hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 中高年の激しい思いこみを20% ゆるくするステキな絵本・・・今週の3選! : < その23> とっても恐い想い・・・ 編 】

中高年のステキなお友だち
それは、絵本かも・・・??

 

こんにちは、百萬です。

 

中高年の思考回路・・・

いつに間にか「1+1=2」だけになっている・・・こんなふうに感じることはないでしょうか?

 

こういう場合はこうすればいいと、多くの経験から適切な答えがすぐに出てくるのはとってもいいこと。

けれども 思い込みが過ぎると、思わぬ落とし穴にはまってしまうことも・・・

 

そんな症状にお困りの中高年に・・・子どもの心のように「感じる」絵本の世界はいかがでしょうか?

きっと、頭のかたさを少々壊してくれるでしょう・・・

 

今回のテーマは「とっても恐い想い・・・」です。

よかったら、ご一緒にどうぞ。

 

目 次

 

佐野洋子さんの『おれは ねこだぜ』(1993年)は、サバが大好きなネコがよもや サバの返り討ちにあうかも・・・そんな恐怖を感じさせてくれるような?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

いつも見下している相手が、ある日突然に、大群となって自分にズンズン迫ってきたら・・・その恐怖はどれくらいでしょうか?

 

何よりも、サバの大好きな猫がいて・・・

お昼にサバを食べたばかりなのに、今夜もまたサバを食べようかと思う始末。

散歩をしている間中も、ネコが想うことはサバのことばかり。

 

そんなときに突然、ネコに向かって何かが飛んできました。ネコの帽子は落ちて、コロコロ転がって・・・

帽子に当たったのは、なんとサバ!

これはヤバい・・・

 

待てよ、そんなはずあるもんか。

ここは海じゃないんだ・・・

 

何やら気配を感じたネコが、後ろを振り返ると・・・

サバの大群が、林の中を泳いでこちらに向かってくるではありませんか!!

 

サバたちはスゴイ顔をして、ネコをめがけて泳いできます。

こんなはずあるもんか・・・

 

サバたちはきれいな声で何やら歌っています。

君はたくさんのサバを食っただろぉ・・・♪

 

驚いたネコは、デタラメに一目散に逃げました。

けれども、サバたちは 逃げるネコの後をスイスイと追いかけてきます。

 

(このあたりで、子どもたちの目は瞬き1つしていないかも・・・)

 

君は俺たちサバを食っただろぉ・・・♬

サバたちはとってもきれいな声で歌います。

 

冗談じゃない・・・俺はネコだぜ。

ふざけるなぁ・・・

 

君は俺たちサバを食っただろぉ・・・♩

サバたちは相変わらずきれいな声で歌います。

多くのサバがネコをめがけて飛んでいます。

 

ネコは腰を抜かしかけながら、逃げて逃げて 逃げまくります。

最後には、目をつぶって一目散・・・

 

ネコはゼーゼー。

ここまで来れば、もう大丈夫だろう。

でも、あれは一体何だったんだろう・・・

 

ネコはくたくたに疲れたので、映画館に飛び込みました。

一息ついたネコが、ゆっくりと周りを見渡すと・・・なんと、座席に座っているのは、なんと全員がサバ! まさにサバだらけ・・・

 

俺はネコだぜぃ。俺はネコだぜ。

ネコは街を抜け、小石をけとばし、林の中に走り込みました。

一目散に走りました。

 

冗談じゃない・・・俺はネコだぜ。俺はネコだぜ。

ネコのゼーゼーという音だけが、林の中に響きます。

 

林の中はし〜んとしています。

ネコは切り株にしゃがみ込み、あたりをそお〜と見渡しました。

 

いつもの通りの林です・・・小鳥が歌い、木の葉も何枚か落ちてきます。

足元にネコの帽子が転がっていました。パイプもあります。

 

ネコは帽子をかぶりました。いつものネコです。

ネコはしっかり立ち上がりました。

さて久しぶりに今夜はサバでも食うかと、ネコは弱々しく言いました・・・

 

ネコとサバ・・・それぞれの想いが、とっても対照的。

サバにすまないという気持ちがまったくなかったから、サバに追いかけられたのでしょうか・・・

それとも、ネコにさんざん食べられたサバたちの怨念が、引き起こしたものでしょうか・・・

 

その怖さの原因として、さまざまなものが考えられるでしょう。

それが何であるかは明らかにされていませんが、それを考えること自体が恐怖かもしれません。

 

ただ、少しホッとするのは・・・ネコがまたサバを食べようと思ったことかも?

これは習性でしょうが、その点ではネコがサバよりも1枚も2枚も上かもしれません。

 

物語の非日常的な展開が・・・子どもにも中高年にも、ちょっとだけ怖さを与えるかも。

 

 tupera tuperaさんの『まわる よる』(2018年)は、食いしん坊の男の子が回転寿司のネタになって・・・イカやタコに食べられるかも という恐さが?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

気がついたら 自分が食材の一部になっていて、誰かが今にも食べようとしていたら・・・中高年は心臓が飛び出すかも?

 

いつまでテレビを見てるの、早く寝なさい・・・とお母さん。

 

ボクはテレビで、とってもおいしそうな回転寿司を見ているのに・・・

しょうがないなあ、は〜い、おやすみなさい。

 

ボクが眠っている間に・・・

 

なんと、ボクやたくさんの子どもたちがお寿司のネタになって、回転寿司でくるくる回っているじゃないかぁ。

回っている子どもたちのお寿司を、どれにしようかなと、狙っているのは・・・なんと、まぐろや、たこ、うになどが勢ぞろい。

 

さらにホタテ貝も、お客さんとして入ってきました。

伊勢エビが、スシの回るのが遅いぜ・・・と文句をつけています。

 

どれでも1皿100円。なんといっても開店セールですから。

ボクたちがたったの100円なの・・・?

 

タコは今日が給料日。

だからじゃんじゃん食べます。

 

それを見たボクは逃げようとするけど・・・

タコに捕まってしまい、醤油をつけられて、タコの口の中に入れられてしまって・・・うわあああ。

 

ハッと気がついたボクは、ソファーでうたた寝。夢でよかったあ・・・

寝汗でグッショリ。

 

ソファーで寝ちゃだめでしょ。早くベッドに行きなさい・・・

はぁ〜い、怖い夢を見た。今度はいい夢を見たいなあ。

 

しばらくして・・・ボクが、今度は卵のお寿司の中に入っている夢が続いて、子どもにはちょっと怖い感じかも。

 

いつもは食べる側にいる人が・・・

いつの間にか、食べられる側になったとしたら・・・どのような恐さを味わうのでしょうか?

 

子ども向けの絵本としては、ちょっと異質な趣向かも。

けれども、こんな夢にうなされるのは・・・食べ過ぎのせいですよ、と言われているような気も・・・

 

たまには、異色な絵本もおもしろいものかもしれません。

 

 ヨシタケシンスケさんの『ねぐせのしくみ』(2020年)は、寝ぐせは自分のせいではなく・・・見知らぬ異星人のせいかも?!

 

(横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

朝起きると、髪の毛がひどい寝ぐせ・・もし、それが誰かの仕業だったら、中高年はどれくらいビックリするでしょうか?

 

女の子が、お休みなさ〜い・・・

 

すると、宇宙人のような人々が部屋に侵入。女の子を家の外に連れ出します。

女の子をかなり遠いところに連れて行きます。

 

ステキなベッドに女の子を寝かせます・・・

 

すると、宇宙人の人々がパレードしながら、女の子を歓迎しています。

途中、女の子がベッドから落ちてしまいますが、ぐっすり寝ています。

 

女の子は舞台の上に上げられました。

舞台に可愛らしく眠っている女の子を見て、観衆は歓声をあげています。

 

とにかく不思議な世界です・・・いったいここはどこでしょう?

 

その後、記念写真を全員で撮っています。

女の子は、みんながつくった遊園地で遊んでいます。

これらが全て終わると、人々は女の子をまた元の家に戻しました。

 

その後、緊急ボタンが押され、音楽を奏でながら女の子はまたぐっすりと眠りました。

その後リーゼント頭の若者が入ってきて、整髪剤をつけて女の子の髪の毛をぐちゃぐちゃにし始めました。

 

その後、いい香りを部屋の中に充満させます。

女の子をベッドから床に下ろし、腹を出させて、いかにも眠ってるような姿に仕上げます。作業が終わって、不思議な人々は退出・・・

 

朝、女の子が目覚めて、お母さんのところへ行くと、お母さんが笑っています。

すごい寝ぐせねぇ。

 

寝ぐせの原因・・・

これは自分のせいではなくて、実は異星人の仕業かも。

そして、もしかして、寝ぐせ以外のさまざまな不思議な現象も・・・実は、異星人のせいかも。

 

頭を柔らかくすると、無限の発想ができるもの・・・そんなことを、教えてくれているのかもしれません?!

 

まとめ

 

絵本ワールドへようこそ
かたい頭を少しこわしますよ・・・

 

絵本に、恐い話はあまりないもの。

けれども、そこそこゾクッとくるレベルであれば、もう子どもは絵本に釘づけとなります。

 

中高年も読み始めると、子どもと同じように、絵本ワールドに引き込まれる人が多いかも・・・

 

中高年にとって「考える」世界はけっこうお手のもの。

けれども、情緒の豊かさは子どもと比べると、まったくお手上げ状態。

 

そのため、「感じる」世界に 中高年の心を解放してあげると、思い込みを緩くする効果がありそう。

読み終わった後に、感じる楽しさのイメージがじわっと残りそうです。

 

・佐野洋子さんの『おれは ねこだぜ』(1993年)は、サバが大好きなネコが サバに返り討ちされるかも・・・そんな恐怖を感じさせてくれそうな?!

・tupera tuperaさんの『まわる よる』(2018年)は、食いしん坊の男の子が回転寿司のネタになって・・・イカやタコに食べられる恐さが?!

・ヨシタケシンスケさんの『ねぐせのしくみ』(2020年)は、寝ぐせは自分のせいではなく・・・見知らぬ異星人のせいかも?!

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「中高年の激しい思いこみを20% ゆるくするステキな絵本・・・今週の3選!」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<その22>・・・「力を合わせて・・・」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その21>・・・「ボクはヒーロー?」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その20>・・・「この世で最も大切なものは?」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com