たくさん作ってくれました・・・
こんにちは、百萬です。
『世界の教養365』では・・・ジェイムズ・ジョイスという小説家を解説しています。
この作家を知っている中高年は、どれくらい いるでしょうか?
ジェイムズ・ジョイスは1922年に、ホメロスの書いたオディッセイアを・・・
アイルランドのダブリンのある1日に置きかえた小説に作りかえ、シリーズとしてベストセラーになりました。
古き文学の型のマネから入り、スゴイ文学を創り上げたことになりそうです。意識の流れという技法を用いて、とても繊細な人物描写が特徴です・・・
2日目のテーマは「マネる」です。
よかったら、ご一緒にどうぞ。
目 次
- ①「マネる」のは、過去のスゴイ発見や方法などに 新たな価値を加えるという点で、中高年はこれを学ぶといいかも?!
- ② 科学はマネを前提としていますが・・・大事なのは、その上に新たな工夫を加え、知見を加えて進歩させるということでしょう!
- ③ 柔道はまず形(カタ)から入り、それに工夫改善を加えて・・・誰にもマネできない自分の得意技を得ることができます!
- まとめ
①「マネる」のは、過去のスゴイ発見や方法などに 新たな価値を加えるという点で、中高年はこれを学ぶといいかも?!
最初はマネから始まったかも??
マネるとは、何かずるいことをしているような印象を持つ人が、少なからずいるのではないでしょうか?
自分で考えずに、人がやっていることを最初からマネするなんて・・・
自分の頭で考えないから、けっしていいものはできない。ましてや、能力の向上なんてありえない。
確かに、自分で何も考えずに、人のやっていることを単にマネするだけだと・・・
その人以上にスゴイ進歩などは望めないでしょう。
けれども 今の社会は、見方を変えると・・・誰かが考えたことや発見したことの集積ではないでしょうか?
誰かが発見した法則や、効率的な方法がもうすでにあるのに、それを知らずに・・・
同じ法則や方法をゼロから見つけるために時間を使うとしたら、多くの時間と費用のムダが生じるでしょう。
とすると、マネるというのはとても重要なやり方だということになりそうです。
大切なのは、マネるというレベルで終わらせるのではなく、それに新たな価値を加える努力でしょう。
自分がいいと思ったものについて、その目的と内容、方法をよく理解して、まずは何度も試してみる。
その結果、とてもいいものであれば、それを土台として その内容や やり方などを工夫改善できないか考えてみる。
誰かが考案したものを土台にして・・・もう少し付加価値をつけられれば、一定の進歩を果たしたことになります。
そして、そのプロセスの中に、新たな能力獲得のヒントがありそうです。
スゴイやり方をマネるには、まず情報収集がとっても重要。
自分の関心のある分野または担当する業務範囲で・・・いくらスゴイやり方が世の中にあっても、それを知らなければ前に進むことはでまったくできません。
スゴイ方法を情報収集する最も効率的な方法は、何といってもインターネット検索と書籍でしょう。
正確性は落ちますが、インターネット検索である程度の当たりをつけて、その概要が得られたら・・・
あとはビジネス書や専門書などの書籍で詳細を確認する方法がかなり効率的でしょう。
大量の書籍に目を通す場合は、図書館を効率的に活用するのがとってもオススメ。
お金がほとんどかからないので、中高年にはとっても助かります。
② 科学はマネを前提としていますが・・・大事なのは、その上に新たな工夫を加え、知見を加えて進歩させるということでしょう!
結果、人は月まで行きました・・・
科学とは、誰もがそれを追体験できるという意味で、再現性のある法則の集積といえますが・・・これは本当でしょうか?
自然科学や社会科学などの区分がありますが、再現性あるルールの発見という意味ではどちらも根っこは同じものでしょう。
科学が再現性のある法則である以上、それを土台にしてさらに新たな発見を試みていくのが、いわゆる進歩というもの。
再現性があると認められたものについて、その信憑性を確かめるために・・・またゼロからやるのは、これまた時間と費用の大きなムダでしょう。
科学の場合、新たな工夫や改善、さらには改革につながるような新しい視点はどのように見つけたらよいのでしょうか?
大学教授で数量経済学者の高橋洋一さんによれば、とにかくやってみるしかないとの見解。
研究はある仮説を立てて、そのようになるかどうかをさまざまな角度からトライしてみるしかなくて・・・
その結果、これはスゴイとか、使える、役立つというのは1,000に2〜3あればいい方。これが確率からみたときの研究成果とのこと。
これまでに科学の分野で明らかになっている研究成果を十分に理解し、納得した上で、それを土台としてさらにいろいろな発想で考えていく。
科学に限らず、新たな知見はそのようなプロセスを経て集積し、複雑化し、また統合されていくもののようです。
そのような過程を考えるときに、例えば会社の業務でも、家庭生活においても、それまでにあるものの中で・・・
これはというものについて、まずマネをしてみて、やっぱりこれはスゴイと思ったらそれを自分のものにする。
さらには、それに自分流の工夫や改善を加えていけば、これまでになかったようなものができあがり・・・もしかすると、どこかでそれがすごく役立つかもしれません。
③ 柔道はまず形(カタ)から入り、それに工夫改善を加えて・・・誰にもマネできない自分の得意技を得ることができます!
得意技を会得するもの・・・
柔道は、やわらを追い求める修業といえるでしょう。
力で相手をねじ伏せる発想ではなく、相手の力を巧みに利用することで、相手の戦力をなきものにするもの。これは、柔道の創始者である嘉納治五郎さんのことば。
それほどの力を用いることなく、相手を圧倒する。
自分と相手のパワーを相互作用しあうということになりますが・・・今でも、この原理はちゃんと活きているでしょうか?
最近の柔道の国際大会を観戦していると、どうも柔道の根本精神から逸脱したような試合があります。
ちょっと残念な気がしますが、日本柔道が世界ジュードーになったので、国によって考え方が異なってくるのは仕方がないことでしょう。
柔道を始めると、まず受け身の練習をいやというほどさせられます。
これは、投げられることを前提として、ケガをしないようにするためです。
柔道においては、このようにまず形から入りますが、これは先輩たちのマネをしていることになります。
柔道の始まりから、諸先輩が試行錯誤して考え抜いたやり方ができあがり、新米はそれをまずマネているのです。
これを知らずに、我流で柔道をやり始めると・・・最初はそれなりに上達するかもしれません。
けれども、どこかで頭打ちになる可能性が高いのではないでしょうか。
まずは、いいと思うものをマネる。これは自分があるものに上達するには、最適な方法でしょう。
その上で、やっていくうちに、こうした方がもっといい、効果が上がるなどの工夫を加えることができれば、なおスゴイものが出来上がりそうな感じ。
受け身を学んだ後は、投げや寝技などを同じようにマネていきます。そして、こちらも一定段階までくると、工夫改善したくなるかもしれません。
そして、その先にあるのは得意技の獲得でしょう。自分にしかできない技に変化したとき、それは誰もマネできないスゴイ技になるのだろうと思います。
私は小学校から町の道場で柔道を始めました。警察官に柔道を指導している先生が仕切られていて、かなりしごかれました?
柔術の道はけっこう深いと思います・・・
まとめ
とっても得意かも・・・??
社内研修を30年ほどやってきて思うこと・・・
仕事をもっと楽に、短時間で終わらせて早く退社し、自分のやりたいことをする時間をもっと増やすためには・・・
先人の知恵をもっとマネしたらどうでしょうか・・・ということ。
多くの会社では目標管理というツールを使って、生産性を高め、同時に自分の業務能力をアップさせます。
けれでも、中高年社員の目標内容をみていると、毎年同じような内容・レベルがとっても多い感じ。
中高年社員はみな、とてもマジメに取り組んでいます。
けれども、毎年ゼロに近い状態から目標を立てて、スタートしている社員がとっても多い印象。
会社の中にもスゴイ先輩がいるものです。その人をじっと観察して、自分にもできそうなものがあれば、それを目標にしてみる。
社内にスゴイ先輩社員がいなければ、ビジネス書に書いてあるスゴイ例を参考にしてみる。
マネから始めて、それに自分の工夫改善を加える・・・これはかなりいい方法でしょう。
① マネるのは、過去のスゴイ発見や方法などに 新たな価値を加えるという点で、人はこれを学ぶべきでしょう!
② 科学はマネを前提としていますが・・・大事なのは、その上に新たな工夫を加え、知見を加えて進歩させるということでしょう!
③ 柔道はまず形(カタ)から入り、それに工夫改善を加えて・・・誰にもマネできない自分の得意技を得ることができます!
ご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「ベストセラーになった『世界の教養365』は、中高年の心の栄養になる?!」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<1日目>・・・「アルファベット」
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