いつもスッキリするのですが・・・
こんにちは、百萬です。
中高年はしだいに、多くのことを一度にできなくなります。
とても残念なことですが・・・それって当たり前のことでしょうか?
とはいえ、ちょっとした工夫で、中高年が快適に生活できるコツはあるもの。
エッセイスト岸本葉子さんの『ちょっと早めの老い支度』(2012年)に・・・
中高年のステキな老後対策のヒントがありました。
これはけっこういいかも!と思えるものをピックアップして、考えてみました。
いいと思うものは実際にマネてみて・・・さらに改善を加えて自分流に育てていくと、いいかもしれません。
今回のテーマは「モノ減らし③」。
目 次
- 『ちょっと早めの老い支度』(2012年)に書かれていることは・・・
- 1.トランクルームを使っている人は、収納したモノを年に1度は出し入れしているのでしょうか?
- 2.そもそも、トランクルームに何を入れたかを 覚えているでしょうか?
- 3.トランクルームの毎月の支払い・・・お金が毎月 自動的に引き落とされると、1年間でけっこうな金額になります!
- まとめ
『ちょっと早めの老い支度』(2012年)に書かれていることは・・・
「トランクルームを頼らない」!
・近くの建物にトランクルームができた。こんなそばなら運ぶのも楽だと、足を止めて料金表を眺めている自分に、はっと気づいて戒める。
・これ以上モノが増えるのを容認してはいけない。今あるものを見直し、減らすのを、老い支度の第一歩としよう・・・
と、こんな具合です。
1.トランクルームを使っている人は、収納したモノを年に1度は出し入れしているのでしょうか?
増えていくトランクルーム・・・
① トランクルームの利用率は?
現在どれくらいの人が、トランクルームを利用しているのでしょうか?
「LINEリサーチ 今と近未来の流行予想調査」(2021年)によれば・・・
トランクルームの利用率は、日本人のまだ2%にとどまっています。
けれども、これは全国の都道府県を対象にしているため・・・東京都だけに絞った調査になると、結果はかなり異なります。
株式会社アンビシャス「トランクルームユーザー調査」(2022年)によると・・・
利用者はなんと53%に。
これは、大都市圏とそれ以外で 家屋の容積がかなり異なっているためでしょう。
② トランクルーム利用のメリットとデメリット
トランクルーム市場はドンドン拡大しています。
「全国のトランクルーム 収納ピット」の調査結果(2021年)によると・・・
年齢別では
・20代と30代・・・59%
・40代と50代・・・40%
となっていて、若い世代が全体の6割近くを占めていますが、中高年も4割とけっこうな割合。
60代以上になると0.7%と、利用割合はわずかとなっています。
これから読み取れるのは、年齢が上がるほど、トランクルームを利用する割合が減るものの・・・
60歳までの間は、トランクルームをそれなりに利用しているということ。
自分の家の収納スペースと、モノの総量のバランスが崩れているため・・・
収納スペースを外部に求めることによって解決したいということでしょう。
これがトランクルームの最大のメリットといえそうです。
一方、デメリットはコストがそれなりにかかることです。
一定のコストを受け入れることによって、自宅の中は整然としますが・・・
問題は、そのコストがいつまでかかるのかということでしょう。
預けているモノを意識して減らさない限り、コストはずっとかかり続けます。
③ トランクルームはモノを管理する根本的な対策になるでしょうか?
トランクルームに多くのモノをいったん預けると、自分の家がスッキリするものの・・・
そのうちに、自宅の中がまたモノで溢れるようにならないか・・・という 新たな心配はないでしょうか?
モノを減らすという意識がないと、スペースがあるほどにモノが増える傾向にあるもの・・・
そうであれば、本当に必要になった都度 買う方が、結局は長い目で見て 低コストになるかもしれません。
トランクルームは、引越しや家の中をリフォームするときなど、一時的に利用するならけっこうありがたいもの。
そうでない場合は、トランクルームという新たな部屋を賃貸して、ずっとお金を払い続けるようなもの。
これは、けっこうもったいない気がしますが・・・
トランクルームに預けたモノ・・・年に1度くらいは出し入れしているかどうかを、チェックしてみてはいかがでしょうか?
2.そもそも、トランクルームに何を入れたかを 覚えているでしょうか?
トランクルームに何を預けたっけ???
① 収納物の多いモノは?
「全国のトランクルーム 収納ピット」の調査結果(2021年)によれば・・・
転居・建替前の家財の一時保管(26%)を除くと
・第1位 趣味の品物の保管・・・・21%
・第2位 雑多な荷物・・・・・・・18%
・第3位 自転車・バイクの保管・・15%
となっていて、これだけで全体の半分以上となっています。
すぐに使わないけれども、捨てるのは忍びない といったところでしょうか。
② 収納物リストがどこにあるか、すぐにわかりますか?
会社の書類などを外部倉庫に預ける場合は、収納物リストを必ず作ります。
仕事として行っているのでその手順が決まっていて、キチンと整理されていることでしょう。
けれども、個人でトランクルームに預けている場合はどうでしょうか?
この場合でも、リストを作成している人は比較的多いでしょう。
しっかりした業者のトランクルームなら、キチンとした書式に記入するようになっていますから・・・
そうでない業者の場合は、リストの作成がいい加減だったり、ときには作成しないケースも。
こうなると、3か月も経たないうちに 何を収納したっけ?・・・となりやすいもの。
③ 何を預けたかさえ危ない?
そして、収納物をたまに利用したいと思うときに、トランクルームに行ってみたら、量が多くて どれだけ探しても見つからないということも・・・
若いうちは記憶がかなり鮮明で正確。
けれども、中高年は40代、50代、60代の順に少しずつ記憶があいまいになっていくもの。
そのため、中高年は記憶するのではなく、記録することがとっても大切でしょう。
④ 保存状態は?
トランクルームは大切な収納物を長期にわたって 適切に保管するのが使命ですから、それなりの対策が取られているものです。
けれども、長期であるがゆえの、停電によるトランクルームのエアコン停止や漏水など思わぬ被害があり得るもの。
とっても大切なモノは控えた方がいいかも・・・
3.トランクルームの毎月の支払い・・・お金が毎月 自動的に引き落とされると、1年間でけっこうな金額になります!
出費がバカにならないかも・・・
① 年間にかかる費用はどれくらい?
「J-Net21 中小機構のインターネットアンケート」(2022年)によれば・・・
東京都内のトランクルームの相場は、1畳あたり3,000〜5,000円です。
仮に月額が4,000円とすると、年間48,000円の支出になります。
1〜3畳の平均相場は5,000〜13,000円です。仮に月額が9,000円とすると、年間108,000円支出することになります。
トランクルームを利用している東京都の20〜50代の方は、年間これくらいの負担をしていることになります。
② トランクルームの費用対効果は?
外部倉庫であるトランクルームに、たくさんのモノをいったん預けてしまうと、多くの人はやれやれでしょう。
けれども、預けたモノをほとんど出し入れすることなく、費用だけが発生し続けることになりがちでは?・・・
改めて考えると、トランクルームに預けても、頻繁に出し入れしないモノは・・・
もしかして、ずっと使わない可能性が高いのではないでしょうか?
もしそうであれば、ないのと同じかも。
せっかく買ったモノを大切にする気持ちはとっても大切・・・
けれども、めったに使わないモノまで買う ( = 所有する) 必要があるのかどうか?
めったに使わないモノは、お金を払って一時的に利用するレンタルなどを考えてもいいかもしれません。
トランクルームの費用対効果を考えるときは、まず家の中にあふれているモノが本当に必要かどうか?
・・・ここからスタートするのがもっといいかもしれません。
まとめ
とってもゆとりがありそう・・・
中高年の定年後は20年ほど・・・
平均とはいえ、さすがにこれだけの年数があると、それなりの工夫をしながら生活するのが とってもいいでしょう。
けれども、自分1人だけでゼロから考えても限度があります。
そのようなときは、さまざまに工している中高年の生き方や考え方を参考にして・・・
自分なりに考えて行動してみるのが いいのではないでしょうか?
・『ちょっと早めの老い支度』(2012年)に書かれていることは・・・「トランクルームを頼らない」!
1.トランクルームを使っている人は、収納したモノを年に1度は出し入れしているのでしょうか?
2.そもそも、トランクルームに何を入れたか覚えているでしょうか?
3.トランクルームの毎月の支払い・・・毎月お金が自動的に引き落とされると、1年間でけっこうな金額になります!
ご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「エッセイスト岸本葉子さんに学ぶ・・・中高年のステキな老後対策?!」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その2>・・・「モノ減らしを決意②」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その1>・・・「モノ減らしを決意①」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com