hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 絵本は50代からの中高年にとって かたい頭の破壊ぐすりかも? : < その11> 今回の3冊は「笑顔が消えた?!」 編 】

子どもは絵本に夢中、
さあ 中高年も見習って・・・

 

こんばんは、百萬です。

 

仕事で、家庭で、中高年は日々 なんとなく考え方が固くなっている自分を感じることが・・・

体だけでなく、頭もかたくなりつつある中高年。

 

少しでも頭を柔らかくするには、どうすればいいでしょうか?

 

電車の中でナンプレをやっている中高年を、一時はけっこう見たもの。

コロナの影響があったのか、それとも飽きたのか・・・最近はとんと見なくなったような。

 

そこで絵本・・・子どものころに夢中になった人も多いのでは?

これが 中高年の固くなった頭をこわすには、けっこう効果があるかも。

 

今回は「笑顔が消えた?!」をテーマにした3冊。

お役にたてれば、とてもうれしい・・・

 

目 次

 

内田麟太郎さんの『うそつきの つき』(1996年)は、笑わない人の裏側にはユーモアがタップリあることを教えてくれるかも?!

横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

この絵本の主人公のおじさんは、何があっても笑いません・・・なぜでしょう?

 

といいつつ・・・読み進むうちに、中高年は誰でもクスッと笑いそう。

まさに中高年向けの貴重な絵本かも?

ダジャレ、オヤジギャグの大連発・・・

 

ちょっと残念なのは・・・とっても幼い子は理解できないかも???

 

このおじさんは どんなことがあっても、決して笑いません。

 

カメが 瓶を噛めないで つらい思いをしていても・・・

ニワトリが なんと同類の二羽トリを飼っていても・・・

ウサギが、鵜(ウ)と鷺(サギ)に とってもいばっていても・・・

 

最後におじさんは・・・ウソツキさんであることが判明。

ということは、実は心の中で、腹を抱えて笑っていたのかも・・・

 

これを理解できる子どもは、それなりの年齢でしょう。

けれども 少しでもわかれば、おもしろがって 何度も読み返しそう・・・

 

宮沢賢治さんの『鳥箱先生とフゥねずみ』(2020年 新版)は、どうしたら相手が嫌な気持ちになるかを 教えてくれているみたい

横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

偉そうにいう先生と、けっして逆らえない生徒たち。

現代とはまったく違う、昔の学校での物語・・・

 

この時代に 生徒が明るく楽しく学習するには、どうしたらいいのでしょうか?

 

「鳥箱」が先生という風変わりな設定・・・

子どものひよどりが鳥箱に入れられるたびに・・・

 

鳥箱先生は・・・

「バタバタしてはいけない!

泣いてはいけない!」

など、ことあるごとに子どものひよどりをひどく叱る毎日。

 

そのうち、子どものひよどりはドンドン無気力に・・・

 

子どものひよどりは、鳥箱先生が嫌いできらいでたまりません。

そんな気持ちでいるうちに、1粒の粟を食べるのも忘れてしまい、餓死してしまうことに・・・

 

2羽めも、3羽めもやっぱり死んでしまいます。

4匹めは鳥箱先生が眠っている間に、猫に襲われて・・・

 

ひなどりが4羽も死んでしまったので、鳥箱先生は人から役立たずと 物置にしまわれてしまうことに。

 

ところが、鳥箱は 今度は物置の中で、穴倉のねずみの先生をすることに・・・

 

「これまで4羽の鳥を教育したが、どれも手をつけられなくてね・・・

でもみな最後は立派になった・・・」

というデタラメを言いまくって。

 

そんなことから、鳥箱先生は 今度はねずみのフゥを毎日厳しく教えることに・・・

 

また小言が毎日続きます・・・

「ちょろちょろ歩くな!

まわりをキョロキョロ見るな!

背中を丸くするな!」

 

フゥは鳥箱先生に叱られるたびに、一目散に逃げる毎日。

鳥箱先生がついにフゥをひどく怒ったそのとき、フゥは猫につかまってしまいます・・・

 

そのときの、猫のことば。

「先生はウソばかり言ってるし、生徒は心ざしがちっぽけすぎて こりゃあダメだ。

これでは国家の前途が思いやられる」と・・・

 

やれやれ。なんという結末。

当時の時代背景を反映しているようで・・・

でも今の時代はどうでしょう・・・???

 

アメリ・ジャヴォーさんの『わたしがいじわるオオカミになった日』(2022年)は、誰でもイジメを始める可能性のあること、そしてそれを克服する勇気に感動できるかも?!

横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

学校でのイジメ・・・

昔も今も変わらずあるのが 現実。

 

なにか効果的な対策は ないものでしょうか?

 

オオカミはいないって大人はいうけれど、学校にはいる。

その名前はエルザ・・・

 

最初は、エルザがいじわるオオカミだって知らなかった。

私と席が隣どうし、とっても仲よく・・・

 

ところが、ある日の休み時間に、エルザはオオカミに突然 変身した。

とにかく大ショック。

 

エマの のろま、マヌケ、トンマ・・・

ご機嫌とりの取り巻きが、私をいっせいに笑った。

 

エルザのいじわるはドンドンとエスカレート。

私はお腹が痛くなり・・・笑うことも、遊ぶことも、食べることもできなくなってしまった。

 

私のお腹の中の 塊のようなものがドンドン大きくなっていき・・・

親にその訳は話せないし。

それでもなんとか、お父さんと一緒に学校に行った。

 

休み時間に、エルザは今度はメガネのシモンをからかった。

シモンに何かいいなよ・・・とエルザが私に命令。

 

私はその瞬間 オオカミになって、シモンにひどいことを言ってしまった・・・

私は自分の変身ぶりにガクゼン。

 

家に帰って、シモンのおびえた顔を思い出した・・・

 

そして、ついにママにぜんぶ話した。

悲しかったり、怒っていたりすると、誰でもオオカミに変身することがあるのよ、ママはそうやさしく教えてくれた。

 

私は翌日、いじめられているシモンに、勇気を出して言った。

いじわるオオカミなんて放っておいて、あっちで遊ぼうよ・・・

 

昨日はゴメンね。

お腹の塊はスッと消えた・・・

 

まとめ

絵本ワールドに夢中になる中高年は
少しは頭がやわらかくなったかも?

 

子どもが夢中になる絵本の世界。

久しぶりに絵本をのぞいてみると、中高年も思わずニッコリするかも・・・

 

図書館に行くたびに、ビジネス書だけでなく、ついでに絵本も毎週3冊ほど借りてきます。

 

家で紅茶など飲みながら、パラパラとめくってみたら・・・けっこうハマっている自分がいたりして。

何も考えないで・・・感じる世界。

 

それからは、ビジネス書や小説だけでなく、絵本ワールドにもどっぷり浸かってしまい・・・

せわしない日々でも、1冊の絵本を読んでいると その数分間が静止したような感覚に。

 

だまされたと思って、中高年もときには、昔 読んでもらった絵本を、今度は自分で読んでみるのはどうでしょう?

 

・・・以前とは違った感覚が、もしかして味わえるかもしれませんよ。

 

内田麟太郎さんの『うそつきの つき』(1996年)は、笑わない人の裏側にはユーモアがタップリあることを教えてくれるかも?!

宮沢賢治さんの『鳥箱先生とフゥねずみ』(2020年 新版)は、どうしたら相手が嫌な気持ちになるかを 教えてくれているみたい!

アメリ・ジャボーさんの『わたしがいじわるオオカミになった日(2022年)』は、誰でもイジメを始める可能性のあること、そしてそれを克服する勇気に感動できるかも?!

 

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「絵本は50代からの中高年にとって、かたい頭の破壊ぐすりかも」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<その10>・・・「想定外の主人公?」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その9>・・・「ささやかな願い」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その8>・・・「つい忘れがち」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com