中高年の学び直しは早いかも・・
こんばんは、百萬です。
体力、気力、知力が少しずつ低下し始める50代。
わかってはいるつもりでも、何か残念な感じ・・・
中高年にとって、何かステキな活性化策はないでしょうか?
その答えの1つに「自己啓発の見直し」があるかも。
これまでに自分が培ってきたものを振り返って、それを これまでとは違う視点から見直してみる。
そんな目的から、社内の教育資料を見直す作業を行うことに・・・
その中で、人生の大先輩たちのこれまでの著作を読み直してみました。
当時 なるほど とか、ああそうねとは思ったものの、実際にやってみたことのないことは案外に多いもの。
今回は中高年にわりと年齢の近い 和田秀樹さん。
数多い著作の中で、「読む、書く」ということに絞って拾ってみました。
中高年の方々の参考になるかもと思い、お知らせします。
目 次
- プロフィール
- 本を効率よく読むには「部分熟読法」がいい・・・読む目的が明確なら、まず目次と見出しから読むべき箇所を決め、通読せずにそこだけを熟読する!
- 文章を書く型を決めて書く・・・あとはこれを繰り返せばうまく書けるようになる!
- まとめ
プロフィール
和田秀樹さんはあまりに有名すぎて、プロフィールは必要ないかも。
でも、いちおう確認しておくと・・・
東京大学医学部を卒業。
現在、精神科医だけでなく、大学院教授、臨床心理士、映画監督など幅広い分野で活躍中の方。
著書、論文ともに600余(CiNiI調べ)
本を効率よく読むには「部分熟読法」がいい・・・読む目的が明確なら、まず目次と見出しから読むべき箇所を決め、通読せずにそこだけを熟読する!
①良い本を選ぶには、目次と見出しを見ればわかる
うまい読書術の第一歩は、読むべき本を選択するノウハウを見つけることにある。
見るところは2つ。
まず目次。
その本の内容が本当に自分の関心領域とマッチしているかどうかを確認すること。
本によってタイトルと中身がずれていることがよくある。
次に見出し。
あまりに真面目過ぎる見出しが並んでいる本は、知識の吸収がはかどらない本である確率が高い。
読んでいてつまらないからである。
たしかに、目次と見出しがわかりやすい本は あるもの・・・
わかりやすい本を書ける著者は、全体の構成と、各章ごとの内容と配置がうまいもの。
そういうのは、頭にス〜と入ってきます。
②読む目的が明確な本は、通読せずに必要な部分だけを重点的に読む
目的が明確なら、通読はしなくていい。
つまり必要な部分だけを重点的に読む。
小説などと違い、目的のある読書は違う。
仕事や勉強に役立てようと考えている読書だから、はっきりとした目的がある。
目的を持って選んだ本を読むときには、本を最初から読んでいくと考える必要はない。
これは「80:20の法則」で本を読む方法と同じような・・・
「80:20の法則」については、次が参考になるかもしれません。
よかったら、ご覧ください。
hyakuman-amane.hatenadiary.com
③目次にしっかり目を通して、本の流れを理解する
まず、目次にじっくりと目を通す。
目次を読めばその本の流れはわかる。
次に自分が1番気になる章を見つける。
その中で自分が1番必要とするものを見つける。
情報収集力なのか、企画書の作成法なのか、プレゼンテーション能力なのかといったことだ。
それがわかったら、そのパートだけ徹底的に読めばいい。
3冊購入したら、3冊とも同じようなパートを重点的に読めば良い。
通読が読書のすべてではない。
本の重要な箇所をどのように見つけるか?
それは、やはり目次からでしょう・・・
目次を吟味してから、自分の目的とするページを探すのがとっても効率的。
日本の本は、目次がけっこう しっかりしています。
英語の本は目次が大ざっぱものが少なくなく、重要箇所を探しにくいもの・・・
④部分熟読力を身につける
本1冊の情報量はそんなに多くない。
本は最初から目を通さなければいけないと考える人は、全体を把握できなければ部分も理解できないと考える。
このやり方では、時間ばかりかかって1番重要なことが頭に残らない可能性さえ出てくる。
本の1部を徹底的に読み込む方法なら、時間の無駄もなくなる。
短いパートだからまとめることも簡単。
トレーニングと考えれば、まとめる力を無理なく鍛えることができる。
まとめる力が身に付くと1冊の本で必要な情報量は、実はそれほど多くないことがわかってくる。
自分が目的とする重要な箇所を熟読する・・・
熟読する際に、よく知らない用語が出てきたらどうするか?
本のページを遡って探すよりは、スマートフォンでネット検索するほうが短時間でできるみたい。
⑤本だけでなく、部分熟読法でなんでも読む
日本語の訓練だけでなく、様々な考えを知るための読書については、必ずしも本だけにこだわらずなんでも読んだほうがいいと思っている。
本に限らず、新聞、雑誌、ネット記事まで。右から左まで 上から下まで、広ければ広いほどよい。
これらにより(ボケ防止のための)前頭葉の訓練になるだけでなく、勉強の本来の目的である答えが たくさんあることを知るのに必要だからである。
私はいわゆる速読はしないが、そのかわりそれぞれの本で重要なところに付箋を貼り、そこだけ熟読する「部分熟読法」は有用である。
自分が知りたいことが明らかなら、それは「本を読む」というより、「本から調べる」というほうがいいかも・・・
⑥読んだら必ずアウトプットする
せっかく読んだところは、講演や執筆に引用するなど、使えるようにしたい。
そうすることによって知識として自分の中に定着する。
そうでなかったら読んだ時間そのものが無駄になってしまう。
アウトプットしてはじめて読書する意味があるといわれると、ちょっとドキッとしませんか・・・
それほどやっていないかも。
文章を書く型を決めて書く・・・あとはこれを繰り返せばうまく書けるようになる!
①型にはまった文章をたくさん書くとうまくなる
ビジネスにおいて 文章を上達させる最短の道は、型にはまった文章をたくさん書くことだ。
何よりも論旨のはっきりした文章を書くことを心がけるべきである。
ちなみに ここでいう型の中身は、次が基本。
1.問題提起
2.それに対する自分の意見
3.結論
自分の文章の「型」を決めておくと、書き出しで悩むことが減るのは事実でしょう。
報告書など書式が決まっている書類などは、それにしたがって書くだけなので、書き出しで迷う必要がありません。
これに似ているような・・・
②正しい日本語を使う
正しい日本語は使えているか?
注意したいのは、意見とか内容とかいう以前に、日本語をきちんと使いこなしていますか、ということだ。
日本語なのだから、誰でもできると思うかもしれないが、私が見る限りきちんとした日本語をかける人は年々減っている。
50歳からの大人が正しい日本語を使っていないとなると、意見云々という以前に相手にされない。
すぐに意味がわかるきちんとした日本語と、意味不明なわかりにくい日本語・・・
この指摘はけっこう重いかも。
では、その違いをどうやって 身につければいいのでしょうか?
③古典的文章で書く修行を行うと、文章がうまくなる
古典的方法とは何かというと、優れた文章を書き写して体得することだ。
昔の作家修行として、名文とされる小説家の文章を丸写ししたという。
今でもそれを若手に進めている作家や編集者は少なくないという。
では普通のビジネスマンは何を写したらよいか?
とりあえず天声人語などはどうだろうか。
それなりに文章が上手い人が選ばれているだろうし、分量も程良い。
自分が理解しやすく、名文と思う文章を書き写すということですね・・・
それはわかるものの、ちょっとめんどくさいかも。
けれども、まずはいいものをまねることからスタート・・・これはどの世界も同じでしょう。
まねてみて、それが自分のものになったら、さらに自分で工夫を加えていくのが とっても大切かも。
まとめ
新たなものだけを追わずに
人生の先輩たちに学びなおす
のもいいかも・・・
今回は、和田秀樹さんの数多くの著作の中から、「読む、書く」に関するポイントを拾ってみました。
その1つずつをみると、確かに重要な点ばかり・・・かも。
けれども、中高年が日々これらの1つでも実際にやっているかとなると、ちょっとあやしいかもしれません。
「読み、書く」は長年やってきたから、それなりにできるでしょう・・・
とはいえ、著作の多い人が指摘するポイントを改めて見直してみると、とても参考になりそうです。
・本を効率よく読むには「部分熟読法」がいい・・・読む目的が明確なら、まず目次と見出しから読むべき箇所を決め、通読せずにそこだけを熟読する!
・文章を書く型を決めて書く・・・あとはこれを繰り返せば、うまく書けるようになる!
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「50代からの中高年を刺激する自己啓発」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その5>・・・野口悠紀雄さん 編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その4>・・・渡部昇一さん 編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その3>・・・糸川英夫さん 編
hyakuman-amane.hatenadiary.com