hyakuman_amaneのブログ

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【 中高年の激しい思いこみを20% ゆるくするステキな絵本・・・今週の3選! : < その24> ちょっと想定外かも? 編 】

中高年のみなさん、
絵本ワールドへようこそ

 

こんにちは、百萬です。

 

年齢とともに、ガンコになってきたかも・・・中高年はふと そんなことを思うときがないでしょうか?

 

頭が少しずつ かたくなり始める40代。

頭がけっこう かたくなってきた50代。

頭がとても かたくなってしまった60代以降・・・

 

そんな中高年の頭を少しでも柔らかくするには、絵本の世界が助けになりそうです。

絵本に没入すれば、いいことも わるいことも、すべていったん忘れてしまいそう・・・

 

「感じる」絵本ワールドでしばらく過ごすと、いいのではないでしょうか?

 

今回のテーマは「 ちょっと想定外かも? 」です。

よかったら、ごいっしょにどうぞ。

 

目 次

 

tupera tuperaさんの『パンダ銭湯』(2013年)は、パンダのシロクロ模様は もしかしてニセモノかも・・・と思わせるような奇抜さがあるような?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

身につけているものを、すべて取り払うと全く違った人になる・・・

そんなことが起こったら、まわりはとっても驚くのではないでしょうか?

 

街のある銭湯に・・

「パンダ以外の入湯は固くお断り」

こんな看板が、もしあったら・・・

 

いらっしゃい!

おばちゃん、600円ね。

 

父ちゃん早く早く。

脱いだら、ちゃんとカゴに入れろよ。

うん。

 

パンダの親子が、黒い耳や目や腕、足の衣をドンドン脱いでいきます。

すると・・・なんと、2人とも まっしろに!!!

 

何これ?

中高年の頭が、まずぐにゃりとなりそう・・・

 

親子2人でお風呂に入ります。

一番風呂・・・ラッキー!

 

親子で体をゴシゴシ、頭をザブザブ。

湯船に浸かると、あ〜とっても しあわせ気分。

 

しばらくすると、他のパンダも入ってきて・・・

みんなで、新しい飼育員のことなどを話し合ってます。

 

混んできたから、そろそろ出るか・・・しっかりふけよ。

うん。

 

パンダ親子は、お風呂から上がった後に体重計に乗ったり、牛乳を飲んだり、椅子に座ったり。

そして、しろい体に・・・黒い耳や目や腕、足の衣を再び身につけます。

 

お父さん、それ反対じゃないの。

う〜ん、どっちが右だったかな。

よいしょ、よいしょ。最後に目をつけて。

 

おい忘れてるぞ。父ちゃんが塗ってあげよう。

お父さんがパンダワックスを、子どもの両耳につけてあげます。

 

母ちゃんも、風呂から出たかなぁ・・・

腹へった。帰るぞ、母ちゃん遅いよ。

ごめんごめん、と母ちゃん。

 

・・・パンダの親子は、仲良く3人で帰って行きました。

 

子どもにも大人にも、とっても人気のパンダですが・・・

このパンダの黒い部分が、もし すべて飾りモノだったらどうでしょう?

 

そんな発想自体が奇想天外ですが・・・これを読んだ中高年がどう思うかは、もっと奇抜かもしれません。

とってもくだらないと思うか、あはは と笑えるか。

そのあたりで、中高年の頭のかたさ度合いがわかるかもしれません・・・

 

佐野洋子さんの『おじさんのかさ』(1992年)は、せっかく買ったのに もったいなくて使えない・・・そんな中高年の悲劇を教えてくれるような?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

必要があるから買ったのに、もったいなくて使えない。こうなると、何の意味があるのでしょうか?

けれども、そんなことって案外あるかも・・・

 

おじさんはとっても立派な傘を持っています。それは、黒くて細くて、ピカピカ光る杖のよう。

 

おじさんは出かけるときは、いつも傘を持って出かけます。

少しくらいの雨なら、濡れたまま歩きます・・・傘が濡れるからです。

 

もう少したくさん雨が降ると、雨が止むまで雨宿り。

なぜって?・・・傘が濡れるからです。

 

雨が止まないときは、「ちょっと失礼、そこまで入れてください」と、知らない人の傘に入ります。

なぜって?・・・やっぱり傘が濡れるからです。濡れるのが嫌なのです。

 

もっともっと雨が大降りの日は、どこへも出かけないで家の中にいます。

ひどい風で、傘がひっくり返った人を見て・・・あ〜よかったあ。

大事な傘が壊れたかもしれないと思いました。

 

ある日、おじさんは公園で休んでいました。

公園で休むとき、傘の上に手を乗っけて うっとりします。

 

それから、傘が汚れていないか、きっちり畳んであるかよく調べます。

そして安心して、またうっとりします。

 

そのうちに、雨が少し降ってきて・・・

 

小さな男の子が、雨宿りに走ってきました。

おじさんの立派な傘を見て「おじさん、あっちに行くんなら、一緒に入れてってよ」と。

「おっほん」と おじさんは言って、聞こえないフリ。

 

「あらまぁ、傘がないの? 一緒に帰りましょ。」小さな女の子がやってきて言いました。

「雨が降ったらポンポロロン、雨が降ったらピッチャンチャン♪」2人は大きな声で歌いながら、雨の中を帰っていきました。

 

「雨が降ったらポンポロロン、雨が降ったらピッチャンチャン♪」

小さな男の子と女の子が遠くに行っても、声が聞こえました。

 

おじさんもつられて、声を出していました。

「雨が降ったらポンポロロン、雨が降ったらピッチャンチャン♪」

 

おじさんは、いつのまにか立ち上がっていました。とうとう、おじさんは傘を開いてしまいました。

 

おじさんの立派な傘に雨が当たって「ポンポロロン♪」と音がしました。

ほんとだ、ほんとだ・・・おじさんはすっかり嬉しくなってしまいました。

 

おじさんは街の方へ歩いて行きます。

いろんな人が長靴を履いて歩いていました。

 

すると「ピッチャンチャン♪」と音がしました。

ほんとだ、ほんとだ・・・おじさんはどんどん歩いて行きます。

 

「雨が降ったらポンポロロン、雨が降ったらピッチャンチャン♪」上からも下からも楽しい音がしました。

 

おじさんは元気よく家に帰りました。

家に入ってから、おじさんは静かに傘をたたみました。

 

ぐっしょり濡れた傘もいいもんだなぁ。

とっても・・・傘らしいじゃないか。

 

立派な傘は、とっても立派に濡れていました。

おじさんはうっとりしています。

 

奥さんがびっくりして「傘をさしたんですか? 雨が降っているのに・・・」と言いました・・・

 

新しいものを買うと、最初はちょっと使いづらいときがあるかも・・・

けれども、それがいきすぎると、もったいなくて全く使わないことがあると本末転倒。

 

けれども、それってけっこう あったりしませんか?

そして、モノがあることを忘れて、また同じようなものを買ってしまったり・・・

 

中高年がそのようなことがないように・・・その一助として、このような絵本が役立つかもしれません。

 

ルドウィッヒ・ベーメルマンスさんの『げんきなマドレーヌ』(1972年)は・・・幸せな人を見ると、とっても うらやましくなる 女の子たちの気持ちが切ない感じかも?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)(

 

物事はちょっとしたことで、思わぬ方向に展開するもの・・・

もし、それがとっても羨ましいことだと、人はどのように行動するでしょうか?

 

そのあたりの心理が、とっても面白い絵本かもしれません・・・

 

パリ、つたの絡まる古い屋敷に・・・12人の女の子が暮らしていました。

常に2列になってパンを食べ、2列になって歯を磨き、2列になって休みます。

雨が降っても 陽が照っても、みんなで散歩に出かけます。

 

その中で、一番のちびさんがマドレーヌ。

強盗なんか怖くないし、冬が好きでスキーもスケートも得意。動物園の虎にもへっちゃら・・・

 

先生のミス・クラベルは、何ごとにも驚かない人。

ところがある日の真夜中に、電気をつけると・・・マドレーヌがワーワー泣きはらしていて、ミス・クラベルはビックリ。

 

医者が診察に駆けつけると、電話のところに走り寄って、看護婦さんに盲腸の手術の用意を命じました。

みんなは泣いてばかり・・・

 

マドレーヌが2時間後に目覚めたところは、花を飾った病室。

天井のシミや割れ目が、ウサギみたいに見えます。

外には鳥が飛び、空は広く・・・たちまち10日間がたちました。

 

ある晴れた日に、ミス・クラベルが言いました。

よいお天気ですから、みんなでマドレーヌをお見舞いに行きましょう・・・

 

面会は2時から4時まで。

部屋に入ると・・・すごぉ〜い。

おもちゃに、キャンディに人形の家。とっても、うらやましいわ・・・

 

じゃあ さよなら、またね・・・

 

その真夜中。

なんだか、みんなの様子が変ね・・・とミス・クラベル。

何やら一大事かと心配で、みなさん一体何事ですか?

 

すると、みんながわ〜わ〜言って、わたしも盲腸を切ってほしい ほしいの大合唱になりました・・・

 

自分がそこそこ幸せでも、人がそれ以上に 幸せに見えると、なんとなく自分が惨めに見えるものかもしれません。

 

人との比較・・・いいときもありますが、その逆の方が多いのではないでしょうか?

人間の心の持ちようは、とっても複雑なようです・・・

 

それにしても、女の子たちが 盲腸の手術をしてほしいとは・・・

 

まとめ

 

中高年も無心になれる
絵本の世界・・・

 

しだいに頭がかたくなっていく中高年・・・

長年の経験で、世の中の物事が大体わかってきます。

 

これは こういうものだとか、あれは ああいうものだ・・・そういう固定観念ができ上がりやすいもの。

そうなると、若者がとってもいいことを言っても、中高年はなかなか受け入れがたいものかもしれません。

 

何かの拍子に、自分の頭がちょっとかたくなってきたかもと思ったら、何らかの対策が必要でしょう。

年齢にかかわらず、人どうしの円滑なコミュニケーションがあって 社会生活がうまくいくものですから。

 

そういうときの対策の1つとして、「感じる世界」の絵本ワールドはいかがでしょうか。

中高年の頭が、すこ〜し柔らかくなるかもしれませんよ。

 

・tupera tuperaさんの『パンダ銭湯』(2013年)は、パンダのシロクロ模様は・・・もしかしてニセモノかも、と思わせるような奇抜さがあるかも?!

・佐野洋子さんの『おじさんのかさ』(1992年)は、せっかく買ったのにもったいなくて使えない・・・そんな中高年の悲劇を教えてくれているような?!

・ルドウィッヒ・ベーメルマンスさんの『げんきなマドレーヌ』(1972年)は・・・人の幸せを見ると、とってもうらやましくなる 女の子たちの気持ちが切ない感じかも?!

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「中高年の激しい思いこみを20% ゆるくするステキな絵本・・・今週の3選!」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<その23>・・・「とっても恐い想い・・・」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その22>・・・「力を合わせて・・・」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その21>・・・「 ボクはヒーロー?」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com