hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 写真を整理していて思い出した、30年前の海外ツアー団長での3つの大失敗! : その2 人それぞれ 編 】

 

 

こんばんは、百萬です。

 

海外ツアーでは、予期せぬことが起こります。

うれしいハプニングなら大歓迎ですが、そうでないハプニングはできれば遠慮したいもの。

 

私は30代半ばのとき、会社が主催する海外ツアーの団長として参加しました。

社員とその家族、お客さまなど さまざまな人々で混成された、80人のヨーロッパツアー。

私は添乗員2名とともに、会社業務で飛び立ちました。

 

いろいろな感じ方、考え方を持ついろいろな人々80人が1つの団体となって海外へ。

その結果・・・毎日のように 実にさまざまな事件?が発生しました。

 

今日はその第2弾。

ツアーの団長として海外に行く人は少ないと思います。

けれども、添乗員の方々の苦労の一端が 垣間見えるかもと思い、お知らせします。

 

目 次

 

ドイツで  :  ポテト料理とチキン料理の選択問題で大騒動に!?

 

 

ドイツでの2日目。

天気はよく、フランクフルトでの昼食は好評のポテト料理。

みなお腹いっぱいになり、気分よくバスに乗り込み、次の観光地へ移動。

 

平日のせいか、道路はスイスイ走れます。

田園風景の広がる景色が、ドンドン後方に流れていきます。すごくいい感じ・・・

 

私は夕食のメニューがちょっと気になって、添乗員Aさんに確認しました。

夕食はドイツのハイデルベルク地方の有名なポテト料理です!

えっ、またポテト???・・・

 

舌のかなり肥えたツアー客。私はその瞬間、気持ちに迷いが。

おいしかったとはいえ、昼もたくさんのポテトをお腹に入れたばかり・・・

 

車窓から外の景色をしばらく眺めた後、添乗員Aさんに打診。

夕食のポテト料理を別のものに変更できないかねえ・・・

添乗員Aさんの目が一瞬大きく開きました。

ポテトの連続で かなり心配だと話すと、有名な料理とはいえ 確かにまずいかもということに。

 

急きょホテルに連絡を入れてもらいました。交渉の結果、チキンへの変更なら間に合うとの返事。

私は間髪入れずに了解・・・チキン料理に変更となりました。料金も同じ。

 

しばらくして、2台に分かれているバスそれぞれのツアー参加者に、添乗員から夕食の変更とその理由を伝えました。

拍手が起こるかと思いましたが・・・しかし、それからが大問題に!?

 

「昼のポテト料理があまりにもおいしかった」から、「夕食も超有名なポテト料理を絶対に食べたい」!

いつも先頭を切ってズンズン歩く年配の女性が、かなりの大声で言い放ちました。

 

えっ、まいったなあ・・・

ツアー参加者からは、ポテトがいい、ポテトはもういらない~のさまざま声が飛び交って・・・

私は、昔はやった「かしまし娘」(古すぎる?)の舞台を見ているような気持ちに。

 

でも 参加者全体でみると、ポテトの連続は嫌だろう・・・

そう思った私は、それぞれのバスの添乗員に、多数決を取るように指示しました。

結果は、小差ながらポテト料理に軍配が上がりました。

 

そのため、添乗員Aさんからホテルに再び電話を入れてもらい、時間ギリギリで変更前のポテト料理に戻してもらうことに。

勝手な思い込みはいけないものだと、深く反省したしだい。

胃の中のポテトが逆流する思いでした。

 

一方、チキン料理に賛成したツアー参加者をなだめるのに、それなりの時間がかかったことは言うまでもありません・・・

 

フランスで  :  若手添乗員Aさんが ツアー参加者と楽しく泥酔? 前後不覚に!

 

 

ツアー参加者の中に、女性のツワモノたちが10名くらいいました。私からみると、人生の大先輩たちです。

けっこう毎回のように、事件を起こす可能性が高い人として、団長㊙︎リストに入っている人たち・・・

 

事件?はツアー最終日のフランスで起こりました。

セーヌ川 ディナークルーズ

 

みな きちんと正装。

船と両岸のきらびやかなイルミネーションと、ムードたっぷりの生演奏。

ツアー参加者はほろ酔いで、気分が最高潮に・・・

 

私は各テーブルを回りながら、ワインを注いだり、軽い会話をしたりして 最後の夜に精いっぱいのサービス。

私の額と首に汗がしたたり落ちています。

 

と・・・添乗員Aさんの真っ赤な顔に気づきました。

ほとんど飲めないAさんが、かなりふらついています。

すぐ横を見ると、㊙︎リストの女性たちがAさんをかわいがって?くれています。

 

私が入れ替わりで、かなりできあがっている女性たちのお相手をしましたが、時すでに遅し・・・

添乗員Aさんは、帰りのバスで すでにぐっすり熟睡。ホテルの部屋に何とか連れて行き、寝かせることに。

 

翌日、添乗員Aさんはさわやかな顔で、元気よく「おはようございます」と私にあいさつ。

彼は大物になるかも・・・そんなことを思いながら、私はツアー最終日のチェックを始めました。

 

ビアジョッキを手に持って、日本人80人がゾロゾロ階段を移動する珍しい?光景!

 

 

ドイツでおいしいビールを味わいながら、民族ショーをみんなで堪能!・・・のはずが、なんと他の団体とのダブルブッキングが判明。

私たちが到着した わずか5分ほど前から、他の国のツアー客が舞台前の一番いい席に陣取ってワイワイやっていました。

 

これはまずいと思い、民族ショーのマネジャーと20分にわたって交渉。

しかし、のらりくらりと時間だけが経過しました。また、汗が。

 

すでに夕方で、ツアー参加者の顔にかなりの疲れが出ている様子。

とにかく違うフロアでもいいので、全員を座らせないといけないと判断し、確保できた個室にまず誘導。

 

しばらくして、全員にジョッキビールとおつまみが揃いました。

金髪のかわいいドイツ女性が、個室でオルガンを弾き始めました。軽快な民族音楽のようです。

よし、いいぞぉ・・・

 

そうこうしているうちに、ツアー参加者の顔に赤みがさし、あちらこちらで弾んだ笑い声が出はじめました。

添乗員A・Bさんの2人と目が合い、とりあえず何とかなった、やれやれという雰囲気。

 

でも私は、大きな舞台の一番前で「ドイツのステキな民族ショーを楽しみながら、ビールで乾杯」を諦めていませんでした。

そうでないと、ツアー参加者にウソをついたことになります。

 

添乗員Aさんと一緒に、ショーのマネジャーに またしつこく何度も交渉しました。

そのかいあって、先のツアー団体がもうすぐ去るので、その次に必ず私たちをショーの特等席に入れるとの約束を取り付けました。

とはいえ、完全には信用できないので、その後、添乗員Aさんにそのエリアが他の団体に取られないように きっちり監視を指示。

 

しかし、問題はそこから・・・

ツアー参加者全員に聞こえるように大きな声で言いました。

「ドイツの民族ショーがこれから2階上の舞台で始まりま〜す。皆さん元気よく移動しましょう~!」

 

さて、反応は?

みんなの かなりできあがった赤い顔を見て・・・明らかに「もうめんどう!?」の雰囲気。

やっぱりね・・・そうだろうなあ・・・(自分でもそう思うもんなあ)

 

そう思いつつも、目の前に座っている会社の女性にとっさに目配せしました。私のよく知っている人です。

意を察してくれた彼女は、「ここに来たら、やっぱり民族ショーを見ないとねえ~」

大きな声で言ったあと、彼女はジョッキを持って さっと立ち上がってくれました。

 

最初はざわざわしていたのが、それにつられるように 全員がジョッキを持って立ち上がりました。かなりブツブツと。

階段を2階分 登って民族ショー会場へ・・・

そこには 添乗員Aさんが待ちかまえていて、ショー舞台の一番前にみなゾロゾロと座りました。

 

・・・いろいろあったものの、それから30分もすると 皆 最高の笑顔に。

民族ショーも迫力満点でした。まさに真ん前で、踊り子たちの汗が飛んでくるのではと思ったくらいの近距離。

 

しばらくして 何人かの男性参加者から、お酒臭い息をぶわ~と吹きかけられながら、「今日は最高!!ありがとう~、よかったよ~。最高! サイコー!!」と。

少し嬉しくなって、その後 私は添乗員A・Bさんとジョッキで小さく乾杯しました。

 

そして、一口グッと飲んだところで・・・ある女性参加者から「誰かがトイレで倒れています!」の連絡が・・・!?

 

もし この続きに関心があれば、次をご覧ください。

hyakuman-amane.hatenadiary.com

 

まとめ

 

 

会社主催の海外ツアーに、30代半ばで 初めて団長として参加しました。

会社の先輩や同僚からは、とても羨ましがられました。

 

ところが、実際は毎日のようにトラブルの連続、れんぞく、レンゾク・・・

現実は小説以上に?スリリングでした。

 

とはいえ、何とかそれなりにこなし?、1人のケガもなく成田に帰ってこれました。

私自身はヘロヘロになりましたが、それぞれの参加者からの「楽しかったよ、ありがとう」の言葉がほんとうに身に染みました。

 

私はこのツアーで、ツアー添乗員の方々の苦労が少しだけわかりました。

それからは、家族と海外に行ったときに、添乗員の方を援護する姿勢が身についてしまいました。

 

・ドイツで  :  ポテト料理とチキン料理の選択問題で大騒動!?

・フランスで  :  若手添乗員Aさんが ツアー参加者と楽しく泥酔? 前後不覚に!

・ビアジョッキを手に持って 日本人80人がゾロゾロ階段を移動する珍しい?光景!

 

海外ツアーに参加する側と、お迎えする側。

いろいろな考え方を持った人々の団体とのおつき合いの仕方を、実地で学ばせていただいた貴重な体験となりました・・・

 

自分がお金を出して参加する海外ツアーですが・・・

添乗員の方を少しでも気遣ってあげられる人が 増えるといいなあと思った次第です。

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございました。