終わりがやってくるもの。

 

けれども、肉体がもしなくなっても、心や気持ちは愛する人や動物のまわりに常にあって・・・自分とお話をしてくれる、そんな感覚がはとても心強いもの。

それがあると強い心の支えになって、相手がいなくなった後でも、強く生きる支えになってくれるでしょう。

 

ほんの4歳の小さな女の子が、バイソンとともに、お互いが年老いて命がなくなるまで・・・ずっと親友で居続けたお話。

心の底からステキな関係だなあと思えるお話。

人は動物が身近にいると、心がとても癒されるもの。これは動物からみても同じでしょう。

 

人と動物がいい関係で、人生を送ることができるのはとてもステキなことです。

人と人も同じこと。動物と動物も同じこと。

 

みな仲良く、気持ちを通合わせて、支えあって生きている・・・

それがわかれば、自分も相手も大切にする気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

中高年が読む絵本ワールドへ
行ってみませんか??

 

週に1度図書館に行くと、足が絵本コーナーに必ず向いてしまいます。

書棚にたくさん並んでいる絵本を見ると、ワクワクしてくるようになりました。

 

数が多すぎて、どれを読もうかなどと思うのではなく、目についたものから読んでいる感じ。

それぞれに作者のいろんな思いや気持ちが込められた1冊を読むと、かたい頭が少しぐにゃりと柔らかくなるような感覚を覚えます。

 

絵本は中高年にとって・・・頭を柔らかくする薬かもしれません。

 

・ジョン・バーニンガム & ヘレン・オクセンバリーさんの『パイロット マイルズ』(2021年)は、愛するワンちゃんとの最期の別れが迫ったときに、飼い主がしてあげられることは・・・??を考えさせてくれるかも?!

・ガヤ・ヴェズニウスキさんの『わたしのバイソン』(2021年)は、わたしとバイソンが死ぬまでずっとお互いに愛し続けた話に、何か熱いものがジーンとこみ上げるかも?!

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「中高年の激しい思いこみを20%ゆるくするステキな絵本・・・今週の3選!」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<その29>・・・「 とても・・・我慢できない」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その28>・・・「人の役に立てるって・・とってもうれしい 」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その27>・・・「 子どもの大切なもの」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com