こんにちは、百萬です。
誰だっけ?・・・人の名前が出てこない。
中高年はこんなふうになりがち。
目の前にいる人の名前が出てこない・・・こういう場合に中高年は、どのように対処したらいいでしょうか?
会社の中高年仲間と雑談していると、よく出てくるのがこの話題。
40代半ばごろから、人の名前が出にくくなったと思いはじめ・・・
50代に入ると、ますますあやしくなってきたみたい。
今回のテーマは、人の名前が出てこない・・・
これを考えてみたいと思います。
目 次
- 目の前にいる人や、前に会ったあの人の名前が出てこない ときの 中高年の衝撃!
- 他のことはけっこう覚えているのに、人の名前だけが なぜ出てこなくなるのでしょうか?
- どうすれば、名前のど忘れが防げるのでしょうか?・・・人の名前はもともと「忘れやすい性質」を持っているため、定期的なメンテナンスが不可欠?!
- まとめ
目の前にいる人や、前に会ったあの人の名前が出てこない ときの 中高年の衝撃!
中高年ならだれでも、よくご存知・・・
「あの人」の名前が出てこない。
こんな経験が何度かあるのではないでしょうか?
これを経験すると、自分もついにそのような年齢になったのかも・・・??
けっこうきつい衝撃みたい。
「知っているはずの名前が出てこない。今日会った人の名前がなかなか覚えられない」という中高年の悩み。
年齢とともに記憶力が悪くなるのは、自然なこと。
けれども、知っているはずの名前が出てこないという事態に、なぜこれほどのショックを受けるのでしょう?
喉元まで出かかっているのに、けっこうな確率でやっぱり思い出せない。
けれども 思い出すのをあきらめてしまったら、その後 ひょんなときに、ああ「あいつは山田だ」などと思い出すことも・・・
しかし、後で思い出す確率も加齢とともにしだいに下がり気味に。
思い出そうとしたことすら覚えていないかも・・・
そのうちに、まあしょうがないと 変な納得をするしまつ。
他のことはけっこう覚えているのに、人の名前だけが なぜ出てこなくなるのでしょうか?
中高年の何%くらいの人が、記憶力の衰えを感じているのでしょうか?
答えは、なんと中高年の67%・・・
3人に2人が「物忘れを実感している」(※)というデータがあります。
40代が65%、50代が64%とほぼ同じ。60代になると73%にアップ。
「見た、読んだ、聞いた」など、自分の行動についての物忘れの自覚が3人に2人なら・・・
「人の名前」は、もっと多いかも。
考えたら、人とあまり会わないと、その人の名前を忘れるのは当たり前では?・・・
何年も目にしないものは、人の名前でなくても忘れやすいもの。
学生時代に丸暗記した英単語なんて、その後フォローしないと、頭からスッキリと消えてしまっているはず・・・
記憶には「長期記憶」と「短期記憶」があることは よく知られているところ。
短期記憶に入った情報は、その後何度かの復習を経て長期記憶に入るもの以外は、すべて頭の中からサヨウナラ・・・
どうやら、人の名前は性質上 長期記憶に入りにくいものみたい。
毎日のように会う人はなかなか忘れにくいでしょうが、そうでない人は長期記憶に入りにくいもの。
それに加齢もあり、なおさらその傾向に拍車がかかるはず・・・
人の名前以上に長期記憶に入りにくいものの代表が数字。
090-xxxx-xxxxと表記されているから、まだ覚えやすい携帯電話の番号。
これを090xxxxxxxとすると、とたんにわかりにくくなるはず。
仕事でかつて何度か 中国に行ったおりに、どこに行っても電話番号の表記が090xxxxxxx。
とてもわかりにくく感じて、なぜこんな表記にするの?・・・と聞くと
「どういう意味ですか?」と逆に聞き返され、
「わかりにくくない?」とさらに聞いたら、
「???」の顔。
さらに聞いたら、「中国ではほとんどの家が携帯電話しか持っておらず、すべて携帯に番号を登録するため、番号を覚えるという発想はありません」との回答。
いや、そうことではなく、読みにくくないですか、ということなんだけれども・・・
そう思いつつ、それ以上 聞くのをやめた記憶があります。
いずれにしても、「意味を持たない」数字を覚えるという発想がないことだけは、よ〜くわかりました。
(※2017年の民間調査会社、株式会社イノベイジの調査結果から引用)
どうすれば、名前のど忘れが防げるのでしょうか?・・・人の名前はもともと「忘れやすい性質」を持っているため、定期的なメンテナンスが不可欠?!
東京大学の池谷教授は『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)の中で、「人の名前は、忘れないように努力しないと簡単に忘れる」ものだと・・・
これは、けっこう目の覚めるような見解かも。
努力しないと?ドンドン忘れていくものの1つに、「人の名前」がランクインするとは・・・
中高年は学生時代と違って、あまり覚える努力をしないもの。
そして、努力不足の影響をもろに受けるのが「人の名前」・・・
だから、努力しないと中高年の頭から「名前」がドンドン消えていくことに。
これは、経験的にはけっこう納得できる感じ。
「人の名前」は、重要なわりには繰り返すことが少なくなりがち。
となると、意識的に覚える努力をしないと忘れやすいはず・・・
人と話しをしていて、出身地や趣味などの内容はそれなりに「意味を持って」います。
けれども 名前そのものは、それだけでは基本的に「意味がない」もの。
このように説明する 池谷教授の説はそれなりに納得できるかも・・・
となると、人の名前を忘れないためには意識的な努力が必要ということに。
基本は繰り返ししかなさそう・・・
単に繰り返しといっても、1人でブツブツ繰り返すのは けっこう続かないような・・・
そこで、中高年は人と会話をするときに、相手の名前を会話に 毎度加えてみてはどうでしょうか?
たとえば、「今のお話はとてもためになりました。ありがとうございます。○○さん」という具合に。
会話の最後に、○○さんと付け加えるのは、記憶強化にけっこう効果的。
これを習慣化すれば、名前の繰り返しの復習効果が効いて けっこう定着しやすいもの。
ちなみに、私は社員研修を長年担当していますが、事前に必ず参加者全員の名前を改めて確認するように心がけています。
社員名簿をスマートフォンに入れておき、いつでも見られるように。
それでも、タマにど忘れします。
けれども、それはご愛嬌で笑ってごまかしています・・・
まとめ
年齢が上がるにつれ、記憶力が悪くなることはあっても、よくなることはありません。
「意味を持つ内容や言葉」であれば、ある程度の時間がたっても覚えていられるもの。
けれども、人の名前などはそれ自体に「あまり意味がない」ため、時間が経過すると忘れやすくなりがち。
改めていろいろ調べて考えてみると、これ自体は当たり前のことかも・・・
そうであれば、中高年は人の名前が出てこなくなったことを、ことさらに嘆く必要はないみたい。
ただし、人の名前である以上、忘れない対策は必要でしょう。
そのためには、知っている人の名前を意識して思い出す「定期的な復習」がベターかも。
・目に前にいる人や、前に会ったあの人の名前が出てこないのは、中高年にとってけっこう衝撃!
・他のことはけっこうよく覚えているのに、人の名前だけが、出てこないみたい!
・人の名前は「忘れやすい性質」を持っているため、定期的なメンテナンスが不可欠!
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
なお、「中高年の困った?」シリーズの直近のものは、次のとおりです。
よかったら、ご覧ください。
<その3>・・・「寒くなると頭痛が・・・」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その2>・・・「目が疲れるから本が読めなくなってきた」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com
<その1>・・・「歩くとすぐ疲れる」編
hyakuman-amane.hatenadiary.com