こんばんは、百萬です。
中高年に限らず、知的活動を上手に行う前提は「読む、考える、書く」能力アップでしょう。
そうとわかってはいても、思いどおりには なかなかいかないもの。
「読む、考える、書く」をうまく行うコツは何でしょうか?
そんなことを社内研修チームで話し合っているときに・・・
中高年は 新しいことをドンドン学ぶのもいいけど、人生の大先輩たちの名著を読み直すのもいいのでは・・・?
そんなことから、本や論文を数多く世に送り出した方々の本を読み直してみることに・・・
まずは 竹内均さん、梅棹忠夫さん、糸川英夫さん、渡部昇一さん、野口悠紀雄さん、和田秀樹さん・・・の6人。
このあたりで、大先輩たちの「読む、考える、書く」のノウハウについて、共通点などをいったんまとめてみると・・・
今回は、上手な「本の読み方」についてのまとめ・・・
参考になるかもと思い、お知らせします。
目 次
- ビジネス書を読む場合は、小説などと違って最初から「順に読む必要はなく」・・・「前書きと目次から読むべきところに当たりをつけて読む」と、効率がとってもいいみたい!
- 本の作り方を知ると、ビジネス書をすべて読む必要がない理由がわかるみたい!
- 著者が何を言いたいかではなく、「自分がその本から何を得たいか」の視点から読むと、もっとも効率的かも!
- まとめ
ビジネス書を読む場合は、小説などと違って最初から「順に読む必要はなく」・・・「前書きと目次から読むべきところに当たりをつけて読む」と、効率がとってもいいみたい!
本を丁寧に読み尽くす・・・
これは本をしっかり読むための基本事項。
とはいえ、近年はそのような余裕がないのが実際のところ。
とくに、仕事の必要に迫られているときなどは、とてもそんなことはできないもの。
となると、そんな必要に日夜 追われている人は、どんな読み方をすればいいのでしょうか?
本を大量に読んで、数多くアウトプットしている大先輩たちの本の読み方。
そのポイントのうち、自分に合いそうなやり方を参考にするのは けっこういいやり方かも・・・
「ビジネス書を読む場合は、小説などと違って最初から読む必要はなく、読むべきところに当たりをつけて読むと効率がいい。」
これが「読む」ときの重要なこと・・・大先輩たちの共通するビジネス書の読み方はこんな感じ。
読む目的がはっきりとしていれば、まず前書きと目次をじっくり確認。
そして、そこから自分が確認したい内容や、著者が最も言いたい箇所に当たりをつけて、そこを重点的に読む・・・
1冊のビジネス書を最初から最後まで丁寧に読むと、2時間前後はかかるでしょう。
その本の難易度によるものの、例えば200ページの本であればそれくらい。
そして、読み終える頃には、中高年の頭から最初の部分がすでに半分くらい消えているかも。
これを避けるには、ページごとに重要な点をメモしながら読む必要がありそう。
そうなると1冊の本を読み上げるまでに、2時間どころか、もっと多くの時間がかかってしまうことに・・・
さらに、読んだ内容のうち、自分のアウトプット用にどれぐらい使えるかとなると、これもけっこうあやしそう。
しっかり読んで重要と思った内容のうち、自分の目的に使えるものはせいぜい2〜3割ほどかも。
それならば、1冊のビジネス書を最初から最後まで 順に読むという発想をやめるのも一法。
前書きと目次から、自分の目的とする内容がどのあたりにありそうかを予測して、そこを重点的に読んでメモを取る方法がけっこう効率的かも。
これが大量のビジネス書を読んでいる大先輩たちの共通する読み方・・・
そうすることで、1冊の本を短時間で終え、それ以外に調べたいビジネス書をもっと読めそう。
このようなまとめに なりそう・・・
本の作り方を知ると、ビジネス書をすべて読む必要がない理由がわかるみたい!
社内教育チームで、これまで社内教育資料(小冊子)を50冊ほど作ってきました。
作成する際に心がけてきたことの1つは、資料に重要なことをあまり盛り込みすぎないこと・・・
これはなぜでしょうか?
本にたくさんの重要点を詰め込みすぎると、かえって社員の頭に何も残らないことがわかったから・・・
これは大いに反省。
社内教育資料が仮に100ページあるとします。
その中で、社員によく理解してもらい、実際に業務に活用できるようになってほしいポイントを5つくらいに絞っています。
要約すれば、ページ数にしてせいぜい5ページほど。
けれども、社員がその内容をよく理解できるように、そのポイントごとに詳しい説明や具体例、参考事項などを加えていきます。
そのため、できあがったら100ページになったという感じ。
このように、ビジネス関係の本を作る作業を考えると、著者が1冊の本で本当に言いたいことは、せいぜい全体の数%ほどのページ数でしょう。
このような事情がわかれば、1冊のビジネス書を最初から最後まで順番に読むという必要性はあまりなさそうな感じ。
読む人の理解できる程度に応じて、読む量を調節することは可能でしょう・・・
本を大量に読む大先輩たちは、本を大量に書く人たちでもあります。
そのため、本を書く際に、自身で本の作り込み方を一番よく考えたはず。
とすると、すべてを読む必要がないことはよくわかっているはず・・・でしょう。
著者が何を言いたいかではなく、「自分がその本から何を得たいか」の視点から読むと、もっとも効率的かも!
ビジネス書においては、著者が何を言いたいかよりも、自分がその本から何を得たいのかをはっきりさせる・・・
これが最も重要という意見も根強くあります。
これは、なぜでしょうか?
その本を手に取ったのは、その段階でその本から何を得たいのか・・・そのイメージがすでにあるでしょうから。
これが大先輩たちの共通する意見。
特定の分野のあらましを知るために、入門書を読みたいのか?
それともその分野のことはある程度知っていて、さらに特定のテーマについてさらに深く知りたいのかなど・・・
それがイメージできているのなら、それに該当すると思われる箇所を特定して、集中して読むのが最も効率的。
これはけっこう的を射ている意見のような・・・
そのビジネス書の中に、自分の知りたいこと、確認したいことがあるのかどうかを鋭く探す、調べる・・・
これは、まさに「調べる読み方 = 攻める読み方」といえるかも。
これは言い換えると、「80:20」の法則 ( 重要性の法則 )・・・2割を読んで8割を知る・・・にしたがって本を読む方法といえるみたい。
「80:20の法則」については次が参考になるかも・・・
よかったら、ご覧ください。
hyakuman-amane.hatenadiary.com
まとめ
今回は、大量に本を読む大先輩たちの読書術のうち、共通する内容をまとめてみました。
本を読む、そして重要と思った事柄から いろんなことを考えてみる。
それを文章に書く・・・
どんなアウトプットをするにしても、効率的に本を読むには 基本的で重要なパターンがありそう。
大量の本を読み、さまざまに考え、それを本に著した大先輩のうまいやり方・・・
それぞれに、読む、考える、書く作業の中には、一定の効率的なパターンが存在しているようです。
細かくいえば、大先輩ごとに違うところはあります。
けれども、読むことにおいて重要だと思われることは、ほぼ共通してるように思われます。
大先輩たちが実際に行なった読み方のコツを、まずやってみる・・・これはけっこういいかも。
本は、毎日たくさん出版されています。
そして少し時間がたてば、新しい本もすぐに古書となる運命。
そしてその多くは、図書館という無料で借りられる公共施設の中にたくさん眠っています。
ちょっとだけ古くなっても、内容のある本は無料で借りて 何度でも活用する・・・
これがもしかして、中高年にとって けっこう賢い読み方かもしれません。
・ビジネス書を読む場合は、小説などと違って「最初から順に読む必要はなく」・・・「前書きと目次から読むべきところに当たりをつけて読む」と効率がとってもいいみたい!
・本の作り方を知ると、ビジネス書をすべて読む必要がない理由がわかるみたい!
・著者が何を言いたいかではなく、「自分がその本から何を得たいか」の視点から読むと、もっとも効率的かも!
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「50代からの中高年を刺激する自己啓発」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その6>・・・「和田秀樹さん」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その5>・・・「野口悠紀雄さん」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その4>・・・「渡部昇一さん」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com