こんばんは、百萬です。
忙しい現代だから・・・さまざまな本や書類を速く読みたいもの。
速く読むことは、いまや必要不可欠なスキルでしょう。
そう考えると、「速読」ができればいいのではないか? ということになりそうです。
会社の仲間と、「速読」について、これまでに さまざまな学習と実験?をしてみました。
その結果、中高年の「速読」は これに尽きるのではないか? との結論を得ましたので、お知らせします。
私が会社に入った40年以上前と比べると、現在はずいぶん忙しく働かなくてはいけなくなったように思えます。
営業活動を行って お客様から注文をいただき、最終的に入金になるまでの間に、処理しなくてはいけない書類がやたらに増えました。
ものによっては、書類が5〜10倍に増えているかも。
何らかの対処法を考えないと、ストレスがたまるばかり・・・
目 次
さまざまな「速読」法にトライしてみましたが、結果は惨敗!
最近 ひょんなことから、会社の仲間と「速読」について意見交換する機会がありました。
みな忙しい中で、「速読」は共通のテーマであることがよくわかりました。
その結果はというと、「この方法がしっかりと役に立った」との声を、ほとんど聞くことができませんでした・・・
「速読」法の本に書いてあることを信じて、私も会社の仲間も、これまで実際にいろいろと試してみました。
しかし 結果は、目がひどく疲れるだけで、とても「速読」できているとは言えない状況で、ほぼ完敗!
誰にもまったく効果なし、という状態でした。
私自身も、これまでに「速読」に関する本を数多く読みました。
さまざまなやり方を勧める本が驚くほど出ていますし、今でもたくさんの本が新たに出版されています。
「速読」の本に書かれている効果は、人を選ぶ?
著者は、自分が実際にやってみて、「速読」の効果があると思ったからこそ 本を書いたのでしょう。
であれば、その方法が誤りということはないと思います。
けれども、さまざまな本に書かれている「速読」法にぴったり合う人は、それほどいないかも?
私だけじゃなく、会社の仲間も実にいろいろな方法にトライしていました。
しかしながら、期待するような効果をあげることができず、ほとんどが失敗の嵐。
必要に迫られて、私がこれまでに読んでみた「速読」の本は20冊以上になります。
会社の仲間が読んだ本も含めると、30冊以上に!
やり方によってそれらを分類すると、
①眼球を上下・左右などに動かして鍛えることによって、一度にとらえられる文字量を増やしていくもの。
②1ページ分を、丸ごと写真で撮影するように鋭く見ることによって、全体を一気に理解するもの。
③上記①と②の混じったもの。または①または②の要素を持ちつつも、独自の方法を加えているもの。その他、拾い読みなど・・・いろいろ、まさにイロイロ。
とすると、中高年や一般の人でも 確かに効果があがるような、もっとシンプルな方法を考えた方がいいのでは、ということになりました。
本の作り方から考えると、速く読むには「80 : 20の法則」で読めばいいのでは?
会社の仲間と「速読」について話し合う中で、けっこう効果があると思われる方法!
それは、「80 : 20の法則」にもとづく読み方ではないか?
この法則は何かというと、「ものごとのうち重要な80%は、全体を占める20%から構成されている」というもの。
何だかわかりにくので・・・例えば、資格試験の勉強をする場合に、テキストが100ページあるとします。
試験問題の80%は、テキスト100ページのうち 重要な20ページ(20%)から出題されるというものです。
だから、その20ページに集中して学習すればいい、みたいな感じです。
この法則を、本を読む場合に応用することを仲間と考えてみました。
200ページあるビジネス書であれば、著者が本当に言いたいことが その20%であれば、40ページぐらいしかないことになります。
つまり、著者が本当に述べたいことは せいぜい40ページであり、残りの160ページは読者が理解しやすいような事例や、前のページで書いたことの再確認などであることになります。
社内の教育資料を、私はよく仲間と一緒に小冊子として作ります。
小冊子で本当に言いたい重要なことは、せいぜい3〜5つぐらいしかありません。
それを箇条書きにすると、A4サイズでせいぜい1枚の半分程度です。
けれども、その内容が社員によくわかるように、具体例や参考資料などを付けると、ページ数が増えて5~10枚ぐらいになります。
・・・ビジネス書の「前書き、後書き、目次」に注目して読むと、速く読めそう
著者が最も言いたいことは、「前書きと後書き」を見ればだいたい検討がつきます。
あとは、著者が重要と思っているいくつかの内容が、目次を見て どのあたりにあるのかが推測できれば、そのページだけを読めばいいことになります。
ちなみに会社の仲間と、このことを2つの方法で、10冊のビジネス書を使って実験してみました。
①「80:20の法則」の考え方で、「前書き、後書き、目次」から重要点を確認する方法
②全ページを読んで重要点を確認する方法
ちなみに、①は30分くらい、②は2~3時間くらいの時間をかけました。
結果は、打率8割でした。
①と②の方法でビジネス書を読んで、それぞれで重要と思った内容は、8割ほどが同じでした。
これなら、分厚いビジネス書でも、比較的 短時間で重要事項が理解できるレベルではないでしょうか?
まとめ
本を速く読みたい。文章を短時間で読みたい。
このような考えから、「速読」に関するさまざまな本を読んで試してみました。
けれども、著者のお勧めする方法でなかなかいい結果が私には出ない・・・
なぜ自分だけがうまくいかないのだろうと思っていたら、なんと会社の仲間もみな同じような意見。
であれば、読むスピードがどんどん落ちてくる中高年や、一般人向けに何かもっといい方法がないだろうか。
仲間と話し合って、シンプルに考えた方法が 今回ご紹介した方法です。
なお、「80:20の法則」に従うといっても、実験結果では、ビジネス書200ページ中で本当に重要と思われる内容のページは20%ではなく、せいぜい5%くらいでした。
とすると、本当に著者が言いたい重要なことは、200ページ中 10ページほどに集約されていると考えていいかも。
・さまざまな「速読」法にトライしたものの、結果は惨敗!
・「速読」の本に書かれている効果は、人を選ぶ?
・ 「80:20の法則」にしたがって、ビジネス書の「前書き、後書き、目次」に注目して重要な点だけを読むと、けっこう短時間で読めそう!
昔と違って、最近はやらなくてはいけないことがどんどん増えています。
そのため、見えない何かに押しつぶされそうになる感覚がありそう。
本や社内文書を1ページ目から真面目に読んでいると、いつまでたっても仕事が終わらないかも?
そんな場合、この「80:20の法則」を利用した読み方を試してみるのも、特に中高年には一法かもしれません・・・
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。