中高年も大歓迎・・・
こんにちは、百萬です。
多くの人が力を合わせる・・・これって、とってもステキなことではないでしょうか?
けれど 頭でわかっていても、なかなか実行しにくいものかも・・・
特に中高年になればなるほど、いろいろなことがしがらみとなって、素直に協力し合うことが、できなくなることが多くなるのではないでしょうか。
かたくなった中高年の頭を、少しでも柔らかくしたい。
そういうときは、絵本シリーズで「感じる世界」に浸るのが、とっても良い方法かも。
今回のテーマは「力を合わせて・・・」
よかったら、ご一緒にいかがですか?
目 次
- キューライスさんの『ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!』(2020年)は、親分のダイエットを手助けしようと子分たちが、力を合わせて大奮闘・・・この姿に 中高年は思わず力が入るかも?!
- せな けいこ さんの『ちいさな たまねぎさん』(1977年)は、仲間を助けようと みんなが力を合わせて敵に向かっていく姿に・・・中高年はワクワクもの?!
- A.トルストイさん『おおきなかぶ』(ロシアの昔話、1962年)は、全員の力を合わせれば、どんなに大きなことでも 解決できることを示してくれているような・・・!
- まとめ
キューライスさんの『ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!』(2020年)は、親分のダイエットを手助けしようと子分たちが、力を合わせて大奮闘・・・この姿に 中高年は思わず力が入るかも?!
太った体を何とかしてスリムにしたい・・・これは中高年なら、多くの人が思うのではないでしょうか?
そういう場合には、自分の力だけではなく、他の人の協力が得られると なおいいかもしれません・・・
立派なおひげに、おしゃれなネクタイ。
うさぎの親分のドン・ウッサ。
今日も3羽の子分を引き連れて、街でお買い物。
偶然 通りかかったあるウサギとのすれ違い。すっきりしたお顔に、さらりと長い足。なんてかっこいいんだろう・・・
ドンは太ったお腹をなでながら、あんな風にスラッとしたウサギになりたいなあ。
子分たちは、親分の願いを叶えてあげたい思いから・・・
木を組み立てて、くるくる回る大きなルームランナーをつくりました。
この中でたくさん走れば痩せるはず・・・さっそくドンは走ることに。
けれども とってもいい感じだったのに、どんどん回転スピードが速くなって止まらなくなってしまい、子分たちはすっかり心配に。
そのうちに、ルームランナーから飛び出した親分が、本棚にぶつかって下敷きになる始末。
親分、あきらめないで・・・次は外で運動です。
子分たちは大きくて強そうなライオンさんにお願いして、ドンと追いかけっこをしてもらうように頼みます。
必死になってライオンから逃げ回れば、きっと痩せられるはず・・・
よ~いドン。
ドンとライオンは、いっしょに駆け出して森の中に消えていきました。
・・・すると、遠くからドンの短い悲鳴。
心配になった子分たちは、森の中を探しました。すると、ドンをくわえたライオンを見つけ・・・
やっとの思いでドンを返してもらうものの・・・1口くらいならつまんでもいいかなと思って、ドンのお尻をかんじゃったんだよ。
ライオンのよだれまみれになって、ドンはとっても落ち込んでしまいました。
親分、激しい運動はやめましょう・・・汗をたくさんかいたら、痩せられると思った子分たちは、今度はドンを火山に連れて行くことに。
たくさん汗をかけば痩せる作戦。じっと耐えるドンと子分たち。
そのとき、火山の炎がのドンのしっぽに燃え移り・・・ドンは驚いて遠くへ駆けていってしまいました。
ずっと親分を探していた子分が、冷たい湧き水に尻尾を浸している親分を見つけました。
もう少しこのままで いさせてくれ・・・とドン。
でもそこは頑張り屋のドン。
やっぱりワシは頑張ろう。これを聞いて、子分たちは大喜び。
さて、おいしいものをいっぱい食べては痩せられません。
どうしたらいいんだろう?
子分たちは腕によりをかけて、スペシャルメニューをつくることに・・・全部 空気でできているから、どんなに食べても太りません。
でも・・・お腹がいっぱいにもなりません。
それから、毎日 空気でできたメニューを食べ続けました。空気のサンドイッチ、空気のおにぎりなど。子分たちも、同じようにやりました。
そのせいか、ドンは見事に痩せることに成功・・・でもそれ以上に、子分たちがガリガリに。
わしは、まん丸なお前たちの方が好きだ。ドンは台所に入り、、にんじんのお粥をつくりました。
子分たちは、ドンの手料理を食べて 少しずつ元気になりました。
それからドンと子分たちはダイエットをやめて、普通の料理を食べるようになると・・・いつものぷくぷくしたドンに戻ってしまうことに。
親分の気持ちと、子分たちが力を合わせて 何とかしてあげたい気持ちが・・・何とも切ない感じですが・・・
けれども、これで きずなが さらに深まったようで、ほっと一息。
やれやれ・・・
せな けいこ さんの『ちいさな たまねぎさん』(1977年)は、仲間を助けようと みんなが力を合わせて敵に向かっていく姿に・・・中高年はワクワクもの?!
仲間がやっつけられているとき、強い相手に対して どうしたらいいでしょうか?
敵はとっても大きな存在・・・そういう場合はだれでも体が震えるもの。
そういう時は、みんなで力を合わせて助けるのがいいのでしょうが・・・
台所で、じゃがいもさんが泣いています。
あぁん、痛いよ~。
ネズミにかじられちゃったよ。あぁん~あぁん・・・
小さな子どもは、最初から目が開きっぱなしかもしれません。
では、中高年は? たぶん同じかも・・
まぁかわいそうに、こんなに硬いじゃがいもさんをかじるなんて。私もやられちゃうわ。
とっても怖い・・・なんてひどいネズミでしょう。にんじんさんが真っ赤になって怒ります。
泣くんじゃないよ。よしよし・・・
玉ねぎさんが慰めてあげました。
今度ネズミがやって来たら、みんなでやっつけようぜ。
フライパンや、しゃもじや、ヤカンや、お皿や、カップはみな怒っています。
ボクが棚から飛び降りて捕まえてやる。
私たちもガチャガチャ言って脅かしてやるわ・・・
さて・・・ネズミがついに現れました。
悪いネズミ、そこを動くな!
チュー!!!
痛い。
チュー、チュー!!! 捕まるもんか。
しまった。
悪いやつはあっちいけ
ガチャ、ガチャ、ガチャ、ガチャ。
いいリズムですが・・・
悔しい。あぁん、あぁん・・・痛いよう。
もうだめだ。やられたぁ。う~ん、敵はつよいぞ。
目が回る。助けて
へへへぇ、ガリガリと食べてやる、チュー。
ネズミなんかに、じゃがいもさんを かじらせないぞ。
タマネギさまが相手だぁ。
にんじんさんは怖くて、真っ青に・・・
さぁ頭から食べてやる、ガブリ。チュー、チュー。
玉ねぎさんがやられちゃう・・・
けれども、玉ねぎさんをガブリとやったネズミは・・・あ~、玉ねぎの汁で目が痛い、口がとってもヒリヒリする・・・涙が止まらない!
ネズミは目が見えなくなって、助けてえ!!
スピード感のある絵本は、子どもの人気もの。
これを読み終えた中高年は、小さな子どものような 心と頭をもっているかもしれません・・・
A.トルストイさん『おおきなかぶ』(ロシアの昔話、1962年)は、全員の力を合わせれば、どんなに大きなことでも 解決できることを示してくれているような・・・!
小さいときに読んだ とても懐かしい絵本を、中高年になって久しぶりに読んでみると・・・
昔とはまったく違った見方ができることに、気づくのではないでしょうか?
これは、今から60年くらい前のとっても有名な絵本・・・久しぶりにどうぞ。
おじいさんがカブを植えました。
「甘い甘いカブになれ。大きな大きなカブになれ」
すると・・・あらまあ、元気のいい とてつもなく大きいカブができました。
おじいさんはカブを抜こうとします。うんとこしょ、どっこいしょっ。
ところが、カブはビクともしません。
おじいさんは、おばあさんを呼びました。
おばあさんがおじいさんを引っ張って、おじいさんがカブを引っ張って、うんとこしょ、どっこいしょ。
それでもカブは抜けません・・・
おばあさんは、孫を呼んできます。
孫がおばあさんを引っ張って、おばあさんがおじいさんを引っ張って、おじいさんがカブを引っ張って、うんとこしょ、どっこいしょ。
それでも、まだまだカブは抜けません。
孫は犬を呼んできました。
犬が孫を引っ張って、孫がおばあさんを引っ張って、おばあさんがおじいさんを引っ張って、おじいさんがカブを引っ張って、うんとこしょ、どっこいしょ。
まだまだ、まだまだ、抜けません。
犬は猫を呼んできました。
猫が犬を引っ張って、犬が孫を引っ張って、孫がおばあさんを引っ張って、おばあさんがおじいさんを引っ張って、おじいさんがカブを引っ張って、よいとこしょ、どっこいしょ。
それでもカブは抜けません。
犬と猫は仲良しなんでしょうか???
猫はネズミを呼んできました。
ネズミが猫を引っ張って、猫が犬を引っ張って、犬が孫を引っ張って、孫がおばあさんを引っ張って、おばあさんがおじいさんを引っ張って、おじいさんがカブを引っ張ってうんとこしょ、どっこいしょ。
やっとカブは抜けましたぁ。
みんなが協力すると、スゴイ力を発揮するもの・・・
ところで、猫とネズミは本当に仲良しなの???
そんな中高年のツッコミはほっといて、ステキな物語を楽しみましょう・・・
まとめ
今晩 お父さんに読んであげようか・・・
力を合わせるって、とっても大切なこと・・・
小さな子どもたちが、この大切さを知ることは とっても大事でしょう。
一方、中高年になると、力を合わせることの大切さがわかっているのに・・・
いろいろなことがあって力を合わせることが、できにくいときがあるかもしれません。
本当はそれがいいと思っていても、なかなか素直になれなくなるのが・・・もしかして中高年かも。
子どものような純粋な心に戻って、絵本を見直してみるのも とってもいいことかもしれません。
・キューライスさんの『ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!』(2020年)は、親分のダイエットを手助けしようと子分たちが、力を合わせて大奮闘・・・この姿に中高年も力が入るかも?!
・せな けいこ さんの『ちいさな たまねぎさん』(1977年)は、仲間を助けようと、みんなが力を合わせて敵に向かっていく姿に・・・中高年はワクワクするかも?!
・A.トルストイさん『おおきなかぶ』(ロシアの昔話、1962年)は、全員の力をあわせれば、どんなに大きなことでもクリアできることを示してくれているような・・・!
ご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「中高年の激しい思いこみを20% ゆるくするステキな絵本・・・今週の3選!?」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その21>・・・「ボクはヒーロー?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その20>・・・「この世で最も大切なものは?」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その19>・・・「とっても不思議な世界」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com