こんにちは、百萬です。
若手社員と話していると、途中でうまくかみ合わなくなることが多くてねえ・・・
そんなため息まじりの声を、中高年仲間からときどき聞くことが。
中高年はみな、これと同じような感じでしょうか?
もしそうなら、若手社員もたぶん同じような・・・いや、もっとかも。
世代が違えば、経験も考え方も違うのは当たり前。
なるべくコミュニケーションを多めにとる・・・それはわかっては いるものの。
けれども一方で、中高年の頭のかたさも、コミュニケーションするうえで けっこうな障害になっているかも。
それを少しでも改善するために、絵本の世界はいかが?
子どものころの素直なあたまに少し近づけるかも・・・
目 次
- 林明子さんの『まほうのえのぐ』(1993年)は、お兄ちゃんの絵の具を使ってみたい妹の気持ちを、やさしく包んであげるお兄ちゃんの行動がとってもうれしい感じかも!
- ヨシタケシンスケさんの『わたしの わごむは わたさない』(2019年)は、小さな女の子が お下がりではない自分だけのモノをほしがる行動に、思わず目が細くなるかも?!
- 五味太郎さんの『きみの のぞみは なんですか?』(2019年)は、中高年をハッとさせるかも・・・いったい 今の自分の望みって何だろう?!と。
- まとめ
林明子さんの『まほうのえのぐ』(1993年)は、お兄ちゃんの絵の具を使ってみたい妹の気持ちを、やさしく包んであげるお兄ちゃんの行動がとってもうれしい感じかも!
お兄ちゃんと同じものを、小さな妹もほしがるもの・・・
こんなとき、どうしたらいいでしょうか?
よしみちゃんのお兄ちゃん・・・
とってもステキな絵の具とスケッチブックが自慢。
お兄ちゃんが楽しそうに絵を描いているのを見ると・・・私も描きたい!
でも、お兄ちゃんはいつもダメダメの連続。
けれども、そこはやさしいお兄ちゃん。
かわいい妹が何度も言うので、宝物の絵の具を貸してあげることに。
絵の具のふたをちゃんと閉めてねと、よしみちゃんにしっかり注意。
さらに、黄色はあんまりたくさん使うなよ・・・と。
しばらくしてお兄ちゃんがいなくなると、よしみちゃんは画用紙に色を塗り始めて・・・
青、白、赤などたくさんの色を塗っているうちに、なんだかわからない灰色のような色合いに。
しばらくすると、よしみちゃんの足元からヘビが出てきて・・・赤色の絵の具をくわえて、森の中へスタコラサッサ。
よしみちゃんは慌てて追いかけて、ドンドン森の中へ。
やっと追いつくと、そこではなんとたくさんの動物たちが仲よく絵を描いている光景が!
さまざまな色の絵の具を使って、ヘビといっしょにリスやカラス、ネズミたちが絵を描いています。
けれども、よしみちゃんに気づくと、動物たちはあっという間に雲隠れ。
その中で、シャクトリムシだけが一所懸命に絵を描き続けています。
よしみちゃんは、パレットに絵の具を出して、これを使ってもいいよと。
すると、シャクトリムシは伸びたり縮んだりしながら絵の具を取りにきます。
その様子を見た動物たちは、さあ、どうしたでしょうか?
なかよくなったのか・・・それとも??
小さな子どもには、ほかの子が持っているものがとってもステキに見えるもの。
女の子のそんな気持ちの動きがよくわかる絵本。
また、お兄ちゃんのやさしい気持ちが、いつの時代でも とっても大切のよう・・・
わが家の息子と娘の小さいころを思い出し、なんだかジ〜ンときてしまいました。
・・・そんな1冊。
ヨシタケシンスケさんの『わたしの わごむは わたさない』(2019年)は、小さな女の子が お下がりではない自分だけのモノをほしがる行動に、思わず目が細くなるかも?!
お下がりはもうイヤだぁ・・・と女の子が暴れたら、きっと困ってしまうのでは?
あ、新しい輪ゴムだ。
お母さん、この輪ゴム捨てちゃうの?
ね〜、この輪ゴム 私にちょうだい。
うん?・・・いいわよ、どうぞ。
お母さんと女の子の なんということはない会話・・・
女の子は、使い古しではない、自分だけのモノをついに手に入れたと うれしくて仕方がない感じ。
何だか、読んでいると吹き出しそうに・・・
でも、女の子の目がとってもキラキラと輝いています。
ずっと欲しかった、私だけのもの。
お兄ちゃんのお下がりでもない・・・
みんなでいっしょに使うものでもない。
そうだ、輪ゴムと一緒にお風呂に入ろう。
もちろん夜は一緒に寝るの・・・
想いはさらにドンドンふくらんで・・・
大人になったら、この輪ゴムでおしゃれをするんだ。
将来私がもらうたくさんのラブレターをこの輪ゴムで束ねよう・・・
世界中の悪い人を、この輪ゴムで捕まえたらいいかも。
いざとなったら、この輪ゴムで地球を救えるかも・・・
私の宝物・・・
私の輪ゴムはだれにも渡さない。
でもいつか運命の人が現れたら、その人の輪ゴムとつなげて遊んでもいいかなぁ。
そういえばお隣の子は、ずっと飲み物のキャップを宝物にしていた。
おばあちゃんは、おじいちゃんにもらった時計をいつもしている。
お父さんは、昔の古いミニカーをとっても大事にしている・・・
空想はさらに広がって・・・
輪ゴムをいじっているうちに、プッツン。
ん?・・・あらら、あらら?
切れちゃったよぉ。
女の子はそれでもめげずに、近くの引き出しをゴソゴソ、ゴソゴソ、ゴソゴソ。
クリップを見つけました・・・さて、女の子はそれからどのような行動に?
これは私だけのものだ・・・なのか、こんなものなのか・・・??
小さな女の子の気持ちがわかるだけに、輪ゴムやクリップを宝物に選んだ作者の心持ちはいかに・・・???
これがさまざまに想像できるところが、とってもキバツかも。
五味太郎さんの『きみの のぞみは なんですか?』(2019年)は、中高年をハッとさせるかも・・・いったい 今の自分の望みって何だろう?!と。
あなたの望みは何ですか?
何がほしいですか?・・・などと聞かれたら、中高年はすぐに返事ができるでしょうか?
中高年は、普段あまり考えていない自分に気づいたりして・・・
その点、子どもたちは ほしいものがハッキリしているもの。
さあ、物語のはじまり・・・
ゾウさん、あなたの望みはなんですか?
・・・もっともっと大きくなりたい。
えっ、そうなの?
机さんは何が好き?
読みかけの本とか、書きかけの手紙とか かなあ・・・
ふ〜ん、やっぱりねえ。
こんなふうに楽しい? 質問と回答がドンドン続きます。
たぬきさん、何を探しているの?
何にも・・・なんで何かを探していると思ったの?
ライオンさん、欲しいものは何?
肉、なんたって肉。肉、ニク、にく・・・
ガイコツさん、どこ行くの?
暖かい所へ行きたいねえ・・・だって、生まれつき寒がりなんだよねぇ。
こんなふうに、思いもしない珍回答が・・・
子どもたちもこんなふうに、ほしいものなどはすぐに大きな声で答えるでしょう。
中高年は果たして、パッと答えられるでしょうか?
現実的になりすぎて、かなり心配かも・・・??
まとめ
中高年の頭の中・・・
いつのまにかスッカリ固くなっていませんか?
あなたがいま欲しいものは?
あなたがこれからなりたい人は?
そんなこと聞かれても、今の現実からはちょっとねえ・・・
こうなると、夢もチボウもないでしょうか。
いい歳をして、何を夢みたいなことをまだ思っているのとか・・・??
今の世の中、厳しい現実が確かにいっぱいあります。
けれども、ドラえもんみたいな気持ちも ちょっとあった方がいいかも。
今回の絵本テーマは、「私も欲しい・・・」
さて、みなさんは・・・どうでしょうか?
・林明子さんの『まほうのえのぐ』(1993年)は、お兄ちゃんの絵の具を使ってみたい妹の気持ちを、やさしく包んであげるお兄ちゃんの行動がとってもうれしい!
・ヨシタケシンスケさんの『わたしの わごむは わたさない』(2019年)は、小さな女の子が お下がりではない自分だけのモノをほしがる行動に、思わず目が細くなるかも?!
・五味太郎さんの『きみの のぞみは なんですか?』(2019年)は、中高年をハッとさせるかも・・・今の自分の望みって何だろう?!と。
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「中高年の絵本」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その13>・・・「泣いたり笑ったり」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その12>・・・「予測できないかも?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その11>・・・「笑顔が消えた?!」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com