hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 絵本は50代からの中高年にとって かたい頭の破壊ぐすりかも? : <その10> 今回の3冊は「想定外の主人公?」 編 】

中高年の絵本ワールドへようこそ!
ワクワクするかも・・・???

 

こんばんは、百萬です。

 

いい中高年が絵本だなんて。

家族からはそう思われているかも。

いい年齢になっても、マンガは家族全員が毎日のように読んでいるのに・・・

 

中高年が絵本を読むのは、けっこうヘンでしょうか?

 

頭がとても疲れているとき・・・

なんだか気持ちがモヤモヤしているとき・・・

 

そんなときに、何か夢中になれる世界があると、中高年はとってもいい感じに。

その1つが、絵本ワールドかも・・・

 

今回の絵本は「想定外の主人公?」編。

中高年のかたい頭を少しだけこわす お手伝いになるかもと思い、お知らせします。

 

目 次

 

内田麟太郎さんの『さかさまライオン』(1985年)は、本人が自分の影に支配される不気味さ を教えてくれるかも?!

横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

自分が主人公と思っていたら、いつのまにか自分の影に支配されてしまった・・・こんなとき、どうすればいいのでしょうか?

 

ライオンの影が主人公になったある日。

影はうれしくてたまりません・・・

 

それまでは、ライオンが勢いよく走るたびに、影は頭を石ころにぶつけて とても痛い思いばかり。

影はなんとかライオンから逃げようとするものの、太陽がけっして許してくれません。

 

けれども、ある夜に 影は完全に自由の身になって大喜び。

というのも、真っ暗な夜に ライオンが初めて夜遊びに出かけたから・・・

 

ライオンが影を必要としなくなったのは はじめてのこと。

その日から、影がライオンを支配するように。

 

影が反対に走ると、ライオンが後ろ向きに走らされて・・・

後ろ向きに走るヘンテコなライオンを 誰も見たことがないので、多くの動物がビックリ。

 

そのうち、その変わったライオンを生捕りにしようと、猟師が狙いはじめて・・・

曇った空の下、猟師がライオンと影を崖まで追いつめて、万事きゅうす。

 

とそのとき、ギラギラ太陽が雲の間からパッと差し込むと、影がひときわパワーを得て・・・さて ???

 

なお、この絵本は「絵本にっぽん賞」を受賞しています。

 

ヨシタケシンスケさんの『こねてのばして』(2017年)は、「ボクと不思議な物質」との 風変わりで楽しいワールドを魅せてくれるかも?!

横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

不思議な物質と仲よく遊ぶ・・・そんな奇想天外な世界があると、とっても楽しいかも?

 

ボクは毎朝 ちゃんと起きる。

することは決まっている・・・とっても楽しいこと。

 

パン生地のようで、パン生地でない とっても不思議な物質は、ボクのたからもの。

ボクはそれをこねて、のばして、またこねて、またのばして・・・

自由自在にあつかえるから大好き。

 

さらに つついて、つまんで、そこにボクの顔を押しつけて。

続いて それをイスに座らせて、いっしょに踊って、犬に触らせて・・・

 

ボクのたからものは、自由自在に変化する。

文句も言わない。

 

ボクはそれをさらに伸ばして、自分に巻き付けて、少したたいて、転がして、ゆらして。

こんなふうに延々といろいろな動作が続いて・・・楽しいなあ。

 

ちょっと飽きたので、それを箱に入れておいたら・・・ドンドン大きく膨れあがっちゃった。

ボクは脚立の上からそこに跳びおりたんだ・・・すると ついに破裂、パ〜ン! 大きな音。

 

ああ、ビックリした。

 

それらを集めて、またのばして、広げて。

くすぐったら、不思議な物質は笑い転げて・・・???

 

不思議な物質の正体は何でしょうか?

はっきりとはわからない感じ。

とにかく不思議な物質・・・

 

けれども、この2人には うらやましいくらいに楽しい時間が過ぎていきます。

誰にも邪魔されないんだ。

リアルでは味わえない特別な世界が広がります・・・

 

宮沢賢治さんの『やまなし」(2022年)は、自然の食物連鎖に対する恐れと感謝を 子ガニたちを通して言っているのかも?!

横浜市立図書館の蔵書より引用)

 

お父さんが2人の子どもに、親子ガニが登場する 幻燈を見せている光景からお話はスタート。

 

とある年の5月の谷川でのこと・・・

川の底にいる 1匹の親ガニと2匹の子ガニ。

子ガニたちの不思議な会話に続いて、会話の合間に 何粒も泡を吐いて・・・

 

しばらくすると、子ガニたちの上を魚が泳いできて・・・

上流と下流を行き来するその魚がとつぜん暴れ出して・・・すごい泡でまわりが見えません。

 

子ガニたちは驚いて声も出ず、うずくまり状態。

そのとき、親ガニが穴から出てきて、あれは カワセミが魚をつかまえたのだと教えてくれます・・・

 

場面が代わって、水が冷たい12月。

 

子ガニたちは泡の吐きっこ。

突然、谷川に大きなものがドブン!とすごい音とともに落ちてきて・・・

 

子ガニたちがきっとカワセミに違いない・・・とビックリ。

けれでも、親ガニは あれはやまなしだと・・・

山の梨?

そのうちに、まわりはいい匂いに包まれて。

 

流れて木の枝に引っかかったやまなしを、子ガニたちが食べようとしたら・・・

親ガニはあと2日ほどすると、やまなしが沈んでくる。そうすると、おいしいお酒ができると・・・

 

これで、幻燈の終わり。

 

とても静かな感じ。透明で清らかな谷川の光景・・・

いろんなものが、さまざまな象徴のように・・・

空想がいっぱいに広がる世界。

 

何回か読み直しても、クラムボンの正体はわからずじまい。

食べ物の連鎖からすると、クラムボンは水中の魚のえさかも?

 

・・・けれども、いろいろと想像を膨らませてくれる展開は、非日常性たっぷりで頭が溶けるかも?

 

まとめ

絵本ワールドにいると、
いやな時空を忘れられるかも?

 

気がついたら、いつの間にか中高年になっていた。

そんな感覚の人も少なくないはず・・・

 

さいころに、お母さんが絵本を読んでくれた・・・

絵本が高くて買えないときは、お母さんの知っている物語を聞かせてくれた・・・

 

そんなララバイみたいな思い出。

もしかして、中高年にもけっこういるかも。

 

絵本を読み出すと、中高年でも小さいころの素直な心にちょっと近づけるかも。

気がつくと、顔が少しだけゆるんでいるような感じに・・・

 

今回は「想定外の主人公?」の3冊。

 

内田麟太郎さんの『さかさまライオン』(1985年)は、本人が自分の影に支配される 不気味さを教えてくれるかも?!

ヨシタケシンスケさんの『こねてのばして』(2017年)は、「ボクと不思議な物質」との 風変わりで楽しいワールドを魅せてくれるかも?!

宮沢賢治さんの『やまなし」(2022年:新刊)は、自然の食物連鎖に対する 恐れと感謝を子ガニたちを通して言っているのかも?!

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

なお、「絵本は50代からの中高年にとって、かたい頭の破壊ぐすりかも」シリーズの直近のものは、次のとおりです。

よかったら、ご覧ください。

 

<その9>・・・「ささやかな願い」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その8>・・・「つい忘れがち」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

<その7>・・・「困ったときのうれしい仲間たち」編

hyakuman-amane.hatenadiary.com