こんにちは、百萬です。
これまでかなりの本を読んで、記憶力がよくなる方法を試してみました。
けれども、どのやり方も私にはダメ・・・
中高年になってからは、記憶法を考えることすら面倒になる始末。
ますます衰えつつある記憶力を、少しでも維持するにはどうしたらいいのか?
会社の仲間と、記憶法について一緒に考えてみました。
その結果、中高年はみな記憶力低下に 日々苦労していることがはっきり。
新しいことが頭に入らない。あの人の名前は確か・・・。さっきまで覚えていたのに、メモする前に誰かに話しかけられて、さて 何だっけ?
それでも みな苦労しながらも、いろいろと工夫して独自の記憶法を試みていました。
それらのやり方の中で、私に合いそうなものを1年間やってみました。他の仲間も同様・・・
その結果、この方法がぴったり合う中高年がいるかもしれないと思い、お知らせします。
目 次
「コマーシャル記憶法」ってなに?
まったく覚える気がないのに、テレビで何度も繰り返し眺めているうちに、その内容をけっこう覚えている・・・そんなこと ありませんか?
大事なことは記憶しようとしても、なかなか覚えられないもの。
テレビのコマーシャルはボケ〜と見ているだけなのに、何度も繰り返されるとだいたい覚えてしまってる・・・
会社の仲間うちの結論は・・・
中高年の記憶力 維持・増強に、小難しい理論・理屈はもういらない。
シンプルなのがいい!!
それで考えたのが、名づけて「コマーシャル記憶法」
中高年を テレビのコマーシャルのような環境下におけば、意識しなくても覚えられるのでは?
で、さっそく実験してみることに・・・
たとえば・・・
覚えたいことが1個あるとします。
すると、その内容を1日に 5回程度 音読するだけ。
覚えたいことが5個の場合は、1日に 5回×5個=25回の音読だけ。
電車を待っているときは、声に出しにくいので黙読を。
2日目も同じことの繰り返し。
これを5日くらい続けるのです。
はあ?、何それ?、はあ?
と誰もが思う、この中高年向き?の「コマーシャル記憶法」・・・
1日5個を、5日間もかけて記憶する?
・・・はい、そのとおり。
頑張る必要はありません。ひたすら、コマーシャルを眺めるように読むだけ、または黙読するだけ・・・
たとえば・・・
commercial という英単語を覚えようと思えば、「commercial 商業の、commercial 商業の、commercial 商業の、commercial 商業の、commercial 商業の」と、1日に5回だけ 音読します。
たったこれだけ。所要時間7〜8秒。覚えたいものが5個あれば35〜40秒程度。
私も最初は???
ところが、何も考えずに1日5回ずつ声を出すだけで、5日後にはその8割ぐらいは覚えていることに気づきました。
1日5個をそれぞれ5回ずつ音読して、5日間で5個覚えられます。
これを1か月やると、5個 × 4 = 20個。(土日はお休み)
1年やると、なんと240個。
当たり前ですが、もし1日10個のペースなら 1年で480個覚えられる・・・!?
2割ぐらいは相性がよくないのか、なぜか頭に入りにくいものが必ずあります。
何度も実験した結果、やはり相性の悪いものはなくなりません。仲間も同じ意見。
参考までに、この実験は次のようなもので行いました。
・外国語の単語や熟語
(英語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語・・・アラビア語は誰も挑戦しませんでした。難しすぎ(またはめんどくさい)?)
・歴史上の事件と年号
・近所の家の名前
(半径300メートルの範囲内はだいたい覚えれらました。ちょっと怪しいかも?)
・会社の社員の名前
(300名くらいの社員の名前をほぼ覚えられました)
・都道府県の都市名
・東京と大阪のJR・地下鉄の駅名
(大阪の駅名がほぼ覚えられたのは、その後仕事に役立ちました・・・)
・世界の国名
・アメリカの州名・・・など
・変わったものでは、般若心経全文
たとえば、般若心経は278文字ありますが、意味の区切りが11くらいです。この区切りごとの文字の塊を1個としました。
この塊ごとに 毎日5回音読しました・・・
会社の仲間と、けっこうしつこく実験したものです。
中高年の好奇心?、それともたんなるヒマつぶし?
ナンプレとはまた違う面白さがあるかも・・・
コマーシャル記憶法の成果について 仲間と話していると、個人差はあります。
1日5回でいいという人もいれば、1日7回くらいが一番いいとの意見も。
けれども、1日に5回前後、それを5日間くらい続けると、覚えたいことの8割くらいを覚えてしまっているではないですか!
覚えようと無理にがんばらなくても・・・
なぜか「覚えにくい2割」が 常にありました。これは別途 努力が必要みたい。
こういうものにだけ、いろいろな本に書いてある記憶術を応用したらいいのかも・・・
エビングハウスの忘却曲線は本当でした!
覚える必要のあるものが、記憶できない。
覚えなくていいものは、勝手に頭に入ってくる。
これでは、中高年は大変に困ることに。
それでなくても、新たに覚えるものよりも 忘れ去るほうが増えるのに・・・
世の中には、実にさまざまな記憶術の本が出ています。
私と会社の仲間も合わせると、これまで20冊以上は読んでいました。
私が一番記憶に残っているのは、多湖輝さんの『ホイホイ勉強術』(1974年)という本に書いてあった記憶法です。
これは 私が高校生のときに読んだので、40年以上も前になります。まだ持っていました。
ちなみに、多湖輝さんは『頭の体操』シリーズの著者。合計1,200万部も売上げて、大ベストセラーになりました。
そこに書いてある記憶術をいくつか拾ってみると・・・
・覚えたい内容を、近所の地図の中に位置づけて、そこに関連性をもたせる
これはまず、近所の家の集合地図を 頭の中にイメージします。
次に、記憶したい事柄を、各番地の中に1つずつ当てはめます。
たとえば、「仏教が538年に日本に伝わった」を1番地の山田さんの家に位置づけます。
次に「仏教には小乗仏教と大乗仏教の区分がある」ので、「小乗仏教」という重要事項を2番地の加藤さんの家に位置づけます。
さらに「大乗仏教」という重要事項を、3番地の吉田さんの家とします。
こんなふうに、覚えたい事項を、地図上の番地にしっかりと位置づけることで、それらのネットワークを頭の中につくり上げる方法。
脳細胞のシナプスのようなものを作り上げるイメージでしょうか。
覚えたいことに関連性を持たせることは、とても大切。
それを、自分がイメージできる地図の番地の中にしっかり位置づけられれば、何もないよりはイモづる式に 記憶を呼び起こすことができるというもの。
これをやってみて、最初はけっこう使えると思いました。
歴史上の事件など、それぞれの内容が関連性を持って覚えられるではないですか!
・・・けれども、覚えることがいくつも いくつもあると、近所の家の番地と、覚えたい内容で作った関連がごちゃごちゃになり、結局 挫折。
・他の記憶術には・・・
覚える項目でストーリーをつくる。
たとえば、覚える項目がABCDだとすると、Aが朝食を食べていると、Bが突然 横に座ってきて、Cについて相談された。そしたらDが・・・みたいに。
記憶を呼び戻すためのフックをかける。
たとえば、Aを覚えるとすると、それをイメージできるBを一緒に覚える。すると、BをイメージすればAを思い出す・・・みたいに。
他に根性ものも・・・とにかく毎日書いて覚えるなど。
記憶する方法。それは誰にとっても 基本は同じでも、細部になると人それぞれかも。
万人に通用する記憶術というのは、ないのかもしれません。
いろんな記憶法を試しているうちに気づきました。
せわしなく 忙しい現代。
記憶するたびに 頭の中に番地をイメージしたり、ストーリーを作るのはけっこう時間がかかるもの。
覚えたいことすべてについて、膨大な時間をかけて記憶する方法を考えるのは、ナンセンスのような気が・・・
というより、中高年には対応できないと悟りました。
ここで私たち中高年が思い起こしたいのは、かつて習った「エビングハウスの忘却曲線」。
これによれば、時間が経てば人は忘れるもの。それは仕方のないこと・・・
忘れるほうがいいことだってある・・・
忘れにくいテクニックで ものごとを覚えるのは意味があるけれど、そのために他のことをする時間がなくなっては本末転倒。
記憶法のシンプルな法則は・・・「忘れないためには、定期的に振り返るしかない」かも!?
「コマーシャル記憶法」: それは覚えたい内容を、少量ずつ5日くらい声に出せば記憶できる、中高年向きの方法!
実験を行った仲間たちと確認し合ったところ、無理に覚えようとがんばらない。
覚えたい項目を1日5個程度にして、それを5日くらい声に出せばだいたい覚えられる・・・が一番いいかも ということに。
月~金の5日くらいで大体覚えられたら、1か月後くらいの土日に時間を決めてまた5回声に出す。復習ですね。
そのスケジュールは電子手帳などに入れておき、読まざるを得ないようにしておく。
これは記憶法といえるかどうか・・・???
けれども、私たち中高年はそれを「コマーシャル記憶法」と名づけました。
覚える気がなくても、毎日 数回、音読または黙読するだけで、大体8割ぐらいは覚えられる。
2割ほど どうしても頭に入らないものは、別途こじつけなどで 意識して覚える。
けれども、いろいろなことが覚えられないと嘆いて、何もしないよりは はるかにましかも。
コマーシャルを見るように、毎日数回 音読すれば 8割くらいが覚えられるのであれば、中高年にはよしとしましょう・・・
最初は5日間、次は1か月後、それ以降はときどき。
エビングハウスの忘却曲線の法則にしたがって、定期的に振り返れば 記憶維持がけっこうできます。
今まで無理して、頑張っていろいろな記憶法を試してきた努力が、バカみたいに思えてきた瞬間でした・・・
まとめ
これまでさまざまな記憶法の本を読んで、私たち中高年はトライしてみました。
著者の言うとおり、その方法でうまく人もいるのでしょう。
けれども、見事に私たちは失敗。
それで、ない知恵を絞って、これなら中高年でも できるのではという記憶法を考えてみました。
試行錯誤を繰り返し、結局はエビングハウスの忘却曲線にたどり着きました。
今回はそのことをお知らせしました。
・「コマーシャル記憶法」ってなに?・・・それは中高年向けのシンプルな記憶法!?
・「コマーシャル記憶法」: 覚えたい内容を、少量ずつ5日くらい声に出せばなんとか覚えられる!中高年はこれかも・・・
1日5回くらいを5日間 繰り返せば、だいたい頭に入るのは事実です。
けれども、モチベーションの維持という点では ちょっと難点があるかも・・・
そういう方へのオススメは、1日5回くらいを5日繰り返すことができたら、5日後に自分にご褒美をあげる方法。
うまく芸ができると、イルカが飼育員から餌をもらえる。あれです!
ご褒美はケーキでも、紅茶でも、映画を観る権利でも、自分がうれしいことなら何でもけっこう。
これは、効果抜群!
ここまでやったら、中高年の私たちが ご褒美をもらえるみたいなノリです。
バカバカしく思う人もいるかもしれません。でも ご褒美は、行動を確実に促します。
やってみると、気持ちが変わるかもしれません・・・
ブログをご覧いただき、ありがとうございました。