hyakuman_amaneのブログ

日々「学ぶ」「働く」「楽しむ」 中での 気づきブログです!

【 100回以上訪れても飽きない・・・京都の「詩仙堂」で1時間ほど無心になる! : 京都編 その2 】

 

詩仙堂の簡素な門

こんばんは、百萬です。

 

京都を訪れる観光客には、お気に入りの寺がいくつかあるものです。

好きなお寺があると、本やネットでその歴史やトピックスなどをさらに調べて、ますます興味が湧いてくるもの。

 

京都市左京区にある小さな「詩仙堂」。

私がこれまでにもっとも訪れているお寺です。

いつの間にか100回を超えました・・・

 

このお寺にも長い歴史があります。

けれども、ここは私にとって お寺というよりは、憩いの空間・・・

ここに来ると、日常のさまざまな雑事をすっかり忘れられます。

 

60代になってからは、初めての詩仙堂

第2のふるさとに帰ってきた、というと何か変ですが、そんな感じです。

非日常の空間に、久しぶりに心が洗われる気がしました。参考になればと思い お知らせします。

 

目 次

 

せわしない時代に、無心になれる小さな詩仙堂!

 

庭から見た建物。静かなたたずまい

 

詩仙堂の居間に座って、ただただ庭を眺める・・・何もしない、なんにもしない。

そのうちに、無心になっている自分がいるような。

 

いいことも、わるいことも、すべていったん手放す。ここ詩仙堂では、そんな時間が持てる気がします。

今回も、ここに来てよかった。そう思う瞬間があります。

 

私がこれまでに京都で最も訪れたお寺は この詩仙堂。本当に小さなお寺。

 

アジサイの隣で鮮やかに 咲いています

 

詩仙堂は、私がかつて京都に住んでいた場所から かなり近いところにあります。

建物は大きすぎず、かといって庭を含めると小さすぎず。

また、春夏秋冬それぞれに、いろいろな草花がさまざまにハーモニーを奏でます。

 

朝一番と、夕方の閉館前はけっこう静か。

清水寺金閣寺などに比べると 観光客が圧倒的に少なく、心がとても落ち着きます。

 

コロナの影響か、今回の訪問では観光客がかなり少なめ。私が到着したお昼ごろで20名くらいでした。

居間に座って庭を眺めている人は、誰もほとんど話をしません。

時間がただ静かに流れているのを 感じているような姿が印象的・・・

 

畳にすわってただひたすら眺めるだけ、まるで絵のような小さな庭!

 

畳に座って ただ庭を眺めると 無心の境地に?
この6月は緑一色・・・

 

詩仙堂の中で 私の1番のお気に入りは、中に入ってすぐ右側の広めの居間。

そこに座って眺められる庭は2枚の絵のよう。

そこに春夏秋冬のさまざまな草花が咲きます。この時期は新緑一色。

 

このお寺に住んだ三河出身の武士 石川丈山は、徳川家康に仕えて名を馳せたものの、大坂夏の陣で軍令を破ったことから、武士の道から離れて文人に。

世の無常を悟り、終の住処として京都の左京に構えた庵。それが後にお寺に。

 

詩仙堂の名前は、入ってすぐ左側の小さな部屋の上部四方に、中国の詩人36人を選んで、狩野探幽に描かせた絵がずらりと掛けられていることから・・・

それぞれの絵に、石川丈山が気に入った詩を書いています。(写真に収められないのが残念・・・)

 

各部屋の壁には石川丈山筆跡の書がありますが、けっこう難しい漢字だらけ。

けれども何度も訪れ、観光客に説明しているタクシーの運転手さんの話しに、何度も耳を傾けているうちに 意味がなんとなくわかりました・・・まさに耳学問オンリー。

 

そんなウンチクを聞いたうえで、改めて居間や庭を見つめなおすと、石川丈山の粋な心持ちが少し理解できるような。

小さなお寺ですが、簡素な造りの中にも 深い趣きがあるものだと思えるようになりました。

 

石川丈山は190センチくらいの大男だったと、安城市オフィシャルサイトなどに書かれています。大谷翔平さんとほぼ同じくらい?

けれども、各部屋の鴨居は どう見ても敷居から175〜180センチくらい。

これでは頭がぶつかるのではと、いつも余計な心配をしてしまいます!?

 

夕方 目を閉じると、シシおどしの音が心に沁み入るよう・・・!

 

もう少しすると、乾いた音がコツンと・・・

 

居間に座って目を閉じていると、静寂をときどき破る音が聞こえてきます。

答えはシシおどし。庭を荒らす 鹿や猪よけです。

斜めに切った太い竹に 微かな岩清水が少しずつ溜まると、後方にある地面の石に当たってコツン。また、しばらくして・・・コツン。

ずっと聞いていると、眠くなりそう。

 

まだ3分咲きぐらい

 

草履を履いて庭に降りると、アジサイの花が咲きはじめていました。

猫の額ほどの池には、鯉がスローモーションのように泳いでいます。

 

庭にも長椅子が置かれていて、ゆったりできます。

ひたすら静か・・・非日常の世界を堪能するにはもってこいです。

 

京都の魅力はいろいろ、そして さまざま。

せわしない日々にあって、つかの間 無心になれるお寺の数々。

これが私にとって、京都に長年ずっと惹かれる理由の1つ。

 

朝早く お寺への参道をのんびりと歩く。歩いている人はまばら。

昼間に 京都の人たちの軽やかな会話を聞く。

夕方には 寺の鐘の音を遠くに聞きながら、緩んでいた気持ちが 少しだけ引き締まる・・・

 

かつて京都で数年間暮らした時期に、私は詩仙堂で何度もゆっくり ゆったりと過ごしました。

暑い時期もあれば、底冷えのするときもあり、またとても過ごしやすい時もありました。

 

結婚した後は妻と2人で、または私の関西出張の折などに 2〜3年に1度は京都を訪れています。

・・・とにかく心が落ち着きます。

 

40年ほど前は、木の根っこで作られた大きな灰皿が居間の真ん中に置いてありました。

けっこうな人がここでタバコを、ゆったり吸っていました。

今ではそれもなくなり、とても新鮮な空気で満たされています。

 

駐車場は詩仙堂の門のすぐ前にあります。

よほど混んでいなければ、車の方は詩仙堂の門近くまで坂を登るのがお勧め。

もしいっぱいなら、少し下の駐車場に戻ればいいだけ。

 

詩仙堂に向かう途中にある
宮本武蔵と吉岡一門の決闘の碑

 

また、宮本武蔵と、当時京都で最も強かった吉岡一門の決闘の碑が途中にあります。武蔵に関心のある方は、途中で立ち寄るといいかも。

 

まとめ

 

石灯篭にトンボが一匹
平和なひとときかも・・・

 

京都を離れた後も、2〜3年に1度は来ている場所。それが京都。

その時に必ずと言っていいほど訪れるお寺は、詩仙堂

気がついたらやっぱり来てしまっている感じです。何度来ても、新たな発見があります。

 

大きすぎず、かといって 小さすぎず。

それほど多くの観光客が来ているわけでもありません。

(近年はちょっと増えたように聞いていましたが、今はコロナ禍でかなり少ない感じ)

 

山の斜面を一部削ってつくられた 静かな佇まいと、自然との見事なまでの調和。

戦国の武士だった石川丈山が、心静かに暮らした場所。

夜間は物音ひとつなし・・・

 

小さな池の周りで静かに咲いていました

 

この地で最期を生きた石川丈山の さまざまな想いを少し分けてもらいながら、非日常の時空をゆっくり ゆったりと味わってみたい・・・

そういったことがお好きな方には、この詩仙堂がお勧め。

 

・せわしない時代に、無心になれる小さな詩仙堂!

・畳にすわってただひたすら眺めるだけ、まるで絵のような小さな庭!

・夕方 目を閉じると、シシおどしの音が心に沁み入る!

 

有名なお寺をめぐっている合間に、ちょこっと詩仙堂を訪れてみてはいかがですか?

何か新たな発見があるかも・・・

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございました。