けっこう疲れるのだけど・・・
こんにちは、百萬です。
中高年社員としてさまざまに考え、それなりに納得のいく目標を立てた。
後はやるだけ・・・
けれども、どれくらいの中高年社員が、最初の高い志?をずっとキープし続けられるのでしょうか?
人は何事においても 最初の熱〜い思いを長期間維持する・・・のはとても難しいもの。
まして 中高年は、50代から知力・体力ともに残念ながらけっこう下降ぎみになります。
その対策として、目標達成に向けての取り組みを 継続させるためのツールとして、PDCAがあることはよく知られたところ。
けれども、社内研修で確認すると・・・
PDCAというツールをうまく活用して、思いどおりのスケジュールで進めている中高年社員はかなり少ないかも。
今回は、PDCAについて考えてみたいと思います。
目 次
- 目標管理は3日坊主になりやすい?・・・四半期ごとの所属長との振り返り面談の直前に、あわててがんばる中高年社員が 案外多い実態?!
- PDCAにはホンモノとニセモノがあるの?・・・ニセモノを使うと、3日坊主になってしまうかも!!
- 中高年は立てた目標について、PDCA計画表のようなものを紙に印刷して、壁に貼りつけるなど毎日見える状態にしておかないと、やることすら忘れてしまうかも?!
- まとめ
目標管理は3日坊主になりやすい?・・・四半期ごとの所属長との振り返り面談の直前に、あわててがんばる中高年社員が 案外多い実態?!
って、もう3年くらい言っているかも。
目標管理の3日坊主・・・これって けっこう多くないでしょうか?
そこまでいかなくても、日常の仕事に追われているうちに・・・
ある日突然、そういえば年度はじめに目標を決めていたなあ みたいな。
会社の中高年仲間と話していると、それがけっこう多い印象。
さまざまに検討して、年度初めに今期の目標を決めたはず・・・
けれども、大切なのはそれを日々の業務レベルにまで落とし込んで、計画にそって実行すること。
当初に目標を決めた意欲を継続するためには・・・
それをPDCAに落とし込んで、一定期間 継続できるかどうかがとっても大切なこと。
PDCAは、決めた目標を日々の業務の中に位置づけて、期日までに達成するためのツール。
① PはPlan・・・目標内容とレベル・期限などを計画すること。
② DはDo・・・計画したことを実際に行うこと。
③ CはCheck・・・実行した状況をチェックして、問題があるときは対策を考えること。
④ AはAction・・・目標をいったん達成したあとに、やり方を振り返って、さらに創意工夫できないかを検討すること。
以上は、PDCAの教科書に書かれていることですが・・・
最も大事なことは、最初の熱い気持ちを継続すること。
そして、そのための工夫を継続することでしょう。
けれども・・・
当たり前のことを、当たり前にやり続けることの難しさを 誰もが感じているのでは?
販売でいえば、見込み客にアプローチしても、アポイントすらなかなか取れない。
先輩にアドバイスをもらおうと思っても、いつも忙しそうで・・・など。
目標に向かってさまざまにトライを試みるものの、予想外のことが長引いたりすると・・・
いつしか心が折れ、まあいいや、明日また考えようみたいになりがち。
そして明日に、つい明後日に・・・ズルズルと みたいなことが生じてくるもの。
目標管理とは、自ら目標を立てることによって、仕事の成果と能力のアップを図るためのもの。
それはわかっていても、最初の熱い気持ちを保ち続けることがけっこう難しい・・・
これを継続するための力は、何でしょうか?
その1つに、所属長と所属員の間の定期的なモチベーションアップの機会を持たなくてはいけないと、よくいわれることですが・・・さて。
PDCAにはホンモノとニセモノがあるの?・・・ニセモノを使うと、3日坊主になってしまうかも!!
目標を達成するためには、何をどうすればいいのでしょうか?
年度目標とその達成手段を具体化して・・・
日々の取組み内容にまで細分化することが重要、とはよくいわれること。
これは目標をもっと「小さな目標と達成手段」に分割して、PDCAを少しずつ、かつ具体的に回すこと・・・
これも教科書に書いてあること。
大きな目標を、日々実行できるレベルの小さな目標に分けながら・・・
それをきちんと継続して回せば、ゴールに着実に近づいていくはず。
これが、目標達成に向けた仕事の進め方の確実な方法。
小さな塊ごとにPDCAをきちんと回す・・・この習慣化が達成の促進につながる。
中高年社員はみなこのことをわかっているはず・・・
なのに、四半期ごとの振り返り直前になって、あわてふためく人が多いのも事実。
この時期の社員の動きを見たり、聞いたりしていると、とてもよくわかります。
PDCAを確実に回す上で、最も大事なことは何でしょうか・・・
中高年社員と話していると、けっこう人によってさまざま。
社内でけっこう長く社内研修を担当している私からすると・・・
当社の中高年社員にとって最も大切なのは、PとCではないか?と感じています。
Pとは最初に計画を立てること。
Cとは進み具合を定期的に確認すること。
なぜ、これが大切?
当社のPの定義は、「目標を立て、それをいつやるかを決めること」としています。
いつやるかとは、「○月○日〜○月○日の間で、日々ごとに○時〜○時に作業する」としています。
Cも同じ・・・
「○月○日、○時〜○時にチェックする」と決めること。
これは言ってみれば、お客さまに提出する工程管理表のようなイメージ・・・
お客さまに提出するのならともかく・・・
自分の目標達成に向けての行動計画を、ここまでやる?みたいな意見はけっこうあります。
けれども、具体的な工程管理表のようなものがないと・・・
目標達成のための作業を、「時間ができたらやろう」みたいなことになり・・・
結局、1年たって何も手をつかられなかった、みたいなことになりがちなのも事実。
これは、中高年をだます「ニセモノPDCA」といえそう。
中高年社員と話し合っていて・・・
やっぱり「目標達成には工程管理表のようなものをもとにして、コツコツ取り組まないといけない」というところに落ち着きます。
これが「ホンモノPDCA」ではないでしょうか。
中高年は立てた目標について、PDCA計画表のようなものを紙に印刷して、壁に貼りつけるなど毎日見える状態にしておかないと、やることすら忘れてしまうかも?!
存在していないことと同じかも・・・
年度始めにいったん決めた目標・・・
これを実現するために、毎日忘れずにPDCAを回し続けるにはどうすればいいのでしょうか?
これには、子ども部屋の壁などに貼ってある「学校の時間割表」がとっても参考になるかも・・・
何かを毎日忘れずにやり続けるには、毎日それを見なくてはいけないようにすればいいはず。
子どもは今日の時間割表をみて、忘れものがないように準備しているもの。
中高年は、子どもの行動を見習うといいかも・・・
なんだかバカバカしいような気がするかもしれませんが・・・???
でも、効果はけっこういい感じ。
絶対忘れていけないものは、中高年は見えるところに貼っておく。
貼るところがなければ、パソコンの画面の壁紙を加工するのもありかも。
いずれにしても、PDCAの計画表を毎日見ざるをえない状況をつくる。
これだけで、忘れずに 日々取り組む確率が上がります。
会社にいると、さまざまな雑事などで 頭がすぐに違う世界に飛ぶことが多いもの。
中高年社員はなおのこと・・・1つのことに気を取られると、頭の切り替えがなかなかできにくい状況になりがち。
年度初めに、せっかく一定の時間をかけて、考え抜いた目標。
それをうっかり忘れないように、日々見ざるをえない環境をつくってしまう・・・これがけっこう有効かも。
またPDCAを継続するための動機づけもとっても大切。
動機づけには、外発的なものと内発的なものがある・・・と教科書にあります。
外発的な動機づけとは、他人からのアメとムチ・・・この主導権の多くは、たとえば上司や先輩が握っているもの。
けれども、上司や先輩がしっかりしていれば効果バツグンですが、ダメ上司だとサヨウナラに・・・
外発的な動機づけとしては、①報酬アップ、②部下に関心を持ち続ける、③部下の承認欲求を満足させるなど。
いずれにしても、かなり他力本願・・・上司しだい。
一方、内発的動機づけとは、自分でやる気を喚起するもの。
自らが積極的に行わないと難しいもの・・・
内発的な動機づけで大切なのは、取り組む目標の中に面白さを見つけること。
仕事は見方によってはつらいもの・・・でも、見方によってはおもしろさが必ずあるもの。
たとえば・・・
①目標の持つ意味合いを、ときどき改めて考えてみる。
②他の中高年社員が何にどのように取り組んでいるか、また創意工夫しているかなどを聞いて刺激をうける、など。
真正面から見ているだけだと、とってもつまらないように見える仕事・・・
けれども、横から見てみる、斜めから見てみる、上から見てみる、他人の視点を聞いてみる。
視点をさまざまに変えることによって、つまらなさの中に意外なおもしろさが・・・けっこうあるかも。
会社の中高年仲間と話していると、へぇ〜、そんなことを考えているんだぁ・・・みたいな刺激がけっこうあるものです。
まとめ
何かうまくいかないなあ・・・・
目標設定と、それを実現するためのPDCA。
これらは相互に関連するもの・・・両方がうまくいって、目標が実現します。
けれども、人は最初に持った熱い気持ちを継続するのが とても難しいのも事実。
そのために、3日坊主という言葉があるのでしょう。
IT機器や機能によって、現代の仕事の仕方はどんどん便利になっています・・・
けれども、その反面とても忙しくなっているような感覚では?
そのような中では、一定時間内に多くのことを処理する必要があるため・・・
定型業務の処理が優先されて、けっこう重要な業務が後回しになる傾向がないでしょうか?
あれをやれば、業務全体がもっと楽にやれるのに・・・
など、頭ではわかっていても、なかなかうまくいかないことが多いもの。
それを避けるには、あらかじめ月間、週間、そして日々の中に、目標を達成するための一定時間を確保するしかけをつくる・・・
それを、お客さまに提示する工程表のようにプロジェクト管理するような仕組みをつくれば、けっこういい成果につながりそう。
ささいなことですが、このような工夫によって・・・
目標設定から、実際の取り組みを継続することの難しさと楽しさ?の両方を味わうことができるかもしれません。
・ 目標管理は3日坊主になりやすい?・・・四半期ごとの所属長との振り返り面談の直前に、あわててがんばる中高年社員が案外多い実態?!
・PDCAにはホンモノとニセモノがあるの?・・・ニセモノを使うと、3日坊主になってしまうかも!!
・ 中高年は立てた目標について、PDCA計画表のようなものを印刷して、壁に貼りつけるなど 毎日見える状態にしておかないと、やることすら忘れてしまうかも?!
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「中高年の目標はナニ?」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その3>・・・「目標設定って何をどうやるの?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その2>・・・「ホンモノの目標設定ってなに?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その1>・・・「仕事の目標管理」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com