これって、上から指示されるもの・・??
こんにちは、百萬です。
中高年を取り巻く職場環境は、ますます厳しくなっていくみたいで・・・
そのような状況だと、中高年も自己防衛を真剣に考えないと けっこうまずいかも?
それでなくても、もともと能力・体力ともに下降気味になる50代からの中高年。
それなのに、会社はますます中高年サラリーマンにつらく当たってくるような・・・
誰でも好きで歳をとったわけではないのに・・・
中高年に三くだり半を言い渡そうとしている人、あなたもいつかは歳をとるのですよ。
そう言いたい気持ちをグッとこらえて、会社になんとかしがみつこうとする・・・大部分の中高年サラリーマン。
とすれば、中高年は定年までの会社で働く期間を もっとうまく活用する必要がありそう。
戦略的・計画的に、でも できるだけ楽に・・・
そのための1つのツールが、「目標管理」。
けれども、世間でいわれている目標管理には2種類ありそう。
1つは「ニセモノの目標管理」。
もう1つは「本物の目標管理」。
な
何それ?・・・っていう感じかも。
今回のテーマは、「本物の目標管理」について考えてみたいと思います。
目 次
- 中高年の業務能力を高めて、プラスアルファの成果を出すには、「本物の目標管理」が必要でしょう?!
- 「ニセモノの目標管理」は、自分自身で考えて行動すること(セルフコントロール)が抜け落ちているみたい!
- 目標管理は「セルフコントロール」がとっても大切なのに、実際には なぜかこれがけっこう抜けている実態?!
- 目標管理は継続することが最も大切で、しかもこれが最も難しいかも?!
- まとめ
中高年の業務能力を高めて、プラスアルファの成果を出すには、「本物の目標管理」が必要でしょう?!
言葉はステキだけど、中身は何なの?
「目標管理」という仕事のツールは、いつどこで始まったのでしょうか?
考え出した人は、ピーター・F・ドラッカーさん。
経営学の父ともいわれますが、1950年代にこの考え方を世に出しています。
50代からの中高年は、これまで経験してきた業務の棚卸しが必要・・・
これまでの自分がやってきた仕事内容を 心静かに振り返り。
得意な分野とそうでない分野をしっかり見極めて、残りの会社人生で何をすべきか、何に最も貢献できるかをよ〜く考えるべき。
・・・とはよくいわれること。
これまでの自分がやってきたことをしっかり見つめて、65歳の定年まで どのように自分の能力や成果を最大限に高められるか・・・
そして、そのための行動をどのように具体的に 計画的に行なっていくか・・・
これをじっくり考えたいもの。
「そんなことはわかっているよ。
けれども、具体的に何をどうすればいいのかが よくわからない。」
・・・これは、私が担当する社内研修でよく聞くはなし。
「ニセモノの目標管理」は、自分自身で考えて行動すること(セルフコントロール)が抜け落ちているみたい!
本物 orニセモノ?
社内研修会で意見交換していると・・・
目標管理とは、上司が部下に対して行うもの・・・こんなふうに思っている社員がかなりいることに、けっこう驚きます。
目標管理って、天から降ってくるもの?
はあ?
これが本当の目標管理でない事は明らかでしょう。
だからニセモノ・・・
けれども、そのような運用になっている会社が多いのも事実。
他社に行くことが多い私は、多くの会社の目標管理制度についてさまざまに教えていただく機会が多いので、ニセモノをけっこう実感します。
会社が目指していることと、現場で行われていることの けっこうなギャップ・・・
目標管理は、ドラッカーによって提唱された考え方ですが・・・
それはマネジメント・バイ・オブジェクティブズ&セルフコントロール。
略してMBO。
MBOといっているくらいなので、これが日本に輸入されたときから セルフコントロールが抜け落ちてしまったかも・・・
ドラッカーが言ったのは、「自分自身」で目標を立てて、「自ら」それに向かうことによって、「自分の」取り組み成果と能力を高めること・・・
ドラッカーの本に書いてあることは、このようなこと。
けれども、さまざまな会社の実態を聞くと、どうも問題がある会社が多そう。
私の会社もようやくそれに気づき、労使で人事制度などを見直している最中・・・
目標管理は「セルフコントロール」がとっても大切なのに、実際には なぜかこれがけっこう抜けている実態?!
ものだったの?うっそぉ・・・
目標管理を行うと、中高年サラリーマンの業務能力が本当に高くなるのでしょうか?
目標管理でのセルフコントロールの重要性。
それは、上司からの一方的な指示を受けたり、言われるがままに報告をすることではダメみたい・・・
自分自身で少し高めの目標を持ち、そのための計画を自分で立てる。
いろいろと創意工夫しながら、まずは自分自身で考えてやってみる。
自分でさまざまな情報を得たり、上司や先輩の意見も参考にしながら、トライ&エラーを繰り返して・・・自分の業務成果や能力を高めるのが、本物の目標管理でしょう。
会社での業務目標・・・
自分自身の仕事のやりがいを高めるためにも、やっぱり目標は必要でしょう。
しかも、その目標のレベルは、もう少し手を伸ばせば届くかもしれない・・・
そのようなレベルの設定が、自分の能力を高めるのに適しているというのは正解でしょう。
また逆に あまりにも高すぎると、たいてい挫折。
これは仕事に限らず、何事においてもそうでしょう。
何らかの目標を設定し、それを達成する活動においては、人の自主性や自律性を最大限に引き出すことがとっても重要なはず・・・
目標管理は継続することが最も大切で、しかもこれが最も難しいかも?!
でもいつの間にか、目標が逃げていくんだ?!
目標管理によって成果や能力が高まるとして、一方で そのためには大変な意志と労力が必要なのも現実。
最初の決意を継続するためには、何が最も必要なのでしょうか?
会社での目標設定と、定期的な上司・部下の振り返り面談を見聞きしていると・・・
一番難しいのが、継続力だとわかります。
年度初めに、会社の目標を前提として、部署での自分の担当業務の位置づけを考えて・・・今年はこうしようとしっかり考える。
ここまではいいものの、しばらくするとそんなことは頭の外へサヨウナラ。
こんなことが案外多いもの。
目標を決めても、その考え方をずっと持ち続けられる社員の割合はどれほどでしょう?
これは、PDCAがうまく機能しているかどうかにかかっています。
人間は常に忘れる動物。
そのため、目標やその進め方などを決めたら、それを紙に書くなりして、毎日 見えるところに掲示しておかないと、けっこうアブナイ感じ。
目に見えないと、目標だけでなく、最初に考えたことすら忘れてしまうことが・・・
そして年度末の評価時期に思い出し、慌てて辻褄合わせをするみたいな社員も多い印象。
社員がみなそうだとは言いません。
ただ、その割合はけっこう多そうな感じ。
人事作業をけっこう長く行なってきた経験からすると・・・そんな感じ。
目標管理に限らず、いったん決めたことをやり続ける・・・
この継続性の重要性はわかりつつも、やってみると けっこう難しいもの。
継続することの難しさに対して、どのように対処したらいいかを考える必要があります・・・
まとめ
言われてもぉ・・・
今回は、「本物の目標管理」「ニセモノの目標管理」とは?・・・について考えてみました。
会社からこうしなさいとか、上司からこのとおりにしなさい などと言われたから・・・
そのような理由で、それを目標にするとやる気がしぼんでしまうもの。
目標管理は、めざすものを自分で考え、自分でそれに近づけるためのツール。
目標管理を最初に考えたドラッカーの言いたかったことは、著書を読む限りそのはず。
自分の能力を高めて成果を出すには、自分自身でそれぞれの業務の重要度を理解して・・・
最も重要な業務について、何を、いつまでに、どのようにすれば、それが達成できるか。
少し高めの目標を、自分で立てることによって成果を高めていくのが本道。
会社の目標管理制度の進め方を見ていると、実際に各部署で行われている実態にはかなりの温度差があります。
現場まで降りていって確認すると、問題点がけっこうハッキリするもの。
これを修正するには、目標管理の目的とやり方を改めて考え直す必要がありそう・・・
目標管理は、社員自身の業務成果と能力を高めるために使用するツールのはず。
それを社員に誤って伝えると、成果が出るところか、時間ばかりかかって ほとんどムダなものになりそう。
・中高年の業務能力を高めて、プラスアルファの成果を出すには、「本物の目標管理」が必要でしょう?!
・「ニセモノの目標管理」は、セルフコントロールが抜け落ちているみたい!
・目標管理はセルフコントロールがとっても大切なのに、なぜかこれがけっこう抜けている実態?!
・目標管理は継続することが最も大切で、しかもこれが最も難しいかも?!
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「50代からの中高年の目標はナニ?」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その1>・・・「仕事の目標管理」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com