hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 絵本は50代からの中高年にとって、かたい頭の破壊ぐすりかも? : < その16> 今回の3冊は「気づいてほしい」編 】

中高年のクリスマスに
絵本はいかが?

 

こんにちは、百萬です。

 

50代からの中高年は、少しずつ頭が固くなってくるもの。

少しでも頭を柔らかくするのに、何かいい方法はないでしょうか?

 

その答えの1つは・・・小さな子どもたちが大好きな「絵本」ワールドに入り込むのはいかがでしょう。

 

中高年は自分が気づかないうちに、思い込みが激しくなりやすいもの・・・

 

長年の人生経験から、物事の道理がある程度みえてしまう中高年。

それだからこそ、ときに思い込みが激しくなりがちかも。

 

そういうときには、しばし 子どもごころに戻れる絵本がいいかも・・・

 

今回のテーマは「気づいてほしい」です。

 

目 次

 

佐野洋子さんの『わたし クリスマスツリー』(1990年)は、あこがれを追い求める強い思いと、夢やぶれても支えてくれる仲間の輪にじ〜んとくるかも?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

都会から遠く離れた雑木林で、ひっそり静かに暮らすモミの木。

モミの木の願いは、都会でクリスマスツリーになって、キレイに着飾ってもらうこと・・・

 

この願いをかなえるには、どうすればいいのでしょうか?

 

田舎の雑木林に、1本のモミの木が静かに立っていて・・・

 

私は華やかな街で、とってもキレイなクリスマスツリーになるの。

今年こそ、誰かが私を探しにやってくるはず。

 

木というものは、しっかり根を広げて倒れるまでそこにいるものだ・・・と、おじいさんの声。

でも、そんな声はモミの木には届きません。

 

モミの木に小鳥たちが巣を作ろうとすると・・・

だめよ、だめ。私はこれからキレイな街でクリスマスツリーになるんだから。

 

遠くを貨物列車がガタゴトと通り過ぎていくと・・・

モミの木は毎日のように身を乗り出して。

 

ねぇ誰か見てきて、貨物列車が私を迎えに来たに違いないわ。

鳥が飛んでいって帰ってきて・・りんごを載せた列車が行ってしまったよ。

 

ある日、またモミの木は叫んで・・・

列車の音よ、見てきてちょうだい。

 

鳥が飛んできていいます・・・

たくさんのモミの木を載せた列車がいま走っていくよ。

 

えっ、私を置いて行かないで・・・きれいな街に連れてって。

モミの木はすごい勢いで 根っこを地面から引き抜いて、貨物列車を追いかけることに。

 

まわりはみんな、行っちゃだめだよと叫んだけれど、モミの木にはまったく聞こえません。

丘を越え、野原を突っきり、モミの木は走りに走ることに。

 

ようやくモミの木は、駅の明かりが見えるところまで来たけれど・・・

駅長さんは明かりを消してもうぐっすりと。

 

ホームによじ登って、モミの木は涙、なみだ。

雪が降ってきて、泣きつかれたモミの木は とぼとぼと来た道を戻って。

 

もういやだ・・・

 

でも遠くに、何かが見えてきます。

さて、何でしょうか?

 

仲間たちでは・・・

みんなが笑顔で待ってくれている姿が見えて、涙があふれて・・・

 

それから・・・

赤いツル草がモミの木にツルを絡みつけ、リスは金色のどんぐりの実をモミの木に分けてあげて・・・

 

小鳥たちはここで卵を産ませてねと。

1番大きな星がモミの木のてっぺんで輝いて・・・さあ、いそがしいこと。

 

さらに、たくさんの動物たちが集まってきて・・・僕たちのステキなクリスマスツリーだぁ。

モミの木は、私クリスマスツリーになるために生まれてきたの・・・と小さな声で。

 

みな、とってもいい笑顔・・・

 

あったかくて、ほのぼのした、とってもいい雰囲気。

中高年でもじわっときたら?、固い頭が少し溶けたかも・・・

 

モミの木がステキなクリスマスツリーになるには・・・どうすれば?

これを考えはじめると、答えは無限かも・・・

 

林明子さんの『サンタクロースとれいちゃん』(1987年)は、サンタさんが来るのを 待ちきれない女の子の 切ない気持ちを、中高年もすっごく感じられそう?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

小さな子どもは毎年、サンタさんが来てくれるのがとっても楽しみ。

 

でも、サンタさんが忙しくて、ある子どもの家に来るのを忘れたら、その子はどうしたらいいのでしょうか?

 

クリスマスの夜、れいちゃんはサンタさんが来るのを待っています。

でもサンタさんは なかなかやって来ません。

 

れいちゃんは待ちきれなくて、起き上がって・・・

サンタさんを探し外に出て行ってきました。

う~、さむっ。

 

どんどんどんどん歩いていくと、森からサンタさんがひょっこりと。

 

サンタさん、私へのプレゼントは?

けれども、サンタさんはとても急いでいたようで、気がつかないで通り過ぎて・・・

 

すると、サンタさんの袋に穴があって、そこからおもちゃの自動車が落ちて・・・

サンタさん落ちたよ。

 

それでもサンタさんはどんどん歩いて・・・サンタさんまた落ちたよ、まただよ。

 

れいちゃんは落とし物を拾いながら、サンタさんについていくことに。

もう手に持ちきれなくなって、れいちゃんはとうとう座り込んで。

 

サンタさんはやっと落し物に気がついて、戻ってきました。

やれやれ袋が破れていたのかと言って、袋にプレゼントを入れたとき、あわてて れいちゃんも一緒に袋に入れてしまって・・・

 

サンタさんが歩き出すと、袋はゆらゆら揺れてとってもいい気持ち。

 

やがてサンタさんが着いたのは、れいちゃんの家。

子どもたちの靴下に、赤い消防自動車や お人形を入れました。

 

あれ、れいちゃんがいないぞ、どこだ。

やがてサンタさんは、袋の中のれいちゃんを見つけて驚いて・・・

 

それから れいちゃんは、くまのぬいぐるみを抱いてとってもニッコニコ。

 

サンタさんはれいちゃんをベッドに寝かせてくれました。

おやすみ・・・サンタさんはれいちゃんが眠ってしまうまで、そばにいてくれることに。

 

サンタさんと女の子。

サンタさんのうっかりが・・・女の子をプレゼントを運ぶ袋の中に入れてしまうことに。

 

なんとも発想 豊かな感じ。

このような展開を思いつく 頭の柔らかさを、中高年もほしいもの・・・??

 

レオ・レオーニさんの『あおくん と きいろちゃん』(1959年)は、いろいろな色の重なり合いがつくる さまざまな色彩の不思議な世界を、あらためて教えてくれるみたい!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

家に帰ったときに、あなたはだれ?と親に言われてしまったら・・・

子どもはショックで立ち直れないかも?

 

ボクは、青色の青くん。

ボクのおうちは、青色のパパとママが一緒。

 

お友達もたくさんいるよ・・・

一番の仲良しは、黄色の黄色ちゃん。

家は通りの向こうがわ。

 

みんなでかくれんぼが大好き・・・開いた開いた、何の花開いたと歌いながら。

教室ではきちんと並んでいるけれど、帰り道では飛んだり跳ねたり。

 

ある日、ボクのママがお買い物に行くので、ボクはお留守番。

なのに、ボクは黄色ちゃんと遊びたくなってしまって、黄色ちゃんの家へ。

 

おやおや黄色ちゃんの家がカラッポだ。

どこだろう?あちこち探して・・・通りでばったり。

 

ボクと黄色ちゃんは嬉しくて、うれしくて嬉しくて。

遊んでいるうちに、いつのまにか2人とも緑色になってしまって・・・

 

疲れたので家に帰ると・・・

おやこの子、青くんじゃない。

ボクのパパとママが変なことを言ってる。

 

黄色ちゃんの家でも・・・

おやこの緑の子、うちの黄色ちゃんじゃないよ。

黄色ちゃんのパパとママも変なことを。

 

ボクと黄色ちゃんは、とっても悲しくなって泣いてしまったんだ・・・

 

大粒の青い涙と、黄色い涙がこぼれ、2人は泣いてないて泣きまくると・・・

2人はすべて涙になってしまって。

青の涙は青色のボクに、黄色の涙は黄色ちゃんに無事 戻れることに。

 

今度は、パパもママもボクたちを間違えないよね・・・

 

これを知ったほかの子どもたちは、いろいろな色の友だちと交わって、さまざまな色に変わる楽しさを覚えたみたい・・・

 

目を閉じて、色の混ざり合いをイメージすると、なんだかとってもいい感じに・・・

中高年のかたい頭が少し溶けていくような。

 

作者は、長年アメリカで最も活躍した芸術家の1人。

その想像力は、デザインのさまざまな分野で示されています。

 

この絵本の青色と黄色が重なって、全く違った緑色になるというテーマ・・・

これはアメリカでは、人と人の心の融和を暗示するもののイメージにつながり、大人の間でも大評判に。

 

まとめ

 

おとうさんに絵本を読んで
あげようかなあ・・・

 

絵本の世界・・・

しっかり固くなった中高年の頭をこわすには、絵本がけっこういいかも?

 

中高年の頭を柔らかくするものには、脳トレをはじめとして、さまざまなものがあります。

 

それに加えて、絵本もたまにはいかがでしょう・・・図書館に行けば、何冊も借りられる絵本の世界。

こういうのも、ありではないでしょうか?

 

絵本なんて・・・小さい子どもの読むもの。

そのような考え方をちょっとだけ変えると、少しいいことが起こるかも。

 

たまには散歩がてら図書館に行って、まずは表紙のイラストが印象に残る絵本など、めくってはいかがでしょうか?

 

・佐野洋子さんの『わたし クリスマスツリー』(1990年)は、あこがれを追い求める強い思いと、夢やぶれても支えてくれる仲間の輪にじ〜んとくるかも?!

・林明子さんの『サンタクロースとれいちゃん』(1987年)は、サンタさんが来るのを待ちきれない女の子の 切ない気持ちを、中高年もすっごく感じられそう?!

・レオ・レオーニさんの『あおくん と きいろちゃん』(1959年)は、いろいろな色の重なり合いがつくる さまざまな色彩の不思議な世界を、あらためて教えてくれるみたい!

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「中高年のかたい頭をこわす絵本」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<その15>・・・「いったい何だろう?」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その14>・・・「私もほしい・・・」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その13>・・・「泣いたり笑ったり」編

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