hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 絵本は50代からの中高年にとって、かたい頭の破壊ぐすりかも? : < その15> 今回の3冊は「いったい 何だろう?」編 】

子どもの真剣な目・・・
さあ、中高年も絵本ワールドへようこそ!

 

こんにちは、百萬です。

 

子どもは、初めて見たものにとても興味を持って、実によく観察します。

 

これは一体なんだろう?

どうしてこんなふうになるのだろう?

・・・など、いろいろ思うもの。

 

中高年は、そのような好奇心を どこかに落としてきた人が多いかも?

 

50年以上も生きていると、さまざまな経験をしています。

そのため 何か新しいものを見ても、それほどの驚きがないものかも・・・

 

たぶん前に見たあれと同じようなものだろうとか、多分こんな感じだろうなどと思いがち。

 

経験が増えることはとてもいいこと・・・

けれども、新しいワクワク感を失ってしまうのは困りもの。

 

中高年のすり減った好奇心を取り戻すには、絵本ワールドがけっこう役に立つかも。

 

今回の絵本のテーマは「いったい何だろう」。

よかったら、一緒にかたい頭を少しだけ壊してみませんか?

 

目 次

 

佐野洋子さんの『ねこ いると いいなあ』(2016年)は、どうしてもネコを飼いたい女の子の強~い思いが、たくさんのネコを引き寄せて大変なことに・・・!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

子どもはネコやイヌが大好き。

子ネコや子イヌを見ると抱き上げて・・・家で飼いたいと親にせがむもの。

 

そんなとき、お母さんはどうしたらいいのでしょうか?

 

ね〜、お母さん、ネコ欲しいなあ。

女の子は、もう100万回も言いました。

 

だめ・・・お母さんは100万回も言いました。

さらに、だめ、だめ、だめと・・・100万回を3度も。

 

お母さんの強情ものと、女の子が叫ぶと・・・

どっちがと、お母さんは平気な顔してお洗濯。

 

女の子は部屋で寝転がって「ネコがいるといいなぁ」と小さい声で言いました。

すると・・・ニャーとネコの声がしたような。

 

女の子は耳を澄ましました。

そ〜っと窓を開けて庭を見たけれど、ネコはいません。

 

気のせいか・・・つまんないなぁ。

 

女の子は真っ白のネコを1匹描いてみました。

そして「ネコいるといいなぁ」と言うと・・・またニャーという声が。

 

それから、しましまのネコをさらに1匹描きました。

「ネコいるといいなぁ」と言うと・・・ニャー、ニャーと。

 

「ネコいるといいなぁ」と女の子は歌いながら、真っ黒なネコを描きました。

 

そのうち、3匹のネコは喧嘩を始めたでは・・・

女の子がびっくりしているうちに、ブチのネコも、ミケのネコも現れて・・・もう、めちゃくちゃの大ゲンカに。

 

悲しくて、女の子は大泣き。

女の子に噛み付くネコまでも・・・

 

さらに、なんと赤ちゃんを産むネコまで。

そのうちに、部屋中がネコだらけに。

さあ、ネコの大騒動はこのあと どうなるのでしょうか・・・

 

後日のはなし・・・女の子は、ネコを「1匹だけ」描いて 日々楽しんでいます。

 

佐野洋子さんは1977年に『100万回生きたねこ』の絵本を書かれました。

今回もネコをテーマにして、100万回のキーワードを使っているのが なんだかユニークな感じかも・・・

 

五味太郎さんの『うるさいぞ・・・』(2022年)は、人はイライラしていると、聞こえないはずのものが 聞こえてくる不思議さを 教えてくれているような・・・?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

何か気になる音が どこからか聞こえてくると、それについ気を奪われがち。

 

けれども その正体がわからない・・・そんなとき、イライラがとまらない経験はないでしょうか?

 

うん?・・・何かが飛んでいるみたい。

あっ、いま確かに僕の目の前を 何かが通りすぎた。

 

うるさいなあ・・・

この紙の筒でやっつけてやろう。

 

えいっ・・・おっと、筒の間をうまくすり抜けられてしまった。

紙の筒ではダメみたいだな。

 

じゃあ、空き缶で捕まえてやろう。

みていろよ・・・

 

あっ、こいつ、僕の頭のまわりをブンブンまわっているみたい。

やめろ、わ〜、わ〜、わ〜、

わ〜、わ〜、わ〜、わあ〜、わあ〜、わあ〜

 

僕はもう完全におこったぞ。

袋で捕まえてやろう。

 

こいつめ・・・やったあ、ついに捕まえたぞ!

あっ!、これはいったい何だ?

 

さて、捕まったのはいったい何だったのでしょうか・・・???

 

部屋の中には、結局 僕以外には誰もいなかったみたい。

 

とすると、気になる騒がしい音の正体はなに?

それとも誰?

まさか・・・僕自身?

 

イライラしていると、人は不思議な体験をするものかも・・・

 

tupera tuperaさんの『いろいろバス』(2013年)は、バスの色と 乗客たちのカラーの組み合わせのおもしろさを教えてくれているみたい?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

信号の色は、赤と黄と青。

それぞれ、止まれ、注意、進んでよし・・・のような意味を持っていることは、誰でも知っているとおり。

 

なぜなら、学校の先生や親からちゃんと教わるから・・・

 

では、教えてもらってないことについては・・・人はどう行動したり、どのように考えればいいのでしょうか?

 

とってもカラフルな色のバスが、次々と向こうからやってきます・・・

 

それぞれのバスには、どのような人が乗っているのでしょうか?

どのような人が降りて、どのような人が乗り込むのでしょうか?

 

向こうから、赤いバスがやってきました。

しばらくすると、今度は黄色いバスがやってきました。

 

その次に、緑のバスもやってきたではないですか・・・

 

バスから降りるのは誰だろう?

バスに乗るのは誰だろう?

 

さて第1問。

赤いバスがやってきました。

さて、誰が降りて、誰が乗り込むのでしょうか?

 

なんと、真っ赤なトマトがすました顔で降りてきて・・・

入れ代わりに、にゅるりとタコが乗り込みました・・・こちらも赤いお顔とからだ。

 

次に、黄色いバスがやってきました。

さて、誰が降りて、誰が乗り込むのでしょうか?

 

中高年のみなさんは、ちょっと考えてみましょう・・・

 

ふんわりした オ○○ツが降りてきて、

きらきら○シが乗りました。

 

さらに、緑のバスがやってきました。

さて、誰が降りて、誰が乗り込むのでしょうか?

 

ペタペタ〇っぱ が降りてきて、

ゆっさりと 木が乗り込みました。

 

ブッブー!

待って待ってと、ノロノロかめさんがバスを追いかけています・・・

 

最後に、黒いバスがやってきました。

さて、誰が降りて、誰が乗り込むのでしょうか?

 

ざぶんと大きな○ジラが降りてきて、

ひっそり影が乗りました。

 

まもなく終点、終点・・・

いろいろ バスがやってきて、さまざま みんなが降りました。

ご乗車ありがとうございました・・・

 

○にいろんな言葉を入れてみると、答えは無制限かも・・・

バカバカしいと思わずに、少しの間ゲームを楽しんでいかがでしょう?

子どもたちはたぶん夢中かも・・・

 

まとめ

 

絵本ワールドは、中高年の頭を
少しだけ壊してくれるかも・・・

 

小さいころは、見るもの、聞くもの・・・すべてが 「何なんだろう」?

そんな好奇心の塊だったような。

 

新しい世界に飛び込んでいく子どもたちの目は・・・いつもキラキラ。

 

けれども その後、いろいろな経験を積み、物事をさまざまに考えるようになると・・・

少しくらい変わったものを見ても、それほど驚かなくなるような感じでは?


そうなると、精神科医の和田秀樹さんが言ってるように・・・

「刺激をあまり受けないので、前頭葉がだんだんと萎縮していく」ことになりそう。

 

中高年にとって、前頭葉の萎縮こそがボケにつながることに。

脳の萎縮は50代から始まっている・・・というのはよく知られた話。

 

自分の大好きなことがあって、毎日ワクワクできる人は問題なし。

そうでない中高年はちょっと考えたほうがいいかも。

 

手軽な絵本ワールドにトライしてみるのもいいかもしれませんよ・・・

 

 

・佐野洋子さんの『ねこ いると いいなあ』(2016年)は、どうしてもネコを飼いたい女の子の強~い思いが・・・ついに たくさんのネコを引き寄せて大変なことに!

・五味太郎さんの『うるさいぞ・・・』(2022年)は、イライラしていると、聞こえないはずのものが なぜか聞こえてくる不思議?!

・tupera tuperaさんの『いろいろバス』(2013年)は、バスの色と乗客たちのカラーの組み合わせのおもしろさを教えてくれているみたい?!

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「中高年の絵本」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<その14>・・・「私も欲しい・・・」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その13>・・・「泣いたり笑ったり」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その12>・・・「予測できないかも?」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com